【音楽ジャンル】ドラムンベースとは?特徴・歴史・おすすめ曲を徹底解説
はじめに
クラブやフェス、YouTubeの作業用BGMなどで「めちゃくちゃ速いビートに重低音がガンガン響く音楽」を聴いたことはありませんか?それ、もしかしたらドラムンベースかもしれません。
「EDMは好きだけど、ドラムンベースって何が違うの?」「あの高速ビートの音楽、気になるけど難しそう…」そんな疑問を持つあなたに向けて、この記事ではドラムンベースの基礎知識を徹底解説します。
この記事を読めばわかること:
ドラムンベースの定義と音楽的特徴
ジャンルの歴史と発展の流れ
聴きやすいサブジャンルとおすすめアーティスト
他の電子音楽ジャンルとの違い
今日から聴けるおすすめの楽しみ方
専門用語は一切使わず、音楽初心者でもわかるように説明していきます。記事を読み終わる頃には、きっとあなたもドラムンベースを聴いてみたくなるはずです!
ドラムンベースとは?音楽ジャンルの基礎知識
ドラムンベースの定義
ドラムンベース(Drum and Bass)を一言で表すなら、「超高速ビート×重低音ベースの電子音楽」です。
通常のポップスやロックのテンポは1分間に120拍程度ですが、ドラムンベースはなんと160〜180拍(BPM)。つまり約1.5倍の速さで音楽が進んでいきます。この圧倒的なスピード感と、お腹に響くような重低音ベースが最大の特徴です。
呼び方はいろいろ:
Drum and Bass(正式名称)
D&B、DnB(略称)
ドラムンベース、ドラムアンドベース(日本語表記)
どれも同じジャンルを指しているので、覚えておくと便利です。
ドラムンベースの起源
ドラムンベースは、1990年代初頭のイギリス・ロンドンで誕生しました。
当時のイギリスでは、倉庫や空きビルで開かれる「レイヴパーティー」が大流行。そこで流れていた「ジャングル・ミュージック」という音楽が、さらに進化・洗練されてドラムンベースになったのです。
誕生の背景:
レゲエやヒップホップのサンプリング文化
テクノやハウスミュージックの影響
イギリスの多文化的な音楽シーン
最初は地下音楽シーンの一部でしたが、徐々に世界中に広がり、今では電子音楽の重要なジャンルの一つとして認知されています。
ドラムンベースの音楽的特徴を初心者向けに解説
「ドラムンベースって実際どんな音楽?」という疑問に、3つのポイントで答えます。
特徴①:圧倒的な高速ビート
ドラムンベース最大の特徴が、この疾走感あふれる高速ビートです。
数字で見るテンポ感:
一般的なポップス:BPM 100〜130
ダンスミュージック:BPM 120〜140
ドラムンベース:BPM 160〜180
BPMとは「Beats Per Minute」の略で、1分間に何回ビートが刻まれるかを示す数値です。つまり、ドラムンベースは他の音楽の1.5〜2倍の速さで進んでいきます。
リズムパターンは「ブレイクビート」と呼ばれるスタイルで、言葉で表すと「ドッ、タタタッ、ドッ、タタタッ」という感じ。この独特のリズムが、駆け抜けるような爽快感を生み出しています。
特徴②:重厚なベースライン
高速ビートと並んで重要なのが、胸に響く重低音ベースです。
ドラムンベースのベースラインは、人間の耳ではほとんど聞こえないくらいの低音域(サブベース)を含んでいます。これが「ズンズン」「ドゥーン」と体に直接響く感覚を生み出します。
ベースの役割:
曲全体に深みと重みを与える
リズムと調和して躍動感を作る
クラブやライブでは体感的な迫力を生む
だからこそ、ドラムンベースは良いヘッドホンやスピーカーで聴くと真価が発揮されます。スマホのスピーカーでは伝わりにくい低音が、本来の魅力なんです。
特徴③:複雑なドラムパターン
ドラムンベースのドラムは、ただ速いだけではありません。細かく刻まれた複雑なパターンが特徴です。
ドラムの技法:
シンコペーション:わざとリズムをズラして意外性を出す
サンプリング:実際のドラム音を細切れにして再構築
レイヤリング:複数のドラム音を重ねて厚みを出す
最初は「ただの速いビート」に聞こえるかもしれませんが、聴き込むほどに緻密なリズムの組み立てが見えてきます。この中毒性が、ドラムンベースファンを虜にするポイントです。
ドラムンベースの歴史と発展
ドラムンベースは30年以上の歴史を持つジャンルです。時代ごとの進化を見ていきましょう。
1990年代:ジャンルの誕生
1991〜1993年頃、イギリスで「ジャングル・ミュージック」が流行していました。これがドラムンベースの直接の祖先です。
初期の重要人物:
Goldie(ゴールディ):アルバム『Timeless』(1995年)でシーンを牽引
Roni Size(ローニ・サイズ):アルバム『New Forms』(1997年)でマーキュリー賞を受賞
LTJ Bukem(LTJブケム):ジャズ的要素を取り入れた洗練されたサウンド
この時代、ドラムンベースはまだアンダーグラウンド(地下)な音楽でしたが、熱狂的なファンを獲得していきました。
2000年代:多様化と世界進出
2000年代に入ると、ドラムンベースは多様なスタイルに分化していきます。
この時代の変化:
サブジャンルの細分化(後述のLiquid、Neurofunkなど)
PendulumやSub Focusがメインストリームで成功
大型フェスティバルでのドラムンベース・ステージ定着
日本を含むアジア地域でもシーンが拡大
特にPendulumは、ロックバンド形式でライブを行い、ロックファンにもアピール。ドラムンベースの間口を大きく広げました。
2010年代以降:現代のドラムンベース
2010年代のEDMブームで、ドラムンベースも再び注目を集めます。
現代の特徴:
SpotifyやApple Musicでプレイリスト文化が定着
YouTubeの「作業用BGM」でリキッドDnBが人気
配信フェスの台頭でリスニング層が拡大
AIツールを使った新しい制作スタイルの登場
今やドラムンベースは世界中で愛されるジャンルになり、アジア、アメリカ、ヨーロッパ各地でイベントが開催されています。
ドラムンベースのサブジャンル紹介
ドラムンベースには様々なサブジャンルがあります。初心者におすすめの3つを紹介します。
Liquid Drum and Bass(リキッド)
最も聴きやすい、メロディ重視のドラムンベース
Liquid(液体)という名前の通り、滑らかで流れるようなサウンドが特徴です。
Liquidの特徴:
ソウルフルなボーカルやピアノの音色
ジャズやソウルミュージックの影響
攻撃性が少なく、リラックスできる雰囲気
カフェやラウンジでも流れるほど洗練されている
こんな人におすすめ:
初めてドラムンベースを聴く人
作業用・勉強用BGMを探している人
ゆったりした雰囲気の音楽が好きな人
代表的な曲の雰囲気: Calibre、Alix Perez、Logistics などのアーティストが有名です。
Neurofunk(ニューロファンク)
ダークで機械的、SF映画のようなドラムンベース
「Neuro(神経)」という名前が示す通り、複雑で神経質なサウンドデザインが特徴です。
Neurofunkの特徴:
金属的で冷たい音色
SF映画やサイバーパンク的な雰囲気
複雑に変化するベースライン
テクニカルで実験的なサウンド
こんな人におすすめ:
ダークで攻撃的な音楽が好きな人
テクノロジー感のあるサウンドに惹かれる人
ジムでのトレーニング用BGMを探している人
代表的なアーティスト: Noisia、Phace、Black Sun Empire などが第一人者です。
Jump Up
パーティー向け、盛り上がり重視のドラムンベース
クラブで踊りやすい、キャッチーでシンプルなドラムンベースです。
Jump Upの特徴:
覚えやすいフックやメロディ
ユーモラスな音色(ピコピコ音など)
シンプルで分かりやすい構成
「飛び跳ねる(Jump Up)」ように楽しめる
こんな人におすすめ:
クラブで盛り上がりたい人
シンプルで分かりやすい音楽が好きな人
ドラムンベース入門に最適
聴く場面: パーティー、ドライブ、テンションを上げたい時など。
ドラムンベースの代表アーティストとおすすめ曲
ドラムンベースを聴き始めるなら、この5組から始めるのがおすすめです。
① Pendulum(ペンデュラム)
ロックとドラムンベースの融合、初心者に最適
オーストラリア出身のグループで、バンド形式でライブを行うのが特徴です。
おすすめ曲:
「Watercolour」:爽やかなメロディと疾走感が心地よい代表曲
「Witchcraft」:ロックギターとドラムンベースの完璧な融合
「Propane Nightmares」:エモーショナルな展開が圧巻
聴きどころ: 生バンドならではの迫力と、歌えるメロディが魅力。ロックファンでも入りやすい音楽性です。
② Sub Focus(サブ・フォーカス)
ポップで明るい、キャッチーなドラムンベース
イギリス出身のプロデューサー。ポップスとの境界線を感じさせないメロディセンスが人気です。
おすすめ曲:
「Rock It」:ポップなボーカルと躍動感あるビート
「Tidal Wave」:Alpines をフィーチャーした名曲
「Endorphins」:美しいシンセと高揚感
聴きどころ: ラジオでも流れそうなキャッチーさと、ドラムンベースの疾走感の両立。
③ Netsky(ネツキー)
爽やかで明るいLiquidスタイルの代表格
ベルギー出身の若手プロデューサー。ポジティブで親しみやすいサウンドが特徴です。
おすすめ曲:
「Come Alive」:元気が出る爽やかなアンセム
「Rio」:夏を感じさせるトロピカルな雰囲気
「Memory Lane」:ノスタルジックで美しいメロディ
聴きどころ: 日常のBGMとして聴きやすい、優しいドラムンベース。朝のドライブにぴったり。
④ Andy C(アンディ・シー)
「DnBの神様」と呼ばれるレジェンドDJ
イギリス出身で、30年以上シーンの第一線で活躍するスーパースターです。
特徴:
2枚のターンテーブルを使った超絶技巧
DJミックスの完成度が異常に高い
「Nightlife」シリーズなどのミックスアルバムが有名
聴きどころ: 楽曲単体よりも、DJミックスで聴くのがおすすめ。彼のミックスを聴けば、ドラムンベースの奥深さが分かります。
⑤ Noisia(ノイシア)
Neurofunkの最高峰、音響デザインの天才集団
オランダ出身の3人組。2020年に解散しましたが、今も影響力は絶大です。
おすすめ曲:
「Stigma」:ダークで複雑なベースライン
「Tommy's Theme」:ゲーム『Devil May Cry』のテーマ曲
「Collider」:SF的なサウンドスケープ
聴きどころ: 一音一音が計算し尽くされたサウンドデザイン。ヘッドホン必須です。
ドラムンベースと混同しがちなジャンルの違い
「これってドラムンベース?」と迷いやすい、似たジャンルとの違いを解説します。
ブレイクビーツとの違い
ブレイクビーツも高速ビートが特徴ですが、ドラムンベースとは別物です。
主な違い:
項目 ドラムンベース ブレイクビーツ
BPM 160〜180 110〜140
ベース 超重低音 中低音程度
雰囲気 疾走感・未来的 グルーヴ重視
代表アーティスト例:
The Chemical Brothers
The Prodigy
簡単に言えば、「ドラムンベースをもう少しゆっくりにした感じ」がブレイクビーツです。
ダブステップとの違い
ダブステップも重低音が特徴ですが、リズムが全く違います。
主な違い:
項目 ドラムンベース ダブステップ
BPM 160〜180(速い) 140前後(遅め)
リズム 4つ打ち系 ハーフタイム
ベース 継続的 ウォブル(うねる)
わかりやすい違い:
ドラムンベース:「タタタタ」と高速で刻む
ダブステップ:「ドン…チ…ドン…チ…」とゆったり
代表アーティスト例:
Skrillex
Excision
YouTubeで両方聴き比べると、すぐに違いが分かります。
ジャングルとの違い
ジャングルは、ドラムンベースの前身となったジャンルです。
歴史的関係:
1990年代初頭:ジャングル誕生
1990年代中盤:洗練されてドラムンベースへ
現在:明確な境界線は曖昧
違いのポイント:
ジャングル:レゲエやラガマフィンの要素が強い、より生々しい音
ドラムンベース:洗練された音作り、多様なサブジャンル
現在では「ジャングル = 初期のドラムンベース」という認識が一般的で、厳密に区別されないことも多いです。
初心者におすすめのドラムンベースの聴き方
さあ、実際にドラムンベースを聴いてみましょう!おすすめの聴き方を紹介します。
おすすめの聴き始め方
Step 1:まずはLiquid DnBから
理由:メロディアスで聴きやすい
おすすめアーティスト:Netsky、Calibre
作業用BGMとしても最適
Step 2:Pendulumでロック的側面を体験
理由:歌えるメロディで親しみやすい
ライブ映像を観るとさらに楽しい
ロックファンの入り口に最適
Step 3:好みに応じてサブジャンル探索
ダークな音が好き → Neurofunk
パーティー感が好き → Jump Up
洗練された音が好き → Liquid
まとめ:ドラムンベースを楽しもう
ドラムンベースについて、たくさんのことを学んできました。最後にポイントをおさらいしましょう。
ドラムンベースの3つの特徴:
高速ビート:BPM 160〜180の疾走感
重低音ベース:体に響くサブベース
複雑なリズム:聴き込むほどクセになる
サブジャンルから自分好みを見つけよう:
聴きやすさ重視 → Liquid
ダークな雰囲気 → Neurofunk
パーティー感 → Jump Up
ドラムンベースは聴くだけでなく、ライブやクラブで体感するとさらに魅力が分かります。大音量で全身に響く重低音は、まさに中毒性抜群。機会があれば、ぜひライブにも足を運んでみてください。
新しい音楽ジャンルとの出会いは、人生を豊かにしてくれます。ドラムンベースの疾走感あふれる世界を、ぜひ楽しんでください!
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