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W杯の舞台裏で静かに導入される「SAOT」とは?


FIFAワールドカップの日本代表メンバーも発表され、いよいよ大きなイベントが始まる雰囲気を感じます。
世界中がスター選手のプレーに注目する一方で、
その裏側ではもうひとつの“主役”が静かに存在感を増しています。

それが SAOT(セミオートマチック・オフサイド技術) です。

VARが導入されたときと同じように、
今回のW杯でも「判定技術の進化」が大きなテーマになっています。そしてSAOTは、今後のサッカー界を大きく変える可能性を持つ技術です。

SAOTとは何か?


SAOTは、

• センサー内蔵ボール
• スタジアムに設置された複数のトラッキングカメラ
• AIによる自動解析


これらを組み合わせて、ミリ単位のオフサイド判定を数秒で行う技術です。従来のVARよりも速く、正確で、透明性も高い。世界的には「次の標準技術」と言われています。

海外リーグではすでに普及が進んでいる

SAOTはすでに以下の大会・リーグで導入されています。

• FIFAワールドカップ2022(全試合)
• UEFAチャンピオンズリーグ(2022–23〜)
• セリエA(2022–23〜)
• プレミアリーグ(2024–25〜)


欧州のトップリーグは、ほぼSAOT時代に突入しています。

なぜJリーグは導入できないのか?

SAOTは、

• 高性能カメラ12台
• センサー内蔵ボール
• AI解析システム
• 専用の通信インフラ

など、1スタジアムあたり数億円規模の投資が必要とされています。

Jリーグは自治体所有のスタジアムが多く、クラブ単独で負担するには、コスト面が現実的ではないです。

また、Jリーグのスタジアムは、カメラを設置できる屋根や通信設備が整ってなかったり、陸上競技場が多いなど、SAOTの前提条件を満たさない会場が多いのが現状です。これについては、欧州の専用スタジアムとは大きな差があります。

SAOTはVAR以上に高度な運用が必要ですが、日本ではVAR担当審判の育成数がまだ少なく、技術を扱える人材が圧倒的に足りていないことも考えられます。

海外と比べると遅れは明らかですが、日本のスタジアム事情を考えると、導入には時間がかかりそうですね。