技術士へ『中学生がインタビュー』R05【10上下水道部門】問題Ⅰ-2
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このインタビューは、
R05年度「10上下水道部門」必須問題Ⅰ-2を基にして構成しています。
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(本解説と解答内容は若干異なります)
😉登場人物紹介(👧👦👨💼)
👧美咲:
「よっ!みんな!生徒会副会長の美咲だよ!来年は生徒会長はアタシのもの!…って、翔太にはまだ言わないけどね。街づくりには興味津々!特に上下水道って、なんかロマンを感じない? 水川さんに根掘り葉掘り聞いちゃうぞー!」
👦翔太:
「えっと…生徒会副会長の翔太です。美咲にはいつも言い負かされてるけど、心の中では負けないぞ!将来はモノづくりに関わりたいんだ。今回のインタビューで、上下水道の技術士っていう仕事の面白さを発見したいな。美咲よりも鋭い質問をするぞ…多分。」
👩💼水川さん:
「みなさん、こんにちは!技術士の水川です。上水道も下水道も、街のインフラを支える大切な仕事です。今日は、中学生のみんなにも分かりやすく、上下水道の面白さを伝えられたら嬉しいです。美咲さんと翔太さんの熱意に負けないように、頑張ります!」
🎤インタビュー開始!
(水川さんの会社にて)
👧美咲:
「うわー、すごい!なんかピカピカしてる!水川さん、今日はお忙しいところ、ありがとうございます!よろしくお願いします!」
👦翔太:
「こんにちは!水川さん、本日はよろしくお願いします。あの…緊張して、うまく質問できるか不安ですけど、頑張ります!」
👩💼水川さん:
「美咲さん、翔太さん、ようこそ!リラックスしてくださいね。私も今日は皆さんとお話できるのを楽しみにしていたんですよ。お茶でも飲みながら、ゆっくりお話しましょう。」
(3人は席に着き、お茶を飲みながら)
👩💼水川さん:
「さて、今日はR05年度の技術士試験の問題を題材に、上下水道の仕事についてお話していくんですよね?」
👧美咲:
「はい!その予定です!難しい問題みたいですけど、水川さんならきっと分かりやすく説明してくれると思って!今日は徹底的に質問攻めにするつもりですよ!」
👦翔太:
「(小声で)…負けないぞ。」
👩💼水川さん:
「ふふ、頼もしいですね。では、早速始めましょうか!」
📝R05年度「10上下水道部門」必須問題Ⅰ-2
東日本大震災では津波により多くの水道施設が被害にあったほか、下水道施設における被害は地震動によるものよりも大きかった。また、平成30年7月豪雨では多くの水道施設が被害を受け、全国18道府県で断水が発生したほか、令和元年東日本台風では下水道施設が浸水しその機能を停止した。しかし、人々の生活さらには生命の維持のために重要なライフライン施設である上下水道施設は、災害時においてもその機能の確保が求められている。そのため洪水・内水・津波・高潮等の水害発生時においても上下水道施設の機能を維持又は、万が一機能停止を余儀なくされた場合でも迅速に機能回復を可能とするための、ハード及びソフト面での対策が必要となる。
このような状況を踏まえ、以下の問いに答えよ。
(1)技術者としての立場で、水害に対し上下水道施設に共通する重要な課題を多面的な観点から3つ抽出し、それぞれの観点を明記したうえで、その課題の内容を示せ。
(2)前問(1)で抽出した課題のうち最も重要と考える課題を1つ挙げ、その課題に対する複数の解決策を示せ。
(3)前問(2)で示したすべての解決策を実行しても新たに生じうる課題とそれへの対策について、専門技術を踏まえた考えを示せ。
(4)前問(1)~(3)の業務遂行において必要な要件を、技術者としての倫理、社会の持続可能性の観点から題意に即して述べよ。
❓問題の前提を質問
[1] 🌊 「津波」「地震動」「洪水・内水・津波・高潮」って何が違うの?」
👧美咲:
「あの、水川さん。前提文にいっぱい災害の名前が出てくるんですけど…正直、何が違うのか、よく分からなくて…。例えば、『津波』と『高潮』って、どう違うんですか?」
👦翔太:
「僕もです!『地震動』とか『内水』とか、初めて聞く言葉もあって…。それぞれの災害が、上下水道施設にどんな影響を与えるのか、イメージできません。」
👩💼水川さん:
「なるほど、確かに少し難しい言葉が多いかもしれませんね。分かりやすく説明しますね。まず、津波は、地震などで海底が急激に変動したときに発生する、とても大きな波のことです。海から陸地へ押し寄せて、建物を破壊したり、浸水させたりします。」
👧美咲:
「あー、テレビで見たことあります!すごい破壊力ですよね…。」
👩💼水川さん:
「はい、津波は特に海岸沿いの水道施設や下水処理場に大きな被害をもたらします。次に高潮ですが、これは台風などで気圧が下がり、海水面が異常に上昇する現象です。満潮と重なると、さらに水位が高くなり、海岸付近の市街地が浸水することがあります。」
👦翔太:
「高潮も、海の水が押し寄せてくるんですね。津波と似てるけど、原因が違うんですね?」
👩💼水川さん:
「その通りです。そして、地震動というのは、地震が起きた時の地面の揺れのことです。この揺れで、水道管が壊れたり、下水処理場の建物が損傷したりすることがあります。」
👧美咲:
「なるほどー。地震そのもので、建物が壊れちゃうんですね。」
👩💼水川さん:
「そうです。最後に洪水と内水ですが、洪水は、川が氾濫して、水が市街地に流れ込んでくることです。一方、内水は、大雨が降った時に、下水道の排水能力を超えて、道路などが浸水してしまう現象です。」
👦翔太:
「内水って、ゲリラ豪雨の時に道路が水浸しになる、あれですか?」
👩💼水川さん:
「そうです!まさに、あれが内水です。洪水も内水も、浄水場や下水処理場が浸水してしまうと、水の供給や処理ができなくなって、私たちの生活に大きな影響を与えます。」
👧美咲:
「うわー、いろんな災害があるんですね…。それぞれ、対策が必要になるってことか。」
👩💼水川さん:
「その通りです。それぞれの災害の特徴を理解して、適切な対策を講じることが、上下水道施設を守る上でとても重要なんです。」
[2] 💧 「ライフライン施設」って、そんなに大切なの?
👧美咲:
「あの、前提文に『人々の生活さらには生命の維持のために重要なライフライン施設である上下水道施設』って書いてあるじゃないですか。ライフライン施設って、具体的に何のことなんですか?電気とかガスとかも入るんですか?」
👦翔太:
「うん、僕も気になってた。電気とかガスが止まると困るけど、上下水道も同じくらい重要なのかな?」
👩💼水川さん:
「良い質問ですね。ライフライン施設というのは、私たちの生活を支える上で欠かせない、文字通り『命綱』となる施設のことです。具体的には、電気、ガス、水道、下水道、通信などが含まれます。」
👧美咲:
「やっぱり、電気とかガスもそうなんだ。」
👩💼水川さん:
「ええ。電気は明かりを灯したり、家電製品を使ったりするために必要ですし、ガスは料理やお風呂を沸かすために使いますよね。通信は、インターネットや電話で情報をやり取りするために不可欠です。そして、水道は飲み水や生活用水を供給し、下水道は汚れた水を処理して、環境を守る役割を担っています。」
👦翔太:
「水道が止まると、飲み水がなくなっちゃうし、トイレも流せなくなっちゃう…。下水道が止まると、街が汚くなっちゃうし、病気も流行りそう…。」
👩💼水川さん:
「その通りです。上下水道は、私たちの健康な生活を維持するために、なくてはならないものなんです。災害時には、特にその重要性が際立ちます。飲み水がないと脱水症状になってしまいますし、汚水が処理されないと感染症が広がる危険性もあります。だからこそ、上下水道施設は、災害時でも機能を維持できるように、しっかりと対策を講じておく必要があるんです。」
👧美咲:
「なるほどー。ライフラインって、本当に命綱なんですね。上下水道が止まると、本当に困っちゃうことがよく分かりました。」
👦翔太:
「僕もです。上下水道の技術士って、すごく責任のある仕事なんですね。」
👩💼水川さん:
「そうですね。私たちの仕事は、人々の命と健康を守ることに繋がっている、とてもやりがいのある仕事だと感じています。」
[3] 🛠️ 「ハード面」「ソフト面」の対策って、どんなこと?
👧美咲:
「あの、前提文の最後に『ハード及びソフト面での対策が必要となる』って書いてありますけど、ハード面とソフト面って、具体的にどんな対策のことなんですか?」
👦翔太:
「ハード面って、建物を頑丈にするとか、そういうイメージがあるけど…ソフト面って、何をすればいいのか、全然想像できないです。」
👩💼水川さん:
「良いところに気が付きましたね。ハード面とソフト面、どちらも災害対策には欠かせない要素なんです。まず、ハード面の対策というのは、物理的な構造物を強化したり、新しい設備を導入したりすることです。例えば、堤防を高くしたり、浄水場や下水処理場の建物を耐震化したり、非常用の発電機を設置したりすることなどが挙げられます。」
👧美咲:
「なるほど、建物を強くしたり、機械を新しくしたりするんですね。なんとなくイメージできます。」
👩💼水川さん:
「そうですね。それに対して、ソフト面の対策というのは、災害が発生した時に、どのように対応するかという計画を立てたり、訓練を行ったり、情報を共有したりすることです。例えば、避難経路を決めたり、緊急時の連絡体制を整えたり、住民への防災教育を行ったりすることなどが挙げられます。」
👦翔太:
「ソフト面って、計画とか訓練とか、目に見えないけど、とても重要なことなんですね。」
👩💼水川さん:
「その通りです。ハード面とソフト面は、車の両輪のようなもので、どちらか一方だけでは十分な対策とは言えません。例えば、どんなに頑丈な建物を作っても、災害時の避難経路が分からなければ、逃げ遅れてしまう可能性があります。また、どんなに完璧な計画を立てても、実際に訓練をしていなければ、いざという時にうまく対応できないかもしれません。」
👧美咲:
「ハード面とソフト面、両方ともちゃんと考えて対策しないとダメなんですね。」
👦翔太:
「計画を立てるだけじゃなくて、実際に訓練することも大切なんだな。」
👩💼水川さん:
「はい。災害に強い街づくりには、ハード面とソフト面の両面からの対策が不可欠なんです。」
[4] 🤔 「機能維持」と「機能回復」って、どう違うの?
👧美咲:
「あの、前提文に『機能を維持又は、万が一機能停止を余儀なくされた場合でも迅速に機能回復を可能とする』って書いてありますけど、『機能維持』と『機能回復』って、どう違うんですか?」
👦翔太:
「僕もそこが気になってた! 災害が起きた時に、機能を維持するのが一番いいのは分かるけど、回復ってどういうことなんだろう?」
👩💼水川さん:
「はい、とても大切なポイントですね。『機能維持』と『機能回復』は、災害時の対応において、目指すレベルが異なります。まず、機能維持というのは、災害が発生しても、上下水道の機能をできる限り停止させないようにすることです。例えば、地震が起きても、水道管が壊れないように耐震化したり、洪水で浄水場が浸水しないように堤防を高くしたりすることなどが、機能維持のための対策となります。」
👧美咲:
「つまり、災害が起きても、いつも通りに水を使えるようにするってことですね!」
👩💼水川さん:
「はい、それが理想です。しかし、どんなに備えていても、想定を超える大規模な災害が発生する可能性もあります。そのような場合には、残念ながら、上下水道の機能が停止してしまうこともあります。その場合に重要となるのが、機能回復です。機能回復というのは、万が一、上下水道の機能が停止してしまった場合に、できるだけ早く機能を回復させることです。例えば、壊れた水道管を迅速に修理したり、浸水した浄水場を応急的に復旧させたりすることなどが、機能回復のための対策となります。」
👦翔太:
「機能回復って、応急処置みたいなイメージですか?」
👩💼水川さん:
「そうですね、応急処置的な対応も含まれます。しかし、機能回復は、単に応急処置をするだけでなく、将来の災害に備えて、より強靭な施設に作り直すことも含みます。例えば、古い水道管を耐震性の高いものに交換したり、浄水場の設備をより安全な場所に移動させたりすることなども、機能回復の一環として行われます。」
👧美咲:
「なるほどー。災害が起きても、すぐに元通りに使えるようにするだけじゃなくて、もっと強くするってことなんですね!」
👩💼水川さん:
「はい、その通りです。機能維持と機能回復は、どちらも重要ですが、機能維持を最優先に考え、万が一機能が停止してしまった場合には、迅速かつ効果的な機能回復を行うことが、災害に強い街づくりには不可欠です。」
👦翔太:
「よく分かりました! 機能維持と機能回復、どちらも大切なんですね!」
👩💼水川さん:
「はい、これで、問題の前提となる部分の説明は終わりです。何か他に気になることはありますか?」
👧美咲:
「大丈夫です! 水川さん、ありがとうございました! いよいよ、問題に挑戦ですね!」
👦翔太:
「頑張るぞ!」
✅(1)3つの観点から課題を見つけよう!
[1] 🤔 「多面的な観点」って、どういうこと?
👧美咲:
「あの、水川さん。問題文に『多面的な観点から3つ抽出』って書いてあるんですけど…そもそも『多面的な観点』って、どういう意味ですか?」
👦翔太:
「そうだよね。いろんな方向から見るってことだと思うんだけど、具体的にどんなことを考えればいいのか、よく分からない。」
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