それが言葉
感謝の
気持ちを
言葉で表す
"どうもありがとう"
この言葉以上の
感謝の気持ちは表せない
それでも零れてしまう思ひが
心の幅と言葉のそれの
距離は縮まらない
それが言葉

この詩は、感謝という最も身近でありながら、言葉に収まりきらない感情の本質を描こうとしています。「どうもありがとう」という簡潔な言葉に、人はどれほど多くの思いを込めているのか。想像を超える領域です。その限界を自覚するところから詩は始まります。
中盤の「それでも零れてしまう思ひが」は、言葉にできない感謝がなお心から滲み出てしまう人間の純粋さ、誠実さを表しています。旧仮名の使用により、感情の奥行きと時間性を加えてみました。
結びでは、心の広がりと言葉の器との差は決して埋まらないことを言い切っています。それでも人は言葉を使う。その矛盾と必然を受け入れる姿勢を、この詩の軸としています。
