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【肉体美と泥臭さ】韓国ドラマ『ブラッドハウンド』:ボクサーたちの「仁義なき戦い」を徹底考察

今回僕が選んだ韓国ドラマ『ブラッドハウンド』は、ボクサーたちの肉体美と泥臭い近接アクションが見どころ。しかし、考察してみるとストーリーのプロットには「惜しい」と感じた部分も。アクション映画好き、韓国ノワール好き必見の作品を、僕の視点から徹底レビューします。

はじめに:韓国語学習から始まった僕のドラマ鑑賞

僕は韓国語を学び始めて2年半になり、学習の一環として韓国ドラマを見るようになりました。その結果、今ではほぼ毎日韓国ドラマを見ています。現在の目標は、韓国語を字幕なしで観ること。まさに、このドラマ鑑賞が僕の韓国語学習の原動力です。

前回、長編の「イルタ・スキャンダル」を観たので、今回は気分転換に短編の作品をチョイスしました。それが、今回ご紹介する韓国ドラマ「ブラッドハウンド」(原題:사냥개들)です。


⚠️ご注意:少しネタバレを含みます

ここから先は作品の魅力と考察を深掘りするために、ストーリーの一部に触れるネタバレが含まれます。作品を純粋に楽しみたい方は、先に視聴を終えてからご覧になることをおすすめします。


作品概要

原題: 사냥개들

  • 主な出演:

    • キム・ゴヌ: ウ・ドファン

    • ホン・ウジン: イ・サンイ

    • チェ・テホ: ホ・ジュノ

    • キム・ミョンギル: パク・ソンウン

    • チャ・ヒョンジェ: キム・セロン

あらすじ

舞台は2020年の韓国。コロナ禍で皆がマスク生活を余儀なくされている中、毎日ボクシングの鍛錬に励むキム・ゴヌは、正義感の強い正統派インファイトボクサー。しかし、その一方で母が営むカフェは資金難に苦しんでいた。

そんなある日、ボクシング大会の試合でゴヌはアウトボクサーの名手ウジンと対戦し、熱い戦いを繰り広げ、意気投合することになるが…。


アクションへの熱量と考察:「仁義なき戦い」のリアルな泥臭さ

この作品を一言で表現するなら、まさに「仁義なき戦い」と言えるでしょう。ただし、これは対等な戦いというわけではありません。作中には、多勢に無勢な戦いが非常に多く描かれています。

これは、ある意味で作者の意図ではないかと僕は感じました。

というのも、今回の主人公であるゴヌとウジンは、ともにボクサーです。彼らのボクサーとしての強さを最大限に活かし、アクションシーンをよりエキサイティングにするために、こうした多人数vs少数精鋭という構図が採用されたのだろうと推測できます。

そして、ゴヌを演じたウ・ドファンと、ウジンを演じたイ・サンイの役作りには、ただただ驚かされます。作品中たびたび見ることになりますが、彼らは体をきちんと鍛え上げ、非常に美しい肉体に仕上がっています。

この作品を機に、僕もなんとか体脂肪を落とし込みたいと、筋トレへの熱意を新たにしました。引き締まったボクサーの体は本当に格好良いです。

とにかく、今回の作品はアクションが見どころです。

拳闘シーンはもちろん多く含まれていますが、僕が特に引き込まれたのは、近接戦の泥臭さです。妙にリアルな雰囲気が醸し出されているのは、これこそが「多勢に無勢」という設定の妙味なのかもしれません。

ゴヌとウジンはタイマン勝負なら、ほとんどのケースで勝てるはずです。そのため、敵キャラクターを増やしてボコボコにされるシチュエーションにしないと、彼らが闘い抜いている緊迫感が表現できません。そう言った意味では、体制のアンバランスさは納得できます。

また、近接戦で使われる手数(武器)の幅も面白い。

拳闘から始まり、警棒やスタンガン、バットや包丁、さらにはそこに落ちている「何か」など、正当な武器から日常アイテムを凶器化するところが、戦いに幅を持たせており、生々しさが加味されて面白いです。ちなみに、包丁は一見痛そうですが、普通に持つと刺せないので切り傷くらいにしかならない、といった蘊蓄もあって興味深かったです。

ボクサーが主役なので近接戦がメインですが、遠隔攻撃もいくつか登場します。拳銃は悪の組織が絡むと出てくるツールですが、それ以外にもアーチェリーだとか、韓国の警察が扱うテーザ銃もあります。さらに、近接武器の投擲や、バイク走行からの切付けまで。

これらは、インファイトに強いゴヌとアウトボクサーのウジンの対比を表しているのかもしれない、と想像が膨らみます。


ストーリーへの率直な意見:惜しい部分

アクションの素晴らしさとは裏腹に、プロット自体は比較的シンプルで分かりやすいのではないだろうか、と感じました。

というのも、おおよそのケースで話の「フリ」があるのです。例えば、「あいつなら大丈夫」ならば、その先はダメになる前振りである、といった具合に。「また会おうな、約束な」のようなフリは、別れの予告みたいになってしまいます。

話の落差をつけたいのはわかるのですが、これではむしろミエミエな感じもあり、ストーリー性を奪ってしまう部分であったと思いました。ストーリーには伏線がつきものですが、回収する時はせめて1話くらい挟んで、もう少しタメを作って欲しかったです。

その一方で、回収して欲しいエピソードが回収されなかったりする事もあったりと、少しちぐはぐな印象を受けました。

次に気になったのは、調査イベントの発生が都合良すぎる点です。そもそもそれだけ情報網があれば、お互いに何らかの形で相手を見つけ出して対処できたのでは?そんな気持ちになることが多かったです。

もっと言えば、警察は動けないのか?もお約束の疑問です。おおよその韓国ドラマでもそうですが、悪の組織が絡んでいると、警察の捜査がどうみても杜撰にしか見えないのです。

そして、このドラマは韓国ドラマによくある「復讐」要素も含まれていますが、そのオチも少し緩い仕上がりだと僕は感じました。

今回の復讐劇は、人の命とお金の両方を賭けた仁義なき戦いでした。そして、主人公を含むチームは正義を貫こうとするあまり、多数の命を失うことになります。そもそも、戦うにあたってボクサー頼みが多いので、お金があるのに武装が甘い。

それは良いとしても、復讐を図るならばそれが法を冒すものであっても命をもって償わせるのが復讐だと思うのです。もちろん、そんなことをしても亡くなった方は戻らないので、確かに仇を打つことが本当に「あるべき姿」なのかはわかりません。それでも、バトルを中心に据えた作品なら、仇を打って欲しかった

そんなこともあり、ストーリーはやや尻すぼみであると感じました。


まとめ

総合してみると、話の筋には言いたいことが沢山ありますが、バトルシーンの緊迫感は十二分に楽しめたと思います。

特に、鍛え抜かれた肉体美や、生々しい近接戦のアクションを見たい方には強くお勧めしたい作品です。

皆さんはこの作品を観て、どう思われますか?

もしご覧になった方がいれば、感想やフィードバックをコメントで教えていただけると嬉しいです!


【追記】アクションファン歓喜!続編シーズン2の制作が決定!

熱いアクションに唸った僕ですが、なんと『ブラッドハウンド』のシーズン2制作が決定したというニュースが飛び込んできました!

僕のレビューで少し触れた、ストーリーの「アンバランスさ」が続編でどう解消されるのか、非常に期待しています。

今回の作品で物足りなさを感じたストーリーの要素が、シーズン2で痛快なストレートフックとして決まることを願っています。


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