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ろうそくの炎を、ぼんやり眺めていた朝

朝、ろうそくに火をつけた。

特に理由はなかった。 なんとなく、つけてみたくなっただけ。


小さな炎が、ゆらゆら揺れていた。

風もないのに揺れる。 止まったかと思うと、また揺れる。

ただ、それを見ていた。


何分くらい見ていたんだろう。

スマホも触っていなかった。 コーヒーを淹れることも忘れていた。 今日やることも、まだ考えていなかった。

ただ、炎を見ていた。


不思議だったのは、頭の中が静かだったこと。

普段の朝は、目が覚めた瞬間から何かが回り始める。

「今日の予定は」 「あのメール返さなきゃ」 「あれ、いつまでだっけ」

でも、炎を見ている間は、何も回っていなかった。


炎って、同じ形をしていない。

一瞬も同じ形にならない。 でも、消えない。 ずっとそこにある。


なんだか、それだけで、少し安心した。

形は変わるけど、消えない。 揺れるけど、ある。


やがて、コーヒーを淹れに立った。

炎はそのまま、ゆらゆら揺れていた。


月曜の朝に、こんな時間を持てたことが、 なんだか少し嬉しかった。


ここまで読んでくれて、ありがとうございます。

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