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本屋さんが減っていく時代に、それでも私は書店で本を買いたい。

「最近、本を読む人が減った。」

そんな言葉を耳にする機会が増えました。

スマートフォンを開けば、SNSや動画、ゲームなど、私たちの時間を奪うものはたくさんあります。

その中で、本を読む時間は少しずつ減っているのかもしれません。

一方で、私がXで読書記録を投稿し始めてから感じるのは、
「本が好き」という人との出会いは、以前よりずっと増えたということです。

読書アカウントが増え、おすすめの本を紹介し合い、読了後の感想を語り合う。

SNSのおかげで、私自身もたくさんの読書仲間と出会うことができました。

それでも、街の本屋さんは今もなお減り続けています。

今回は、そんな「読書」と「本屋さん」について、少し考えてみたいと思います。


コロナ禍で読書はどう変わったのか

2020年、新型コロナウイルスの流行によって、私たちの生活は大きく変わりました。

外出の機会が減り、自宅で過ごす時間が増えたことで、「久しぶりに本を読んだ」「積読を消化した」という人も多かったのではないでしょうか。

実際、出版業界ではコロナ禍をきっかけに電子出版市場が大きく成長しました。

一方で、文化庁が2023年度に公表した「国語に関する世論調査」では、
1か月に本を1冊も読まない人は62.6%という結果になっています。

これは前回調査より増加しており、過去最高の割合でした。

SNSでは読書好きが増えたように見えても、日本全体を見ると「読書離れ」は依然として課題の一つなのです。

ただ私は、数字だけでは測れない変化もあったと感じています。

BookstagramやBookTok、読書アカウントなど、本を読むだけではなく
「本を発信する文化」は確実に広がりました。

私自身も、その文化のおかげで全国に読書仲間ができました。

読書という趣味が、新しい形へ変化していることも事実なのだと思います。


紙の本と電子書籍、市場はどう変化しているのか

電子書籍が普及したことで、「紙の本はなくなる」と言われることもあります。

しかし、実際の数字を見ると少し違います。

出版科学研究所によると、2024年の出版市場は約1兆5,716億円

そのうち、

・紙の出版物:約1兆56億円(約64%)

・電子出版:約5,660億円(約36%)

という結果でした。

電子出版は年々成長していますが、今でも市場の中心は紙の本です。

また、電子出版市場の大半を占めるのはコミック。

小説や実用書では、今でも紙を選ぶ読者が多いと言われています。

つまり、「紙か電子か」という時代ではなく、

作品やライフスタイルによって使い分ける時代

になったということなのでしょう。

私自身も、すぐ読みたい本は電子書籍を利用することがあります。

でも、好きな作家さんの作品や何度も読み返したい一冊は、やっぱり紙で持っていたい。

表紙を眺めたり、本棚に並べたり、帯の言葉まで含めて一冊の作品だと感じるからです。


書店は、この20年で約半分になった

本を読む方法は増えました。

それなのに、本屋さんは減り続けています。

2003年には全国に約2万1,000店あった書店は、2024年には約1万500店まで減少しました。

さらに2025年には、全国の書店数が初めて1万店を下回ったことも報じられています。

地域によっては、新刊書店が一軒もない自治体もあります。

欲しい本はネットで注文できる。

電子書籍なら、その場ですぐ読める。

便利になった一方で、「本屋さんへ行く」という当たり前だった体験が、少しずつ失われているのです。

この数字を知ったとき、私は想像以上の衝撃を受けました。

本屋さんが減るということは、本を買う場所が減るだけではありません。

「まだ知らない一冊」と出会える場所が減ることでもあると思うのです。


私が、それでも書店へ行く理由

ネットで本を探すとき、私は「読みたい本」を検索します。

でも書店では違います。

目的の本を探している途中で、気になる表紙に目が留まる。

帯の言葉を読んで、思わず手に取る。

店員さんのPOPを見て、「読んでみたい」と思う。

そんな偶然の出会いがあります。

私が今まで読んできた本の中にも、書店で偶然出会ったからこそ好きになった作品がたくさんあります。

もしネットだけで本を探していたら、その作品とは出会えなかったかもしれません。


書店は、本を売る場所ではない

私は、本屋さんは「本を売る場所」ではないと思っています。

もちろん、本を買う場所ではあります。

でも、それだけではありません。

静かな店内を歩く時間。

季節ごとに変わる特設コーナー。

平台に並ぶ新刊。

店員さんが心を込めて書いたPOP。

そのすべてが、「本と出会う体験」をつくってくれています。

ネットでは目的の本に出会えます。

でも、本屋さんでは目的ではなかった一冊に出会える。

私は、その違いがとても大きいと思っています。


読書好きだからこそ、できること

書店が減る流れを、一人で変えることはできません。

でも、

「次の一冊は本屋さんで探してみよう。」

そんな小さな選択なら、今日からでもできます。

もちろん、電子書籍もネット通販も、これからの時代には欠かせない存在です。

私も利用しています。

だからこそ、「どちらが良い・悪い」ではなく、それぞれの良さを認めながら、街の本屋さんという存在も未来へ残ってほしい。

そう願っています。


おわりに

本との出会いは、人との出会いによく似ています。

偶然手に取った一冊が、何年経っても忘れられない本になることがあります。

その偶然を届けてくれる場所が、本屋さんです。

これから先も、本棚の前で「今日はどんな本に出会えるだろう」とワクワクする時間がなくならないでほしい。

そして、子どもたちが大人になったときも、「本屋さんへ行こう」と自然に思える街であってほしい。

読書好きの一人として、私はそう願っています。

だからこそ私は、少しでも本の魅力を知ってもらいたい、読書を好きになる人を増やしたいという思いで、Xで「つんどくらぶ.📚」という読書コミュニティを運営しています。

正直なところ、私一人の力で書店を守ることも、読書人口を大きく増やすこともできません。

それでも、一冊の本を誰かに紹介することや、「この本を読んでみたい」と思ってもらえるきっかけをつくることなら、少しはできるかもしれない。

そんな小さな積み重ねが、いつか本や書店の未来につながっていくと信じています。

普段のXでは、読書記録やおすすめの小説、本にまつわる話題のほか、「つんどくらぶ.📚」を通して読書好きの皆さんと交流しています。

この記事を読んで少しでも共感していただけた方は、ぜひ気軽に遊びに来ていただけると嬉しいです。

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これからも、本の魅力や読書の楽しさを発信しながら、一人でも多くの方と「好きな一冊」を共有していけたら嬉しいです。

最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。


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参考資料

・文化庁「令和5年度 国語に関する世論調査」
・公益社団法人 全国出版協会・出版科学研究所「2024年 出版市場規模」
・日本出版インフラセンター(JPO)「書店数調査」

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