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【ASD育児】飲まないんじゃない、飲めないんだ。娘の涙が教えてくれたこと

暑い夏の日、子どもが何度声をかけても水を飲んでくれない。

「喉が渇けば飲むはず。」

そう思っていた私は、娘を追い詰めてしまいました。

我が家の5歳娘には、発達の凹凸、ASD傾向があります。
そんな娘は、なぜか暑い日に限って、お茶や水を飲まなくなってしまうのです。


こんばんは☆
薬剤師・医療ライターとして働きながら、5歳娘 “ほのね” を育てる母・そよのねです。


今日は、蒸し暑い日に起こったある出来事について綴ります。

この出来事を機に、私は子どもの水分補給の考え方を見直しました。

※この記事は、我が家で経験した出来事をもとに書いています。
ASDの特性には個人差があり、すべてのお子さんに当てはまるものではありません。

暑くなるとなぜかお茶を飲まない

ほのねは、普段から水分をあまり摂りません。

こまめに声をかけるようにはしているのですが、
それでも、声をかけた時に数口だけ飲んで終わりなんてこともあります。

特に、暑い日に限って、なぜか普段にも増して、水分を摂らなくなるのです。

水筒のお茶がほぼ満杯のまま、幼稚園から帰宅した日もありました。

特に湿度が高く蒸し暑い日ほど、水筒のお茶が減っていないのです。
私は、水分を皮膚から吸収できる能力でもあるの?と思ったくらいです。

それでも、年齢が上がるにつれ、徐々に水分補給も上手にできるようになってきたなと思っていた矢先。

とある出来事が起こりました。

水筒のお茶がほぼ満杯のまま帰宅

その日は気温はそこまで高くなかったものの、蒸し暑い日でした。

朝からまたしてもお茶や水を拒否。

なんとか100mL程度の牛乳だけは飲ませて、
登園させました。

喉が渇けば、ちゃんと飲むだろう。
私は、そう思っていました。

ところが、お迎えに行って、水筒を持った途端、
その重さに驚きました。

慌てて水筒を開けてみると、中身がほとんど減っていないのです。

まただ…。

慌てて、「お茶を飲んで!」と言うも、
「嫌だ!飲まない!!」の一点張り。

結局水分を摂らないまま、帰宅しました。

帰宅後、ほのねはすぐに
「お~やつ!お~やつ!」と嬉しそうに
おやつを探しに行きます。

いつものように好きなスナック菓子を2袋選び、
美味しそうに頬張っていました。

「さすがに喉渇いたでしょ?」

そう言って、お茶を差し出すも、やっぱり拒否。

「え?熱中症になっちゃうよ!飲んで!」

「嫌だ!いらない!!」

朝から100mL程度しか水分を摂っていないほのね。
スナック菓子を食べた後にも関わらず、まだお茶を拒否するのです。

「やばいって!熱中症で倒れちゃうよ!」

「倒れてもいいもん!!」

その言葉に少し腹を立てつつも、
私は、仕方なくゼリー飲料を渡しました。

でも、ゼリー飲料は1日1個までというルールを貫いてきた我が家。

糖分の多いスポーツドリンクやジュースも、なるべく避けるようにしていました。

その日は結局、夕食のスープと、夕食後とお風呂上がりの、少しずつの水のみ。
十分な水分を摂れないまま、眠りにつきました。

久しぶりの登園拒否

翌朝、ほのねは起きるなり、
「ママ-、今日は幼稚園休む。」
と言い始めたのです。

「どうしたの?」
と聞くも、
「ママとくっついていたい気分なの」
と明確な理由は返ってきません。

そして、しばらくすると、
「ママ-、食欲ない。気持ち悪い。」
と言い始めました。

熱中症?低血糖?

色んな疑いが頭をよぎります。

「ゼリーなら飲めそう?」

なんとかスプーンで一口ずつゼリー飲料を飲ませたら、
徐々に元気を取り戻したほのね。

ーー良かったぁ。

「水分しっかり摂らないからだよ。ほら、お茶飲んで。」

「嫌だ!喉渇いてないもん!!」

それでもお茶や水はやっぱり拒否。

とりあえずゼリー飲料を1本と牛乳を飲ませてみると、
みるみる元気を取り戻し、
朝ご飯もなんとか完食できました。

やっぱりお茶も水も飲まない

念のため、その日は幼稚園をお休みしました。

その後も何度か水分補給を促すも、
全く飲もうとしないほのね。

そして迎えたランチタイム。

「ママ-、食べさせて。」
と、甘えん坊発言。

今日はそういう日なのかな。

と、食べさせてみるも

「美味しくない。もう要らない。」

水分をすすめるもやっぱり

「嫌だ!飲まない!!」

牛乳をすすめてみるも

「嫌だ!喉渇いてないもん!!」

もしかしたら、お茶やお水を飲まなければ、ジュースをもらえると思っている?

そんな疑いも抱き始めてしまいました。

初めは優しく

「お茶飲まないと熱中症が心配だから、飲んで欲しいな。」

と声をかけていた私。

あまりに飲まないこと、そしてあまりにもわがままな発言の連続に、
心配と苛立ちが募っていき、

気付けば、

「飲みなさい!コラッ!!ほら飲め!!」

今思えば、自分でも驚くような高圧的な態度で、お茶を口に運んでいました。

そして、ついにほのねの目から大粒の涙が。

大泣きしながら、

「ママのバカー!
ママは、、もう、、ほのねが、、要らないってことだね。
ママは、、もう、、ほのねがダメだから、、要らないってことだね。
ママは、、ほのねが頑張ってないって思ってるんだね。
ママの怒りん坊!!ママのバカ-!!」

その言葉に、我に返った私。

やっと気付いたのです。

飲まないんじゃない。
飲みたいのに飲めない。
飲まなきゃいけないことは分かっている。
それでも体が受け付けないんだ。

心からの反省

娘の大粒の涙を見ながら、
私の心には大きな後悔がよぎりました。

「ほのねちゃん、ごめんね。
ほのねちゃん、ワガママでお茶飲まないわけじゃないんだね。
どうしても飲めないんだね。
頑張っているのにね。
ごめんね、ママ分かってなかった。
本当にごめんね。」

そう言って、強く抱きしめました。

その後、スポーツドリンクだけは、少しずつ飲んでくれたほのね。

この出来事を機に、私は娘の水分補給について、考え方を大きく見直しました。

ネットで調べて初めて知ったこと

その日の夜。

眠ったほのねの横で、私は必死にスマートフォンを検索しました。

「ASD 水分を飲まない」

「ASD 喉が渇かない」

「発達障害 水分補給」

調べてみると、
ASDのある人の中には、
「内受容感覚(ないじゅようかんかく)」と呼ばれる、
自分の体の状態を感じ取る感覚に特性がみられることがあるそうです。

そのため、

・喉の渇きに気付きにくい
・体調の変化を自覚しにくい
・暑さや疲れなどで感覚の処理が追いつかず、水分補給が難しくなる

などの困りごとにつながる場合もあることを知りました。

もちろん、すべてのASDの子どもに当てはまるわけではありません。

でも、その情報を読んだ瞬間、

「あぁ、ほのねはわざと飲まなかったんじゃないんだ。」

そう思うと、昼間の自分の言葉を思い出して涙が止まりませんでした。

我が家で変えたこと

年齢が上がるにつれ、お茶や水をだいぶしっかり飲めるようになってきたほのね。

私は、そんなほのねの、突然のお茶や水の拒否に戸惑い、わがままだと勘違いしていました。

でも、普段は問題なく飲めているお茶や水が、
・蒸し暑い
・疲れた
など一定の条件が重なると、急に飲めなくなってしまう。

そんなことがあるのかもしれない。


あの日を境に、我が家では、

「お茶を飲みなさい」

ではなく、

「今日は何なら飲めそう?」

と聞くようになりました。

お茶や水にこだわるのもやめました。

ゼリー飲料でもいい。

スポーツドリンクでもいい。

もちろん、糖分や塩分の摂り過ぎには気を付ける必要があります。

でも、脱水になるよりはずっといい。

まずは、その日飲めるものを飲んでもらう。

「何を飲ませるか」より、「何なら飲めるか」を考える。

それが今の我が家の考え方です。


※以下はアマゾンアソシエイトの広告を含みます。

我が家では、夏の間はスポーツドリンクを常備するようになりました。

実際に我が家で常備しているものはこちらです👇

実はあの日以降、幼稚園にも相談し、
スポーツドリンクを持参させてもらっています。

持ち運びに便利な300mlサイズが重宝しています。

基本の水分補給はお茶や水で、
糖分や塩分の摂り過ぎには注意しながら活用しています。


最後に

あの日、私は娘を叱りました。

でも、本当は娘は、自分なりに精一杯頑張っていたのです。

「飲まない子」だと思っていた娘は、

「飲めなくて困っていた子」でした。

あの日の大粒の涙は、娘から私へのSOSだったのかもしれません。

もし今、お子さんが何度声をかけても水分を飲んでくれず悩んでいる方がいたら、「わがままだから」と決めつける前に、「もしかしたら飲めない理由があるのかもしれない」という視点を、一度だけ思い出していただけたら嬉しいです。

今日のママへの処方箋💊

「飲みなさい。」

その一言の奥には、

「熱中症になってほしくない。」

「元気でいてほしい。」

そんな、たくさんの愛情が隠れています。

だからこそ、飲んでくれない我が子を見ると、不安になって、焦って、つい強い口調になってしまうこともあります。

でも、子どもは「飲まない」のではなく、「飲めない」理由を抱えていることがあるのかもしれません。

今日うまくいかなかったとしても、それはママのせいではありません。

「どうして飲めないんだろう。」

そうやって立ち止まって考えられたことが、もう大きな一歩です。

お茶でも、水でも、スポーツドリンクでも、ゼリー飲料でも。

その子が今日飲めるものを、一緒に探していけば大丈夫。

ママの「分かりたい」という気持ちは、きっと子どもにも伝わっています。

あの日の私も、

今日のあなたも、

きっと大丈夫。

そよのね日記では、子育てで見つけた「クスッと笑える瞬間」や、「心がふわっとほどける時間」を、やさしい言葉で綴っています。

子育ての中で迷ったり、「これでよかったのかな」と立ち止まった瞬間。
そんな気持ちを、あとからそっと言葉にして、子育ての気づきを「今日のママへの処方箋」として紹介しています。

このお話しがよかったな、また読みたいなと思ってくださった方。
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