起業家たちの物語を追いながら、私も動き始めています
【起業家列伝】では、時代を切り拓いた起業家たちが、どのようにアイデアを思いつき、どのように行動し、どのように最初の収益を生み出したかを追ってきました。
彼らには共通点があります。学歴がなくても、資金がなくても、経験がなくても、目の前の違和感やアイデアを手放さなかったということです。
正直に言います。この記事を書いている私自身は、まだ何も成し遂げていません。銀行員として働きながら、彼らの物語を追いかけています。なぜそんなことをしているのか、少しだけ自分のことを書かせてください。
小学4年生の終わり、中学受験のために塾に通い始めました。偏差値の高い学校、大企業に入って出世するというレールに乗っかった瞬間です。
中学は中高一貫校に通い、その中学2年生の時、親の転勤で台湾に引っ越すことになりました。日本人学校に通うことになりましたが、その際、元の中高一貫校とは「高校で戻ってくる」という前提で話がついていると思っていました。
中学3年生の時、成績が大きく伸び、どの高校にもチャレンジできるくらいの状態になっていました。行きたい学校もありました。高校受験をして、他の学校を選ぶという選択肢もあったはずです。でも、元いた学校に戻らないといけないと思い込んでいたので、行きたい学校があっても、選ぶという発想自体が浮かびませんでした。
後から確認すると、それは既定路線でも何でもありませんでした。レールが定まっているように見えて、実は他の選択肢を取ってもよかったのです。知らなかったから、選べなかった。これが、私がSproutlab(スプラボ)という事業を立ち上げようとした原点の一つです。
社会に出てからは、同じ会社の中で営業、新卒採用、マーケティング、商品開発、システム部門と、様々な仕事を経験してきました。楽しい仕事もありましたが、全体としてはずっと違和感がありました。学校は正解がある世界です。努力すれば点数が上がります。でも社会は、正解がなく、正解を作る世界です。私はずっと、学校のルールで社会を生きようとしていたのだと、長い遠回りの中で気づきました。
今の私の肩書は、まだ銀行員です。でも、少しずつ動き始めています。
このnoteでは【創造の新時代】という連載を書き、偏差値の高い大学に行き、大企業に入り、出世レースをするという、幼少期に植え付けられたレールから降りようとしている自分の記録を残しています。世田谷つばめ塾で無料の学習支援をしながら、中高生たちと一緒に答えのない問いに向き合い、ビジネスプランコンテストへの挑戦も後押ししています。
そして、これらの活動の先に見据えているのが「Sproutlab(スプラボ)」です。「知らなかったから選べなかった」——これが私の原点です。子どもの頃、サラリーマン以外にどんな道があるのかを、誰も教えてくれませんでした。
会社員、公務員、フリーランス、起業家、投資家——雇用形態だけでもこれだけあります。さらに、プロスポーツ選手のように能力や成果そのものが報酬になる世界もあります。どれが正解かではなく、どれが自分に合っているかを、知った上で選んでほしいと思っています。可能性に満ちている若い時期だからこそ、社会の構造と選択肢を知ることが、その後の人生を大きく変えると思っています。
歴史上の偉人の伝記は本の中にありますが、今この時代を生きているリアルな大人の話ではありません。だから私は、様々な生き方をしている大人に実際に会って、その生き方を、どう歩んできたのかを直接聞ける場所を作りたいと思っています。「会える伝記」と呼んでいる構想です。
これは机上の思いつきではありません。実は、自分が世田谷つばめ塾を立ち上げる時、先に同じことをやっていた人に直接会って話を聞きました。頭で考えているだけでは踏み出せなかったのに、実際に会って話したことで「できそうだ」という感覚が生まれ、それが最初の一歩につながりました。あの体験を、もっと多くの人に届けたい。様々な生き方があることを知り、その道を先に歩んでいる人に会い、その歩み方を知る。Sproutlabを、そんな場所にしたいと思っています。世田谷つばめ塾での活動も、この記事のような発信も、いつかそこにつながる一つひとつのピースだと思って積み重ねています。
塾で出会った中高生たちに教えられたことがあります。彼らは「わからない」を素直に言葉にできます。「なぜ」を手放しません。ゼロから何かを生み出す力の土台は、実はそこにあるのかもしれません。
ベゾスも、ジョブズも、本田宗一郎も、最初は何者でもありませんでした。
私もまだ、途中です。でも、レールの外に向かって、確かに歩き始めています。
この気持ちに賛同してくれたら、この続きも読んでいただけたら嬉しいです。
もっと読みたい方へ
→ 連載【創造の新時代】マガジン
実際の活動に触れてみたい方へ
→ 世田谷つばめ塾
(無料学習支援、高校生ビジネスプランコンテストの活動はこちら)
同じような経験や違和感がある方へ
→ ぜひコメントで聞かせてください。
一人でも同じ気持ちの人がいれば、それだけで書き続ける励みになります。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
