保育器の双子と目が合いパパ感動(1/2)
今では元気に小学校へ通い、「明日学校に行きたい!」とはしゃいでいる我が家の双子ですが、実は彼女たちは、予定日よりもずいぶんと早くこの世界に生まれてきました。
生まれた時の体重は、2人とも約1,300g。 一般的な赤ちゃんの半分ほどの驚くような低体重で生まれてきた彼女たちは、生後まもなくNICU(新生児集中治療室)へと入り、厳重な管理のもと、保育器の中で育つことになったのです。
💡 両手にすっぽりと収まるほどの、小さな命
仕事の合間を縫って、私は毎週、病院のNICUへ娘たちの面会に通っていました。 薄暗い部屋の中に並ぶ機械と、その中で張り巡らされた管につながれている我が子。保育器の丸い窓からそっと手を入れて、娘を持ち上げようとしたときの記憶は、今でも鮮明に残っています。
「両手の中に、すっぽりと収まってしまう……」
本当に、大人の両手の中に収まってしまうほど小さく、儚い命。親としては、無事に育ってくれるだろうか、何か後遺症は残らないだろうか、と面会に行くたびに胸が締め付けられるような祈りを捧げる日々でした。
しかしそんなNICUで、毎週通ううちに、ある「不思議なこと」が起こり始めました。
赤ちゃんは1日のほとんどを眠って過ごします。ましてや早く生まれた赤ちゃんたちです。それなのに、私が保育器の前に立つと、双子の娘たちは決まって、まるで私の訪れを待っていたかのようにパチッと目を覚まし、じっとこちらを見つめて出迎えてくれたのです。
たまたまタイミングが良かっただけ。最初はそう思っていました。 けれど、状態が落ち着いてGCU(回復治療室)に移り、保育器から赤ちゃん用のコット(ベッド)に変わってからも、その不思議な現象は続きました。私が面会に行くと、本当に「必ずと言っていいほど」、毎回2人とも目を覚ましてくれるのです。
看護師さんからも「パパが来ると分かったのかな?」と言われるほど、それは高い確率でした。
なぜ、あんなに小さな赤ちゃんが、私の気配や声を察して目を覚ますのか。その理由を探るヒントは、彼女たちが生まれる前の「ある日常」に隠されていました。
後編へ続く
