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10点取った試合だけど いちばん好感を持ったのは5回の高寺の打席でした〜

いやはや、阪神が10得点で神宮の夜にちょっと早い花火大会ですわ。
高寺望夢が先頭打者アーチ。嶋村麟士朗にプロ初本塁打。大山悠輔にも狙い澄ました一発、森下翔太が仕上げの満弾って。そして、投げては西勇輝が300試合連続先発登板の節目をしっかり白星で飾った。
見どころを並べればいくらでもある試合だった。
デイリースポーツをはじめとする朝刊各紙は紙面構成がやりやすかっただろうと思う。

まあ、しかし、記事になりにくいとは思うんだけれども
個人的にええ感じやなあと思ったのは、実は5回の高寺の打席だ。

あの回の阪神の攻撃は
木澤に対して、先頭の小幡が4球目を打って中飛。
次の西は3球目を打って三ゴロ。
それで二死無走者。
ここで打順が1番に返り高寺が入った。

初球はワンバウンドでボール。
2球目、3球目は比較的に甘い球だった。
でも高寺は、意図的に手を出さなかった。
のだろうと思う。
結果は4球目を打って、いい当たりの一ゴロ。
オスナの好守にもあい凡打で三者凡退のイニングだったけれど
あの打席の高寺の雰囲気に意味があったと思う。

前の打者が投手で、その投手が打ち取られてすぐなわけだ。
ここで自分が初球を簡単にポップフライとか
早打ちしてあっという間にチェンジになったら
ピッチャー的にはベンチで呼吸を整える時間も
次の守備への準備の間も削られる。
野球を始めた少年野球であればまだしも
野球をやってきた人間なら「そんなの当たり前やん」と言うだろう。
でも、その当たり前を若い選手がちゃんとやれるかどうかは、また別の話だ。
まあ、最近の例外で言うなら
投手・大谷翔平がイニングの最後の打者となり
すぐにマウンドに上がらないといけない事情がある時だけは別だが
野球をやってる人からすれば
そう言うことに気づく人、気付かん人というのは大きな違いがある。

あの日の高寺は、初回に先頭打者ホームランを打っている。
乗っていたはず。
打ちたい気持ちは当然ある。
それでも、自分の打席のリズムや気分より試合の流れを優先させた。
あの姿勢は、すごくカッコいい。

試合は途中から大味になった。
でも、こういう細かいところをきちんとできるチームは強い。
ホームラン4本の派手さより、こういう打席の方に、そのチームの本当の質が出ることがある。

藤川球児監督が言う「タイガースらしさ」というのは、たぶんこういう部分なのかなあ。外れてたらすんません。
全員がアマチュア界では天才的なパフォーマンスをしてきたわけで
その中でも5月に10本もホームランを打つような化け物がいて
派手な才能は目立つ。
だけど、上手い人間ばかりが集まるプロだからこそ
基本を知っていて、チームの呼吸を守る打席があるだなんて、カッコよくないですか?。

高寺はこの日、先頭打者弾で目立った。
でも、少し引いて見た時に本当にいいなと思えるのは
あの5回の4球だった。
阪神がここ数年、ただ勢いや戦力だけで勝っているわけではないんであろうことが、こういうところに出ていた気がする。

最後まで読んでいただいてありがとうございます。
大味な試合の中にも、チームの本当の質は出る。
そういう一打席を、これからも拾っていきたい。
東スポさんの紙面などではなかなか書けない
こういった空気感をnoteでは大事にしたいかなと思っています。

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