「本が好き」を仕事につなげるために、私が実際にやったこと。
「好きなことを仕事にできたらいいな。」
きっと一度は、そう考えたことがある人も多いのではないでしょうか。
私もその一人でした。
本が好き。
小説を読む時間が好き。
本屋さんを歩く時間が好き。
それでも、長い間「読書を仕事にするなんて無理だ」と思っていました。
読書は趣味。
仕事は仕事。
そう割り切っていたからです。
でも、ある日ふと思ったんです。
「本が好きなら、本に関わる仕事を目指してみてもいいんじゃないか。」
もちろん、最初から何か特別な知識があったわけではありません。
出版社で働いていたわけでも、書店員だったわけでもありません。
ただ、本が好きだった。
本当に、それだけでした。
そこからSNSで読書記録を投稿するようになり、読書コミュニティ「つんどくらぶ.📚」を立ち上げ、少しずつ「本に関わる活動」が増えていきました。
まだ夢の途中です。
だからこの記事は、「成功する方法」を書いたものではありません。
好きなことを、少しずつ仕事へ近づけていくまでの記録です。
今、同じように「好きなことを仕事にしたい」と考えている誰かの、小さなきっかけになれば嬉しいです。
本との出会いは、娘と一冊の小説から始まった
今でこそ、毎日のように本を読み、本に関わる活動をしています。
でも実は、少し前までの私は「読書が趣味」と言えるような人ではありませんでした。
本屋さんへ足を運ぶこともほとんどなく、一年間で何冊も本を読むような生活とは無縁でした。
もちろん、「本を読んでみたいな」と思ったことは何度もあります。
話題の小説を見かけるたびに気にはなるものの、「これを読んでみたい」と思える一冊には、なかなか出会えませんでした。
そんな私の読書人生が動き始めたのは、小学生だった娘がきっかけでした。
ある日、娘が本に興味を持ち、「図書館へ行きたい」と言ったのです。
それまで図書館は私にとって、ほとんど縁のない場所でした。
でも、娘と一緒に本棚を眺め、本を選ぶ時間は思っていた以上に楽しく、「本ってこんなにたくさんあるんだ」と新鮮な気持ちになったのを覚えています。
そして、その頃にSNSで何度も目にする一冊の小説がありました。
『世界でいちばん透き通った物語/杉井光』です。
多くの人が紹介していましたが、私が一番気になったのは物語の内容ではありませんでした。
表紙や紹介文に書かれていた、たった一言。
「電子書籍化不可!」
その言葉が頭から離れませんでした。
「どうして電子書籍化できないんだろう。」
「何か特別な理由があるのかな。」
そんな好奇心から、私はその本を手に取りました。
これが、自分の意思で「読んでみたい」と思って選んだ最初の一冊でした。
読み終えたあとに感じた驚きと感動は、今でも忘れられません。
物語そのものはもちろんですが、「本だからこそできる表現」があることを知り、読書の面白さを初めて実感しました。
「あぁ、本ってこんなに面白いんだ。」
その一冊との出会いが、私の毎日を少しずつ変えていったのです。
今振り返ると、父は昔から本を読む人でした。
家にはたくさんの小説が並び、その本棚は子どもの頃から当たり前の景色でした。
けれど、当時の私は、その本棚から一冊取り出して読もうとは思いませんでした。
まさか数年後、自分が毎日のように本を読み、読書コミュニティを作り、本に関わる仕事を目指すようになるなんて、あの頃の私は想像もしていなかったと思います。
あの日、娘と図書館へ行かなければ。
そして、『世界でいちばん透き通った物語』に出会わなければ。
今の私は、きっといません。
読書との出会いは、特別な出来事ではありませんでした。
でも、その小さなきっかけが、私の人生を少しずつ変えていく始まりになったのです。
一冊の小説が、私の日常を変えていった
『世界でいちばん透き通った物語』を読み終えたあと、私はすぐに次の一冊を探していました。
それまで「本を読む時間」は私の生活にはありませんでした。
けれど、一冊読み終えると、また違う物語を読んでみたい。
そんな気持ちが自然と湧いてきたのです。
図書館へ足を運ぶ回数も増え、本屋さんへ行くことも楽しみになりました。
「今日はどんな本に出会えるだろう。」
そう思いながら本棚を眺める時間は、いつしか私にとって特別な時間になっていました。
最初は月に一冊だった読書も、二冊、三冊と少しずつ増え、気づけば毎日本を読むことが当たり前の生活になっていました。
本を読むようになってから、私の考え方も少しずつ変わっていきました。
今まで知らなかった価値観に出会い、登場人物の人生を通して、自分自身を見つめ直すこともありました。
一冊読み終えるたびに、「この本を誰かに紹介したい」と思うようにもなりました。
読書は、一人で楽しむ趣味だと思っていました。
でも、本の感想を誰かと共有したり、「この本、面白かったよ」とおすすめしたりすることで、その楽しさは何倍にも広がることを知りました。
その頃から少しずつ、「本を読む」だけではなく、「本の魅力を伝えること」にも興味を持ち始めたのです。
ただ、そのときの私は、まだ思っていました。
「本に関わる仕事なんて、特別な人だけができるもの。」
出版社で働いている人。
書店員さん。
作家さん。
そんな人たちだけの世界だと。
まさか数年後、自分が読書コミュニティを立ち上げ、「本に関わる仕事をしたい」と本気で考えるようになるなんて、この頃はまだ想像もしていませんでした。
「読んだ」を誰かと共有したくなった
一冊、また一冊と本を読むようになり、気づけば読書は私の生活の一部になっていました。
本を読んでいる時間はもちろん楽しい。
でも、それと同じくらい楽しかったのが、読み終えたあとの余韻でした。
「この作品、誰かにも読んでほしい。」
「この結末には驚いた。」
「この言葉が、すごく心に残った。」
そんな気持ちが、読むたびに少しずつ大きくなっていきました。
周りに読書が趣味の人はあまりおらず、本の話をする機会はほとんどありませんでした。
だからこそ、同じ本を読んだ人がどんな感想を持ったのか知りたくなり、SNSで作品名を検索するようになりました。
そこには、私と同じように本を好きな人たちがいました。
「この作品で泣きました。」
「この伏線に気づきましたか?」
「次はこの本がおすすめです。」
本について語り合う人たちを見て、「こんな世界があるんだ」と驚いたのを覚えています。
それまでは、読書は一人で楽しむ趣味だと思っていました。
でも、本は誰かと感想を共有することで、もう一度楽しめるものなんだと知ったのです。
それなら私も、自分が読んだ本のことを書いてみよう。
そう思って始めたのが、読書記録の投稿でした。
最初から多くの人に読んでもらえたわけではありません。
「いいね」が数件の日もありました。
コメントが一つも付かない日もありました。
それでも不思議とやめようとは思いませんでした。
誰かに評価されるためではなく、本の魅力を伝えたいという気持ちが、私の中で少しずつ大きくなっていたからです。
投稿を続けていくうちに、「私も読みました」「次に読んでみます」と声をかけてもらえることが増えていきました。
画面の向こうに、本を好きな人たちがいる。
そのことが、とても嬉しかったのを覚えています。
そして、ある日ふと思いました。
「もっと読書好きの人たちが集まれる場所を作れたらいいな。」
この小さな思いつきが、後に「つんどくらぶ.📚」を立ち上げるきっかけになりました。
「つんどくらぶ.📚」が生まれた理由
読書記録を投稿し続ける中で、少しずつ読書好きの方と交流する機会が増えていきました。
「この本、読みました。」
「次は何を読む予定ですか?」
「おすすめのミステリーはありますか?」
本をきっかけに会話が生まれることが、とても嬉しかったのを覚えています。
でも、その一方で感じていたこともありました。
SNSは気軽に交流できる場所ですが、投稿は次々と流れていきます。
せっかく本について話しても、数日後にはタイムラインの中に埋もれてしまう。
「もっとゆっくり本の話ができる場所があったらいいのに。」
そんなことを考えるようになりました。
読書には、それぞれの楽しみ方があります。
月に何冊も読む人もいれば、一冊を時間をかけて味わう人もいます。
積読が増えてしまう人もいれば、感想を書くのが苦手な人もいます。
でも、それでいい。
読書に「こうあるべき」という正解はありません。
だから私は、たくさん読む人だけが集まる場所ではなく、
「本が好き。」
その気持ちだけで参加できるコミュニティを作りたいと思いました。
読書のペースも、好きなジャンルも、人それぞれ。
誰かと比べることなく、自分のペースで本を楽しめる場所。
おすすめの本を紹介したり、今読んでいる本を話したり、ときには積読の写真を見せ合って笑ったり。
そんな温かい場所があったら素敵だなと思ったのです。
その思いが、後に「つんどくらぶ.📚」を立ち上げるきっかけになりました。
ここまで読んでくださり、本当にありがとうございます。
ここまでは、私が読書と出会い、本を好きになり、「読書好きが集まれる場所を作りたい」と思うまでのお話でした。
ここからは、実際に「つんどくらぶ.📚」を立ち上げるまでの過程や、読書という趣味をどのように仕事へつなげようと考え、行動してきたのかについてお話しします。
この先でお話しすること
✔ 「つんどくらぶ.📚」を立ち上げるまで
✔ コミュニティを運営して気づいたこと
✔ 読書を通じて仕事につながったこと
✔ 私が今後目指していること
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