見出し画像

[セミナーレポート]紙教材とインタラクティブ動画、既存資産の活かし方—明友社×hihaho共同ウェビナーレポート

紙の教材資産をお持ちの出版社の多くが、同じ壁にぶつかっています。デジタル化は避けて通れないとわかっていても、莫大なコストがかかるのではないか。PDFはあっても、デジタル教材に作り直す社内リソースが足りない—。

この課題に向き合う共同ウェビナー「眠れるPDF資産が最先端のデジタル教材に変わる、LIBRO+とhihahoが実現する新しい能動学習」が、2026年7月15日(水)明友社とスプライングローバルの共催で開催されました。

明友社からは松田 真依氏が、スプライングローバルからは表 ロビー 純平が登壇し、それぞれの教育における役割やサービス内容について紹介した。

既存の紙教材を活かすLIBRO+(リブロ)と、動画を体験型の学習素材へ拡張するhihaho(ヒハホ)
ふたつのサービスから見えてきた「既存資産の活かし方」を紹介します。


既存のPDFに、そのまま動きをつける—LIBRO+

PDFをアップロードし、編集と権限設定だけでデジタル教材として配信

明友社のLIBRO+は、一言で言えば「今お手持ちのPDFにそのまま直感的な動きをつけられるデジタルブックビューア」です。
新しく教材をゼロからデザインし直す必要はなく、手持ちのデータを100%活かしながら、教材配信サービスへの第一歩を踏み出せる設計になっています。

導入の流れはシンプルで、3ステップだけです。
まずお手元のPDFデータを管理画面からアップロードします。
次に、動きをつけたい箇所にパズルのピースを置くように直感的に編集を加えます。
そして最後に、塾や学校といったお届け先ごとに閲覧権限を付与します。これにより、これまで郵送や手渡しで行っていた配布業務の手間も省けます。

料金体系も特徴的です。利用する生徒の人数に合わせて料金が高くなるID課金型ではなく、コンテンツの容量で決まる料金体系を採用しているため、生徒が何人増えても追加のライセンス費用は発生しません。
機能を教材配信に特化してシンプルに絞り込んでいることで、オーバースペックにならない価格を実現しています。

出版社・先生・生徒、それぞれのメリット

出版社・先生・生徒、それぞれの立場から見えるLIBRO+の価値

LIBRO+は、関わる立場ごとに異なるメリットを生みます。

出版社にとっては、今持っている教材を無駄にせずデジタル教材へ生まれ変わらせられること。
直感的にインタラクションを付与できるため、修正や作成も自社で対応でき、配信権限の管理も自分たちの手で行えるため、情報漏洩を防ぎながら安全かつスピーディーに教育現場へ届けられます。

授業で使う先生にとっては、プロジェクターやタブレットにPDF教材をそのまま映し出せるため、黒板に書く・消すという板書の手間を大幅に削減できます。もともとLIBRO+は、学校や塾の先生の「授業中の板書の手間を省きたい」というリアルな声から生まれたサービスで、1授業で扱える設問数が10問から12問に増えたという事例も紹介されました。

学ぶ生徒にとっては、クリックするだけで回答が表示されるインタラクティブな仕組みや、ペンで書き込んで自分だけのノートを作る機能、覚えたい板書を隠す機能など、勉強が楽しくなる仕掛けが用意されています。紙面を眺めるだけの受け身の勉強から、自ら参加しながら学ぶ能動的な学びへと、姿勢そのものが変わっていきます。

デモで紹介された機能

LIBRO+のデモ画面

ウェビナーでは、実際の画面を使ったデモも行われました。目的のページへワンクリックで移動できる目次ボタン、大問・ページ・見開き単位で回答の表示・非表示を切り替えられる回答ボタン、読み上げ音声やJ-Streamを使った動画を教材内に埋め込める音声・動画ボタン、重要な語句を付箋で隠して暗記学習に使える重要語句ボタン、学習段階に合わせてルビの表示を切り替えられるルビボタン—いずれも、既存のPDFに後付けで加えられる機能です。

既存のPDF教材に、回答表示や音声・動画などの学習機能を後付け

さらに、HTML形式のWebページを教材内に埋め込めるプラスファイルボタンという機能もあり、ここでhihahoとの連携デモが披露されました。紙面で学んだ内容を、動画による解説とクイズでさらに深く理解する、という組み合わせです。

動画にレイヤーを重ねる—hihahoのインタラクティブ動画

クイズやシミュレーターを重ね、見る動画を触れて学ぶ体験へ

続いて紹介されたのが、スプライングローバルが提供するインタラクティブ動画プラットフォームhihahoです。hihahoの考え方は、動画の上にレイヤーを追加して機能を重ねていく、というものです。動画にクイズを追加すれば集計可能な学習動画になり、シミュレーターを追加すれば、ただ見るだけの動画が実際に触って体験できるものに変わります。

デモでは、心臓の3Dモデルをマウスで掴んでぐるぐる回せるシミュレーター、分数を視覚的に操作できる計算機など、動画の中に埋め込まれた体験型のコンテンツが紹介されました。

従来のeラーニングは、動画を最後まで見た後に理解度を測るクイズを受ける、という一方通行の学習フローが一般的でした。
動画を再生したことはわかっても、理解できたかどうかは測れません。

hihahoでは、動画の視聴中にテストを受けられ、即時にフィードバックが返ってきます。間違えた部分はその場で再学習し、理解できるまで問題に挑戦し続けられる。
必要な箇所だけを視聴し、自分のペースで、何度でも繰り返し学べることが、インタラクティブ動画の特徴です。

制作の流れも3ステップに整理されています。
お手持ちの動画をアップロードし、インタラクションのパーツを追加し、公開する—これだけです。

視聴者一人ひとりの行動が見える

視聴や回答の行動データを可視化し、学びの改善につなげる

hihahoでは、動画の視聴データを詳細に分析できます。誰がどのインタラクションを押したか、問題にどう答えたか、動画の再生時間と実際に視聴にかけた時間の差(問題を解いている間、動画は一時停止している)まで記録されます。5分の動画を10分、15分かけて視聴する例は珍しくなく、時には長時間開きっぱなしにしていたケースが見えることもあるといいます。

さらにhihahoはSCORMでのLMS連携に加え、xAPIにも対応しています。xAPIは、テストの点数だけでなく、視聴者がどう行動したかという細かい経路まで記録する仕組みで、学習管理システム(LMS)に代わるラーニングレコードシステム(LRS)での活用が見据えられています。
進学や就職で所属先が変わっても、学習履歴を持ち出せる時代に向けて、早い段階からxAPI対応のツールでデータを蓄積しておく価値が語られました。

既存資産を、より価値あるものに変える

LIBRO+は紙・PDFをデジタル教材に、hihahoは動画を体験型の学習素材に変えるサービスです。
アプローチは違っても、根底にあるのは「ゼロから作り直すのではなく、今ある資産をより使いやすく、より価値のあるものに変える」という共通の考え方でした。

紙教材や動画資産をお持ちで、デジタル化・インタラクティブ化を検討している方は、まずは手持ちの一冊、一本から試してみることから始められます。


インタラクティブ動画による課題解決にご興味がある方は、ぜひスプライングローバルまでお問い合わせください。

明友社

スプライングローバル株式会社



いいなと思ったら応援しよう!