R07【10上下水道部門】必須問題Ⅰ『骨子例・解答論文例』問題Ⅰ-1 - 技術士第二次試験 -
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🔷R07_I-1|過去問題
我が国では、人口減少やインフラ老朽化が進む中で、最適で持続可能な上下水道への再構築が求められている。そのような中、令和6年度から、水道整備・管理行政が厚生労働省から国土交通省及び環境省に移管したことも契機に、令和6年8月に新たな「水循環基本計画」が閣議決定され、持続可能な上下水道の機能を確保するため、上下水道の施設再編や官民連携による事業の効率化・高度化を図るなど基盤強化の一層の推進が必要となっている。このような状況を踏まえ、以下の問いに答えよ。
(1)事業の効率化・高度化の取組の1つである上下水道の施設再編を図るうえで、技術者としての立場で多面的な観点から、上下水道事業に共通する技術面の課題(ただし、人や費用の確保は除く)を3つ抽出し、それぞれの観点を明記したうえで、その課題の内容を示せ。
(2)前問(1)で抽出した技術面の課題のうち最も重要と考える課題を1つ挙げ、その課題に対する複数の解決策を、上下水道の専門技術用語を交えて示せ。
(3)前問(2)で示した解決策に関連して新たに浮かび上がってくる将来的な懸念事項とそれへの対策について、専門技術を踏まえた考えを示せ。
(4)前問(1)~(3)を業務として遂行するに当たり、技術者としての倫理、社会の持続可能性の観点から必要となる要件及び留意事項を述べよ。
「日本技術士会」HP
🔷R07_I-1|骨子例
1.施設統合による技術適合性
〇観点1:施設統合・集約化における技術的適合性
・異なる施設の技術的整合性確保
・水理的バランス維持と運転管理
〇観点2:水質管理・処理技術の高度化
・気候変動対応と新興汚染物質対策
・病原性微生物に対する高度処理技術
〇観点3:施設の耐震性・災害対応力
・集約化による災害時影響の広域化
・統合施設の耐震性能統一評価
2.最重要課題およびその解決策
▼最重要課題
・施設統合・集約化における技術的適合性課題
・水供給安定性と汚水処理確実性への影響
▽解決策1:システム標準化技術導入
・SCADAシステムとPLC通信プロトコル標準化
・配管材料・継手規格統一による接続性確保
▽解決策2:デジタルツイン活用設計
・BIM/CIMによる水理解析と最適配置策定
・IoTセンサーとAI解析による自動制御システム
▽解決策3:段階的統合手法の採用
・フェーズドアプローチによるリスク段階的解消
・パイロット事業での実証試験とホットスタンバイ方式
3.将来的な懸念事項及びその対応策
①サイバーセキュリティ強化
・デジタル技術導入によるサイバー攻撃リスク増大
・多層防御システムとCSOC連携による対策
②技術依存度集中リスク対策
・AI予測制御システムへの過度依存
・VR訓練と暗黙知形式知化による手動運転能力維持
③運用継続性確保対策
・新旧システム併存による運用混乱の可能性
・IMS導入とリアルタイム監視による継続性確保
4.業務遂行に必要な要件及び留意事項
☆技術者としての倫理の観点
・公衆の安全・健康・福利の最優先化
・科学的根拠に基づく客観的技術評価と透明性確保
☆社会の持続可能性の観点
・将来世代への持続可能なインフラ継承責任
・カーボンニュートラル貢献と災害レジリエンス強化
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