サッカー大会管理SaaSをつくりたいわけじゃない。Footbolster Competitionをリリースしました。
こんにちは。株式会社Footbolsterの藤田(@soyshunsuke)です。
2026年7月29日、サッカー大会主催者向け大会運営SaaS
「Footbolster Competition」を正式にリリースしました
Footbolster Competitionは、大会作成、チームエントリー、参加費の集金、組み合わせ・日程管理、試合運営、結果・順位管理まで、サッカー大会の運営に必要な業務を一つのプラットフォームで管理するためのサービスです。
サービスとして説明するのであれば、これで大体のことは伝わると思います。
ただ、今回このnoteで書きたいのは、機能の説明だけではありません。
なぜ僕たちが、Football Competitionという領域からプロダクトをつくり始めたのか。
なぜ大会の結果を表示するだけではなく、チームエントリー、参加費の集金、試合本部の運営まで一つにつなごうとしているのか。
そして、Footbolsterがこの先、何をつくろうとしているのか。
その背景には、僕自身がこれまでFootballの中で経験してきたことがあります。
Footbolster Competitionは、市場調査だけをもとにつくられたプロダクトではありません。
選手として、試合本部の担当者として、大会主催者として、大会運営を手伝う立場として、クラブに関わる人間として。
僕自身がさまざまな立場から見てきたFootballの現場が、このプロダクトに反映されています。
今回は、その話を書きたいと思います。
3年前、「We are Footbolster.」というnoteを書きました
2023年、Footbolsterを立ち上げた頃、僕は最初のnoteに、
「We are Footbolster.」
というタイトルをつけました。
当時のFootbolsterは、サッカー指導者を中心としたSNSサービスから始まりました。
サッカーに関わる人の経験や知識、実績、つながりを可視化し、その人が持っている価値をもっと発揮できるようにしたい。
そんな思いから始めたサービスでした。
今日リリースしたFootbolster Competitionは、当時のプロダクトとはまったく違います。
対象ユーザーも違います。
提供する機能も違います。
サービスの形だけを見れば、Footbolsterは大きく変わったように見えると思います。
実際、ここまでの間にたくさん考え、試し、迷い、事業の方向を変えてきました。
でも、今振り返ると、Footbolsterで実現したかったことの根っこの部分はほとんど変わっていません。
僕がずっと考えてきたのは、
Footballに関わる人が、持っている力をもっと発揮できるようにしたい
ということです。
Footballの中には、能力や経験、知識、情熱を持った人がたくさんいます。
ただ、その力が十分に発揮されているかというと、必ずしもそうではありません。
本当に向き合いたい仕事ではなく、確認や調整、転記、連絡、集計といった作業に多くの時間を使っている人がいます。
誰かの頭の中にしかない情報を探すために、時間を使っている人もいます。
仕組みがないことによって、経験のある人に仕事が集中し続けている組織もあります。
その結果、本来はもっとFootballを良くするために使えるはずの力が、日々のオペレーションの中で消費されてしまう。
僕たちは、この状態を変えたいと考えています。
今のFootbolsterでは、この考えを、
Football People Augmentation
という言葉で表現しています。
Footballに関わる人の力を、テクノロジーや仕組みによって増強する。
人を置き換えるのではなく、人が持っている力をもっと発揮できる環境をつくる。
その最初のプロダクトとして、僕たちが選んだのが、
Football Competition
でした。
僕は、選手としてだけFootballを見てきたわけではありません
僕は幼稚園の頃から約20年間、選手としてサッカーを続けてきました。
選手として見る大会は、とてもシンプルです。
決められた時間に会場へ行く。
ウォーミングアップをする。
試合をする。
勝敗が決まる。
結果や順位を見る。
もちろん、選手にも準備があります。
コンディションを整え、相手を分析し、チームで戦い方を共有し、試合に臨む。
ただ、少なくとも選手だった頃の僕には、試合が始まる前にどれほど多くの仕事が行われているのか、すべてが見えていたわけではありませんでした。
大会は、予定通り開催されるもの。
対戦相手や試合時間は、誰かが決めてくれるもの。
審判は、会場に来てくれるもの。
試合結果は、どこかに掲載されるもの。
当時は、その一つひとつが、たくさんの人の仕事によって成立していることを深く考えていなかったと思います。
一方で、僕は高校や大学時代から、試合本部の運営を担当する機会がありました。
サッカーを長くやってきた人であれば、同じような経験をしたことがあるかもしれません。
自分たちの試合がない時間に本部へ入り、試合の運営を担当する。
参加するチームを確認する。
審判と連携する。
試合が予定通り始まるように準備する。
スコアを記録する。
警告や退場、選手交代などの情報を確認する。
試合終了後に結果を確認する。
次の試合へ向けて準備をする。
選手としてピッチに立っているときとは、まったく違う景色がそこにはありました。
試合は、審判が笛を吹けば自然に始まるわけではありません。
大会は、チームを集めて会場を用意すれば自然に成立するわけでもありません。
その間には、目立たないけれど、絶対に必要な仕事があります。
誰かが本部に座っている。
誰かが情報を確認している。
誰かが関係者へ連絡している。
誰かが問題が起きたときに判断している。
それらが積み重なって、ようやく一つの試合が成立します。
当時の僕は、試合本部という仕事を、サッカーに付随する当たり前の役割として受け止めていました。
でも今振り返ると、この経験はFootbolster Competitionの思想に強くつながっています。
表から見えるFootballと、裏側で成立させるFootball
Footballには、表から見えやすい部分と、見えにくい部分があります。
表から見えるのは、選手のプレーです。
監督の采配。
ゴール。
勝敗。
順位。
優勝。
そうした光景は、多くの人に共有されます。
一方で、その試合や大会を成立させる仕事の多くは、表からは見えません。
大会概要をつくる人。
会場を確保する人。
参加チームを募集する人。
申込情報を整理する人。
参加可否を判断する人。
参加費を確認する人。
組み合わせを作成する人。
試合日程を調整する人。
審判を手配する人。
参加チームからの質問に答える人。
当日の受付を担当する人。
試合本部を運営する人。
結果を確認する人。
順位を集計する人。
トラブルが起きたときに判断する人。
大会終了後に結果や写真、次回案内を共有する人。
そのすべてがあって、初めてCompetitionが成立します。
でも、その仕事は大会が問題なく終わったときほど見えません。
予定通り試合が始まった。
審判が来た。
結果が正しく掲載された。
参加チームが迷わず動けた。
大きなトラブルなく一日が終わった。
それは、偶然ではありません。
誰かが事前に準備し、確認し、調整し、対応した結果です。
大会運営の仕事は、うまくいったときほど存在が見えにくい。
僕はこれを、Footballにおける**「見えない運営業務」**だと捉えています。
Footbolsterとして大会を主催して、初めて分かったこと
Footbolsterを始めてから、僕たちはいくつかの大会を主催してきました。
自分たちで大会を企画し、参加チームへ声をかけ、申込を受け付け、会場やスケジュールを調整し、当日の運営をする。
外から大会を見ているときと、自分たちが主催者になるときでは、見えるものがまったく違いました。
大会を開催しようと決めた瞬間から、試合とは直接関係がなさそうに見える仕事が大量に発生します。
どんな大会にするのか。
対象カテゴリーはどうするのか。
何チームを集めるのか。
参加費はいくらにするのか。
どの会場を使うのか。
どんな大会形式にするのか。
何分ハーフにするのか。
審判は誰が担当するのか。
募集要項をどう伝えるのか。
参加チームから、どの情報を集めるのか。
申込後にキャンセルが出たらどうするのか。
入金が確認できない場合は、誰が連絡するのか。
大会前日までに、何を共有するのか。
雨天時はどう判断するのか。
試合が遅れた場合は、どこを調整するのか。
怪我やトラブルが起きた場合は、誰が判断するのか。
結果は、誰がどのタイミングで確定するのか。
大会を主催するということは、単に試合を並べることではありません。
参加するチームが迷わず、安心してCompetitionに参加できるように、あらゆる状況を事前に想像し、準備することです。
その経験を通じて、僕は大会運営者が担っている責任の大きさを、以前より強く理解するようになりました。
同時に、これほど多くの業務が、一つの仕組みとして整理されていないことにも驚きました。
他の大会の運営を手伝う中で、同じ課題を何度も見た
Footbolsterが主催する大会だけではなく、他の方が主催する大会の運営をお手伝いさせていただく機会も何度もありました。
大会の規模も、対象カテゴリーも、運営する組織もそれぞれ違います。
それでも、現場で起きていることには共通点がありました。
申込情報はGoogleフォームに入っている。
参加チームの一覧はExcelで管理されている。
一部の連絡はメールで行われている。
細かい確認はLINEで行われている。
入金状況は銀行口座を見ながら別の表に記録されている。
組み合わせは別のファイルにある。
当日の結果は紙に書かれている。
結果を受け取った人が、あとから表へ入力する。
最新版のファイルが、どれなのか分からなくなる。
運営担当者によって、管理方法も違う。
一つひとつのツールに問題があるわけではありません。
Googleフォームは便利です。
ExcelやGoogleスプレッドシートも柔軟性があります。
LINEやメールは、関係者との連絡に欠かせません。
銀行振込も、多くの大会で利用されています。
問題は、大会運営全体を設計するためにつくられたものではないツールを、担当者が自分の経験で組み合わせ続けなければならないことです。
大会を運営する人が、ツールとツールの間を人力でつないでいる。
フォームで受け付けた情報を、表へ移す。
表で確認した情報を、LINEで共有する。
入金情報を見ながら、申込情報と照合する。
紙で記録した結果を、再びシステムへ入力する。
情報が移動するたびに、確認と転記が発生します。
そして、その回数が増えるほど、ミスや認識違いが起きる可能性も高くなります。
NERIMA CITY FCで見えた、大会運営の構造的な課題
僕自身、NERIMA CITY FCに関わる中でも、大会やリーグの運営について考える機会がありました。
社会人リーグ4部という環境でプレーしながら、リーグがどのような運営スキームによって成り立っているのかを知り、自分自身も試合本部の運営に関わりました。
社会人リーグでは、すべてを専任の運営スタッフだけで担えるわけではありません。
所属するクラブや選手が、試合をするだけでなく、リーグを成立させるための役割も担当します。
自分たちがプレーするCompetitionを、自分たちでも支える。
その仕組み自体には、Footballらしい側面もあります。
ただ、実際に運営に関わることで、別の問題も見えてきました。
運営方法が、人の経験に依存しやすい。
大会本部を経験したことがある人と、初めて担当する人で、理解度に差が出る。
必要な情報が複数の場所にあり、どれを確認すればいいのか分かりにくい。
ルールや手順を理解している人に、質問や判断が集中する。
問題が起きなければ進むけれど、何かが起きた瞬間に、経験者がいないと止まってしまう。
そこには、個人の能力や意識だけでは解決できない問題がありました。
運営に関わっている人たちは、決して怠けているわけではありません。
むしろ逆です。
限られた時間と人員の中で、Competitionを成立させるために、責任を持って動いています。
だからこそ僕は、
これは誰かの努力不足ではなく、構造の問題なのではないか
と考えるようになりました。
人が頑張ることで成立している。
経験者がカバーすることで成立している。
担当者の記憶と善意によって成立している。
その状態を前提にし続けていいのか。
本来は、仕組みが人を支えるべきです。
でも現状では、人が仕組みの不足を補っています。
僕たちが変えたいのは、この構造です。
大会運営が、特定の人の「頭の中」に集まっていく
大会運営で起きやすい問題の一つに、情報やノウハウの属人化があります。
長く大会を担当している人ほど、多くのことを知っています。
どのチームには、どの方法で連絡すれば伝わりやすいか。
毎年どの時期に、どんな確認が必要か。
どの会場では、どんなトラブルが起こりやすいか。
どの審判へ、いつ連絡すればいいか。
雨天時に、どこまで待って判断するのか。
過去に、どのような問題があったか。
こうした知識は、大会を円滑に運営するうえで重要です。
ただ、その知識が仕組みとして共有されず、個人の頭の中だけに残っていると、その人がいなければ大会運営が難しくなります。
「あの人に聞けば分かる」
「前回もあの人がやってくれた」
「今年も同じ人にお願いしよう」
そうして、経験がある人に仕事が集まっていきます。
その人は信頼されているからこそ、さらに多くの仕事を任されます。
そして忙しくなり、新しい人へ仕事を渡す時間もなくなります。
新しく運営へ関わる人は、全体像が分からないため動きにくい。
結果として、また同じ経験者が対応する。
これは、Footballだけで起きている問題ではありません。
ただ、Footballの大会運営では、専任人材が十分にいるとは限らないため、この構造がより強く表れます。
僕たちは、経験者が持っている価値をなくしたいわけではありません。
むしろ、その経験をもっと重要な判断や改善に使ってほしい。
誰でも確認できる情報を探すことや、毎回同じ内容を転記することに、その人の力を使ってほしくない。
経験のある人にしかできない仕事と、仕組みによって誰でもできる仕事を分けたい。
そのためにも、大会運営の情報と業務を一つにつなぐ必要があります。
だから、この課題は僕にとって他人事ではありません
Footbolster Competitionは、机の上で市場規模を調べ、
「大会運営は非効率だから、SaaSにすれば事業になるのではないか」
という発想だけでつくったプロダクトではありません。
僕自身が高校や大学で試合本部を経験しました。
Footbolsterとして大会を主催しました。
他の方の大会運営もお手伝いしました。
NERIMA CITY FCでは、社会人リーグを支える大会本部の仕組みを知り、自分自身もその中に入りました。
選手として試合に出る側からも、運営として試合を成立させる側からも、Footballを見てきました。
だからこそ、この問題は僕にとって他人事ではありません。
僕自身も、運営に必要な情報が見つからず困ったことがあります。
誰が何を確認しているのか分からず、何度も連絡したことがあります。
紙に記録し、あとから別の場所へ入力したことがあります。
前回の運営を知っている人へ聞かなければ、進め方が分からない場面もありました。
そして、僕よりもずっと長い間、大会運営に向き合い続けている人たちを見てきました。
その人たちは、Footballを支えるために、本当に多くのことをしています。
でも、本当はその力を、確認や転記だけに使ってほしくありません。
もっと良いCompetitionを考えること。
選手の体験を良くすること。
チームが参加しやすい環境をつくること。
大会の価値を高めること。
新しい企画を始めること。
地域のFootballを発展させること。
そうしたことに、その人の経験や能力を使ってほしい。
だから僕は、本気でこの構造を変えたいと思っています。
人にもっと頑張ってもらうのではなく、頑張り続けなくても成立する構造をつくりたい
Footballの現場では、何か問題が起きたとき、
「担当者が気をつける」
「次回から確認を増やす」
「もっと早めに連絡する」
という解決方法が取られることがあります。
もちろん、注意や確認が必要な場面もあります。
でも、同じ問題が繰り返し起きるのであれば、それは個人の意識だけではなく、仕組みに原因があるのかもしれません。
必要な情報が一つの場所にない。
誰が確認したのか分からない。
申込情報と入金情報がつながっていない。
最新版がどれか分からない。
試合結果を複数回入力しなければならない。
その構造を変えずに、
「次は間違えないようにしよう」
と言い続けても、根本的な解決にはなりません。
僕たちがつくりたいのは、人にもっと頑張ってもらうための仕組みではありません。
人が頑張り続けなくても、Competitionが正しく成立する構造です。
誰か一人がすべてを覚えていなくてもいい。
複数のファイルを探し回らなくてもいい。
同じ情報を何度も入力しなくてもいい。
一つの業務が終われば、その結果が次の業務へつながる。
担当者が変わっても、必要な情報を確認できる。
経験のある人が、より重要な判断や改善に集中できる。
それが、僕たちの考える大会運営のあるべき姿です。
Footbolster Competitionは、大会運営を一つにつなげる
そこでつくったのが、
Footbolster Competition
です。
Footbolster Competitionでは、
大会作成
↓
チームエントリー
↓
参加費集金
↓
組み合わせ・日程管理
↓
試合運営
↓
結果・順位管理
という、大会前から大会当日、大会後までの業務を、一つのCompetitionの中で管理します。
参加チームがエントリーする。
そのエントリー情報と参加費の支払い状況がつながる。
参加チームの情報をもとに、組み合わせや日程を管理する。
大会当日は、同じCompetition上で試合を運営する。
試合結果が、順位や大会結果へつながる。
情報を別の場所へ移す回数を減らし、運営全体を一つの流れとして扱えるようにする。
僕たちが目指しているのは、単なる情報管理ではありません。
Competitionという業務そのものを、一つの環境で運営できるようにすることです。
なぜチームエントリーと参加費集金まで扱うのか
大会運営において、チームエントリーと参加費の集金は、別々の業務として扱われることがあります。
申込情報はフォームにある。
参加費は銀行口座へ振り込まれる。
主催者は、フォームの情報と銀行口座の入金情報を見比べながら、
「どのチームが申し込んだのか」
「どのチームが支払ったのか」
「支払いが済んでいないチームはどこか」
を確認します。
チーム名と振込名義が違うこともあります。
複数大会の入金が同じ口座に入ることもあります。
誰の入金か分からず、確認の連絡が必要になることもあります。
申込は来ているけれど、入金がない。
入金はあるけれど、申込が見つからない。
期限を過ぎているため、改めて連絡する。
一つひとつは小さな作業に見えます。
でも、参加チームが増えるほど、確認は大きな負担になります。
だからFootbolster Competitionでは、エントリー情報と決済情報をつなげて管理します。
参加する意思と、参加費の支払いを、別々の世界に置かない。
これは単なる決済機能ではなく、大会運営の流れを一つにつなげるために必要な機能だと考えています。
「Match HQ」は、自分の経験から生まれた機能です
Footbolster Competitionの中で、僕が特に重要だと考えているものの一つが、
Match HQ
です。
Match HQは、試合本部のための機能です。
高校や大学時代から試合本部を担当し、社会人リーグでも本部運営に関わってきたからこそ、大会運営を考えるうえで、ここを外すことはできませんでした。
大会管理サービスという言葉から、多くの人が想像するのは、
大会ページをつくる。
組み合わせを掲載する。
試合結果を入力する。
順位表を表示する。
といった機能かもしれません。
もちろん、それらも重要です。
でも実際の現場では、結果が表示される前に、一試合を成立させるための運営業務があります。
参加チームは揃っているか。
試合を担当する審判は確認できているか。
試合は予定通り始められるか。
選手や関係者から確認事項は出ていないか。
スコアは正しいか。
警告や退場などの情報は記録されているか。
試合結果を、誰が確認したのか。
結果は確定しているのか。
大会全体は、一試合一試合の積み重ねです。
一つの試合が正しく運営され、その結果が正しく確認され、次の情報へつながる。
それを繰り返すことで、Competitionが成立します。
だから僕たちは、
大会は「結果を記録すること」で成立するのではなく、一つひとつの試合を正しく運営することで成立する
と考えています。
Match HQは、この思想を形にした機能です。
僕自身が試合本部に座り、そこで行われている仕事を経験したことは、間違いなくこの機能に反映されています。
僕たちが効率化したいのは、人にしかできない仕事ではありません
業務効率化や自動化という言葉には、ときどき、人の仕事を奪うような印象があります。
でも、僕たちが減らしたいのは、人にしかできない仕事ではありません。
同じ情報を何度も入力すること。
最新版のファイルを探すこと。
入金と申込を目視で照合すること。
LINEの履歴から必要な情報を探すこと。
紙の結果を、あとから表へ転記すること。
確認済みかどうかを、担当者へ直接聞くこと。
こうした仕事を減らしたい。
一方で、大会には人にしかできないことがあります。
どんなCompetitionをつくりたいのか考えること。
参加者に、どんな体験を届けたいのか考えること。
問題が起きたときに、状況を踏まえて判断すること。
関係者との信頼関係をつくること。
選手やチームの声を聞くこと。
地域にとって、その大会がどんな意味を持つのか考えること。
Footballをより良くするために、新しい挑戦をすること。
これらは、単純な自動化で置き換えるものではありません。
むしろ、そうした仕事へ時間を使えるようにするために、仕組みが必要です。
10時間かかっている仕事を、5時間にしたい
僕たちがFootbolster Competitionで実現したいことは、とてもシンプルです。
もし大会運営に10時間かかっているのであれば、
それを5時間にしたい。
残った5時間を、
選手のために使う。
チームのために使う。
大会をもっと良くするために使う。
新しいCompetitionを考えるために使う。
地域のFootballを発展させるために使う。
あるいは、自分自身や家族のために使う。
Footballに関わる人が、本来もっと時間を使いたかったことに時間を使えるようにしたい。
僕たちは、人間の代わりになりたいわけではありません。
その人が持っている経験、知識、判断力、情熱を、もっと活かせるようにしたい。
それが、
Football People Augmentation
です。
Footballに関わる人の力を、我々の力で増強する。
Footbolster Competitionは、その考えをプロダクトとして形にする最初の一歩です。
なぜ僕たちはCompetitionから始めるのか
Footballに関わる業務には、さまざまなものがあります。
クラブ運営。
選手管理。
指導。
スカウティング。
審判。
施設。
メディア。
スポンサー。
チケット。
データ。
その中で、なぜFootbolsterはCompetitionから始めるのか。
理由は、大会運営に大きな課題があるからだけではありません。
Competitionには、Footballを構成している多くの要素が集まるからです。
大会主催者。
協会・連盟。
リーグ。
クラブ。
チーム。
選手。
指導者。
審判。
運営スタッフ。
会場。
試合。
決済。
結果。
順位。
データ。
Competitionは、Footballに存在する人、組織、お金、試合、情報が交わる場所です。
チームがCompetitionに参加する。
選手や指導者が、そのチームに所属する。
試合が行われる。
審判や運営スタッフが関わる。
参加費が支払われる。
結果が生まれる。
データが蓄積される。
これらは本来、互いにつながっています。
でも現状では、それぞれが別のサービスやファイル、担当者の中に分かれていることが多い。
僕たちはCompetitionを起点にすることで、それらを少しずつつないでいきたいと考えています。
Competitionは、ゴールではありません
僕たちがつくりたいのは、大会管理SaaSだけではありません。
Footbolster Competitionは、最初のプロダクトです。
これからFootbolsterは、
Competition
↓
Club
↓
Payments
↓
Footbolster ID
↓
Data
へと領域を広げていく構想を持っています。
Competitionと主催組織がつながる。
主催組織とクラブがつながる。
クラブとチームがつながる。
チームと選手、指導者、審判、スタッフがつながる。
エントリーと決済がつながる。
試合と個人がつながる。
その結果として、Football Dataが生まれる。
Competitionごとに分断されていた情報が、継続的なFootballの基盤へと変わっていく。
僕たちが目指しているのは、
Football Infrastructure
です。
Footballに関わる組織や人が、毎回ゼロから情報を入力し、同じ確認を繰り返し、異なるツールをつなぎ合わせなくてもいい世界。
Competitionに参加した記録や、試合に関わった記録が、単発で消えるのではなく、その人や組織の次の活動へつながっていく世界。
Competitionは、そのためのゴールではありません。
Football Infrastructureをつくるための、入口です。
Footbolster is REBORN.
2023年にFootbolsterを始めてから、サービスの形は大きく変わりました。
最初につくったプロダクトと、今日提供しているプロダクトはまったく違います。
うまくいかなかったこともありました。
考えを変えたこともあります。
一度決めた方向から、引き返したこともあります。
ただ、その過程を通じて、
Footbolsterは、何のために存在する会社なのか
という問いには、以前より明確に答えられるようになりました。
僕たちは、単にサッカー業界向けの便利なツールを増やしたいわけではありません。
Footballに関わる人が、仕組みの不足によって力を発揮できない状態を変えたい。
個人の頑張りや善意に依存している仕事を、持続できる構造へ変えたい。
Footballを支える人が、もっとFootballそのものへ時間を使えるようにしたい。
僕自身が、
選手として。
試合本部として。
大会主催者として。
大会運営を手伝う立場として。
クラブに関わる立場として。
さまざまな角度からFootballを見てきたからこそ、そう思っています。
Footbolster Competitionは、その思いを形にする最初のプロダクトです。
完成したプロダクトを届けるのではなく、現場と一緒につくっていきたい
今回のリリースは、完成を意味するものではありません。
むしろ、ここからが始まりです。
大会の運営方法は、主催者やカテゴリー、規模、地域によって異なります。
一日で完結する大会もあれば、年間を通じて行われるリーグもあります。
数チームで行う大会もあれば、何百試合も開催するCompetitionもあります。
クラブが主催する大会。
協会や連盟が運営するリーグ。
学校や大学が開催するCompetition。
民間事業者が企画する大会。
地域の人たちが支えている大会。
すべてを、最初から僕たちだけで理解できるとは考えていません。
だからこそ、実際に大会を運営している人たちと対話を続けたいと思っています。
「毎回、ここに時間がかかる」
「この確認がなくなれば助かる」
「この部分はシステム化してほしくない」
「自分たちの大会では、こういう運営をしている」
「この機能があれば、もっと良いCompetitionをつくれる」
そうした声を聞きながら、Footbolster Competitionを改善していきます。
僕たちは、現場から離れた場所で正解を決めるのではなく、Competitionを運営している人たちと一緒に、これからの大会運営をつくりたいと思っています。
最後に
大会運営は、ピッチの外にある仕事です。
でも、その仕事がなければ、ピッチの上のFootballは生まれません。
選手が試合をできること。
審判が笛を吹けること。
チームがCompetitionへ参加できること。
結果や順位が残ること。
次の大会が開催されること。
そのすべての裏側に、大会を支えている人たちがいます。
僕は、自分自身が運営側を経験したからこそ、その人たちの力をもっと増強したいと本気で思っています。
その人たちに、さらに頑張ってもらうのではありません。
その人たちの頑張りに依存し続けなくても、Competitionが成立する仕組みをつくる。
そして、空いた時間と力を、もっとFootballのために使えるようにする。
その最初の一歩が、Footbolster Competitionです。
まだ小さな一歩です。
でも、僕たちはここから、
Competitionと組織をつなぎ、
Competitionと決済をつなぎ、
Competitionと人をつなぎ、
Competitionとデータをつないでいきます。
目指すのは、Football Infrastructureです。
Football People Augmentation.
Footballに関わる人の力を、我々の力で増強する。
まずは、Competitionから。
Footbolsterを、もう一度ここから始めます。
We are Footbolster.
Footbolster Competition
株式会社Footbolster
