技術士第一次試験『R03基礎科目』4群:材料・化学・バイオに関するもの|問題Ⅰ-4-1【解説】
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「問題文」
Ⅰ-4-1
同位体に関する次の(ア)~(オ)の記述について、それぞれの正誤の組合せとして、最も適切なものはどれか。
(ア)質量数が異なるので、化学的性質も異なる。
(イ)陽子の数は等しいが、電子の数は異なる。
(ウ)原子核中に含まれる中性子の数が異なる。
(エ)放射線を出す同位体の中には、放射線を出して別の元素に変化するものがある。
(オ)放射線を出す同位体は、年代測定などに利用されている。
ア イ ウ エ オ
① 正 正 誤 誤 誤
② 正 正 正 正 誤
③ 誤 誤 正 正 正
④ 誤 正 誤 正 正
⑤ 誤 誤 正 誤 誤
「日本技術士会」HP
【正答・解説】
Ⅰ-4-1
正答は③番です。各選択肢を順番に見ていきましょう。
まず「同位体」とは何か?
同位体とは、同じ元素(原子番号が同じ)だが、質量数が異なる原子のことです。例えば、炭素12(¹²C)と炭素14(¹⁴C)は同位体の関係にあります。
各選択肢の解説
(ア)誤り
「質量数が異なるので、化学的性質も異なる」
→ これは間違いです。同位体は陽子数(原子番号)が同じなので、電子配置も同じです。化学的性質は主に電子配置によって決まるため、同位体の化学的性質はほぼ同じです。
(イ)誤り
「陽子の数は等しいが、電子の数は異なる」
→ これも間違いです。中性原子では陽子の数と電子の数は等しいので、同位体でも電子の数は同じです。
(ウ)正しい
「原子核中に含まれる中性子の数が異なる」
→ これが正解です。質量数 = 陽子数 + 中性子数なので、陽子数が同じで質量数が異なる同位体は、中性子数が異なります。
(エ)正しい 「放射線を出す同位体の中には、放射線を出して別の元素に変化するものがある」
→ 正しいです。放射性同位体(ラジオアイソトープ)の中には、α崩壊やβ崩壊によって原子番号が変わり、別の元素に変化するものがあります。
(オ)正しい 「放射線を出す同位体は、年代測定などに利用されている」
→ 正しいです。炭素14を使った年代測定など、放射性同位体は考古学や地質学で広く利用されています。
したがって、
(ア)誤・(イ)誤・(ウ)正・(エ)正・(オ)正となり、
正答は③番です。
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