成長とか、いいから。
さて、また人事考査の時期になりました。私の勤務先では年に2回、前の半年の振り返りと次の半年の目標設定があります。この時期になると、私はいつも陰鬱とした気持ちになります。
人事考査、新たな挑戦への期待
もともと、目標は必ず達成することを是とする環境で長らく働いてきたため、一度目標を立ててしまったら、実現する方法を考えて仕事には取り組んでいます。そのため、振り返りで「なんでできなかったのか」という話になることはほぼなく、「さて、次の半年の目標は何にしようか」という話をされることが多いです。
しかし、心の声は「成長とか、もういいから。」
しかし、正直なところ、この「次はどこで成長しようか」といった問いが私を奮い立たせることは全くありません。「正直、もう成長とかいいんです」と頭の中では思っています。求められていることを達成するとすぐに次の目標、というこのラットレースから離脱してしまいたいのが本心です。
仕事はもう十分、他のことに時間を使いたい
今の仕事はライスワークであり、心の底から楽しんでやっている仕事ではありません。むしろ、子供が小さい今という人生のフェーズにおいて、仕事というよりも子育てのウエイトを大きくしたいという思いがあります。また、次の10年への種まきをしていきたい。しかし一方で、自社の人的資源を最大限に活用し、さらに利益をあげたいという企業側の思惑ももちろん理解ができます。
葛藤、自分らしい選択を求めて
最近、本を読んでいると「100%仕事にフルコミット」という立場に立脚した視点から書かれているものは少ないような気がしています。むしろ、人生100年時代や子育てや介護との両立といった観点から、副業や「半身で働く」といった姿勢を提言しているものも多い印象です(山口周「人生の経営戦略」、三宅香帆「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」など)。そして、私自身の仕事への向き合い方のモードもそちらに近いです。
しかし一方で、「次のチャレンジは何にしましょう?」と問われた時に、「いえ、もう今の給与で求められている仕事はこなしているので、もう成長はいいんです」と正直に言えるのか、というとそれは躊躇われます。
私が上司の立場になったら、きっと同じフレームで部下を評価することになるし、「成長はいいんです」と言われてしまうと面食らってしまうと思うからです。
この個人としての本心と、会社という枠組みが求める果てのない成長への意思との折り合いの付け方は、今はまだ分かりません。ただ、自分らしい生き方を追求していくと、おそらくどこかで会社で働くというレールからは降りざるを得ないのだろうなとうっすら感じています。
