【韓ドラ】[正直レビュー] シーズン1は74点、シーズン2は48点。僕が『悪霊狩猟団: カウンターズ』に感じた期待と違和感
赤ジャージの集団は、韓国版ドラクエだった?『悪霊狩猟団: カウンターズ』を原題のニュアンスから徹底解剖。シーズン1と2で大きく揺れ動いた僕の正直すぎる評価を綴ります。
僕は韓国語を学び始めてからというもの、毎晩の韓国ドラマ鑑賞が日課になっている。
2月に入り、次は何を観ようかと探していたのだが、1月はクセが強めの作品が続いていた。
「たまにはノーマルなドラマもいいかな」
そう思いつつも、ふと目に止まった「クセ強」なサムネイル。
真っ赤なトレーニングウェアに身を包んだ集団、そして『悪霊狩猟団: カウンターズ』というタイトル。
……クセがないわけがない。
安定の演技を見せてくれるヨム・ヘラン氏が出演していることもあり、僕は「韓国版ゴーストバスターズか?」という軽いノリで再生ボタンを押した。
※ここから先はネタバレが含まれるので、未視聴の方はご注意ください。
1. タイトルから受ける「イロモノ感」の正体
日本語のタイトルとサムネイルだけを見ていると、かなりイロモノ系に映る。確かに、真っ赤なジャージで悪霊を狩る姿は怪しさ満点だ。しかし、原題を知ると少し印象が変わる。
原題は『경이로운 소문(キョンギロウン・ソムン)』。
경이로운(原型:경이롭다):驚異的な
소문:①噂 ②小門 ③主人公の名前「ソ・ムン」
つまり原題は「驚異的なソ・ムン」と「すごい(驚異的な)噂」を掛け合わせたものだ。主人公の成長と、ストーリーへの期待感が込められた深みのあるタイトルなのである。
もし僕が邦題をつけるなら、少し日本寄りに『ソ・ムンの怪奇譚』とするか、いっそのことジョジョをオマージュして『ソ・ムンの奇妙な冒険』くらいに振り切っても良かったのではないか、なんて思ってしまう。
ちなみに原作はウェブトゥーンである。
👉原作ウェブトゥーンのリンク
2. 「悪霊狩り」だけではない、社会悪への切り込み
本作の面白さは、単なる除霊アクションに留まらない点にある。
特にシーズン1では、悪霊退治以上に「社会悪」との対峙が色濃く描かれる。霊界ではなく、人間社会の腐敗や問題を軸にプロットが進むのだ。
この「スーパーパワーを使った世直し」という要素を、意外性として楽しめるか、それとも「もっと悪霊を狩ってくれ」とフラストレーションを感じるかで、評価が分かれるかもしれない。
ちなみに、僕がこのチーム編成を『ドラゴンクエスト』で例えるならこうなる。
ムン(勇者):땅*(タン/土地)のコントロール能力
モタク(戦士):圧倒的な怪力
ハナ(武闘家):鋭い悪霊検知
メオク(僧侶):不可欠な治癒能力
このパーティーバランスは絶妙で、ヒーローものとしてのキャラクター性は非常に高い評価ができる。
땅*(タン/土地):通常の韓国語では土地を意味するが、この作品ではカウンターズの能力を底上げするエリア

3. 100点満点ガチ採点:シーズン1 vs シーズン2
さて、本題の評価だ。今回は「状況設定・演技/演出・ストーリー・音楽」の4項目(各25点満点)で、なぜ僕がこの点数をつけたのか、その根拠を明確にしたい。
【シーズン1:74点】―― コンセプトの勝利
状況設定:20点:赤ジャージ集団がスーパーパワーで戦うコンセプトが非常に面白い。
演技/演出:23点:メインキャストのアンサンブルはほぼ文句なし。ワイヤーアクションのインパクトや、様々なエフェクトも良かった。
ストーリー:10点:プロットの質そのものは正直それほど高くなく、期待しすぎは禁物。
音楽:21点:作品の世界観に非常にマッチしていた。
ソ・ムンがカウンターになるまでの背景や、メンバーとの交流が丁寧に描かれ、ヒューマンドラマとしての厚みがあった。勧善懲悪で丸く収まる安心感もありつつ、シナリオに膨らみがある。ただ、ラスボス戦が「多勢に無勢」な展開になり、設定に少し無理を感じたのが減点ポイントだ。
【シーズン2:48点】―― 迷走した「驚異的」な展開
状況設定:5点:主人公や悪役の設定、さらに中国まで舞台を広げすぎた感がある。カ・モタクのサイドストーリーが減った分、だいぶ普通のおじさんと化してしまった。
演技/演出:20点:既存メンバーは良いが、追加メンバーのキャラクターにあまり魅力を感じられなかったり、外見に特徴はあれど、悪役にカリスマ性が欠如していたのが残念。
ストーリー:5点:カウンターズという存在に依存しすぎ、中身が薄くなってしまった。
音楽:18点:テーマBGMに無理に歌をつけたことに疑問が残る。
残念ながら、シーズン2はかなり評価を下げざるを得ない。
前作で固まったキャラクター設定をなぞるだけで、人間描写が薄くなってしまった。新キャラの「嗅覚で悪霊を探す」という設定も、映像では伝わりづらく、演技も少し空回りしているように見えた。
何より悪役側の論理が破綻している。強力な念力があるのにわざわざ他人に任せたり、ソ・ムンの能力奪取に固執したりと、知能派を装いながらも行動が伴っていない。「こいつはアホなのか?」というツッコミが、視聴中ずっと頭を離れなかった。
また、期待値が高かった分、マ・ジュソクの「闇落ち」という熱い展開が、スカウトミス(?)のような動機の弱さで消化不良に終わったのは非常に残念だ。
(補足) 作品の音楽について
シーズン1から提供されているテーマ曲が、一度聴いたら忘れられない、ドラマの世界観を見事に体現しているもので、大ヒットを後押ししたに違いない要素だと思う。個人的にはドラマや映画は音楽で締まる、と思っている。
一方、シーズン2では、このテーマ曲に歌詞が付き、どうやらK-POPアイドルが歌っているとのこと。
歌唱はもちろん力強くて良いものではあったけれど、個人的には歌詞が付くことで逆に安っぽさを感じてしまった。(ちなみに、僕は韓国人の歌手やアイドルで歌唱力が無い人を見たことがないです。声量の多寡は若干ありますが)
4. それでも、役者たちの輝きは本物だ
色々と厳しいことも書いたが、役者陣のパフォーマンスは流石の一言に尽きる。
チョ・ビョンギュ(ソ・ムン役):ウェブトゥーンのイメージに近く、高校生役をうまくこなしていた。(日本の菅田将暉に醸し出す雰囲気が似ているとの妻談あり)
ユ・ジュンサン(カ・モタク役):見た目はウッチャンやユースケサンタマリア、鈴木亮平をも感じさせる味のある二枚目で、渋い声とひた向きさが最高だった。
キム・セジョン(ト・ハナ役):アイドル出身とは思えない、振り切った「オヤジ的な仕草」の演技が光っていた。
ヨム・ヘラン(チュ・メオク役):彼女が出てくると画面が締まる。現実世界に引き戻してくれるような安定感だ。
結論
僕の最終的な評価はこうだ。
シーズン1は、主人公たちの人間性が良く出ていて面白い。ぜひ見てほしい。
シーズン2は……期待しすぎずに、キャラクターを愛でる気持ちで。
皆さんは、この作品を観てどう感じましたか?
「シーズン2のあのキャラ、僕は好きだよ!」といった反論も含め、ぜひコメントやフィードバックをいただけると嬉しいです
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