ドラマ感想|今日もあなたに太陽を⑫
今日もあなたに太陽を
〜精神科ナースのダイアリ〜
Netflix 独占配信中(韓国ドラマ)
この感想には、ネタバレを含みます。
未視聴の方は、ご注意ください。
#12 今日もあなたに太陽を
私たちは皆 境界にいる
夢と現実の境界にいた者は
自分なりの答えを見つけ
不安と安定の境界にいた者は
自分を守る術を見つけた
うつとの境界にいた私は
うつより先にやって来てくれる人を見つけた
私たちは皆
昼と夜を行き来する
私たちは皆
正常と非正常の境界線上で生きてるのだ
いよいよ最終話です。
晴れの日も曇りの日も雨の日も
立ち止まりながらも歩いてきた主人公。
彼女の人生はこれからも続いていきますが
物語は、とうとう終わりを迎えます。
12話目は、境界知能について描かれています。
今回の軸となる登場人物は
パイロットを夢見る女子高校生。
しかし彼女には
大きな壁が立ちはだかります。
航空関係の大学へ進むための学力が
足りないのです。
上の文だけを見ると
努力不足と思う人もいるかもしれません。
でも 決してそうではなく
生まれつき知能の上限が低い、
境界知能というものでした。
彼女の知能は
知的障害と平均の境界に位置していました。
いわゆるグレーゾーンと呼ばれるもの。
彼女の母親は特別支援学校に入れたかったけど
知能検査の点数が条件をわずかに上回り、
入学させることができませんでした。
障害者のレッテルを貼りたくはないが
現実は現実。
娘の夢を叶えさせたい気持ちと
現実的に生きる力を持たせたい気持ち。
その狭間で、母親は苦しみます。
一方で娘は
夢と現実のギャップに苦しみ、
自傷行為を繰り返してしまいます。
退院後も自傷行為をしたくなる彼女ですが
ダウンが教えたとある方法、
手首にゴムを付けておいて、それを引っ張る。
この方法が講じて、
ゴムが当たる痛みはあるものの
自傷をすることはなくなったのです。
やがて、この女子高校生は
教師からのアドバイスを受け入れ、
空港で案内人として働き始めました。
夢と現実の境界に立ちながらも
“夢の近くで働く”という
自分なりの答えを見つけたのでした。
このドラマでは
知能を題材にして“境界”を描いていますが
冒頭の文にもあるように
私たちが生きる社会の中には
幾つもの“境界”が存在します。
それは明確な線引きのようであり、
時に不条理で心無いもの。
結局、人間が決めた区切りでもあります。
どちらにも当てはまらない
境界線上に立たされたとき、
人は自分を見失うのかもしれない。
このドラマのように
答えを見つけることも
自分を守る術を見つけることも
鬱より先に来てくれる人を見つけることも
容易ではありません。
それでも
確実に歩みを進める登場人物たちの姿に
勇気をもらえたような気がします。
観るのが辛い時期もありましたが
本当に観てよかったと思えるドラマでした。
今日もあなたに太陽を
見えない心を
言葉や描写で映し出してくれる
そんなドラマです。
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