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映画『リメンバー・ミー』が残した涙とあたたかさ【心が震えた映画 #1】

「心が震えた映画」はありますか?

大切な人との別れ、日常の喜び、人生を支える一瞬──映画は私たちの心を深く揺さぶり、時に癒してくれます。

暑さの続く夏の終わり、映画に心を預けてみたくなる瞬間があります。スカパー!加入者の皆さまから「心が震えた映画」をテーマにエピソードを寄せていただきました。

今回ご紹介するのは、ディズニー/ピクサーの『リメンバー・ミー』を観たある方の体験。悲しみの中で出会った物語が、“忘れない”という希望をそっと教えてくれました。
(改行など編集上の修正以外、原文ママ掲載いたします。一部ネタバレを含みます)


私はある日、子どもと一緒に何気なく映画を観ました。
それはディズニー/ピクサーの『リメンバー・ミー』。カラフルで明るく、音楽にあふれた世界。

子どもが「観たい」と言って手に取った一本でした。
けれどそのときの私は、心の奥が真っ暗でした。
実は、その少し前に母を亡くしたばかりだったのです。
母とはとても仲が良く、何でも話せる存在でした。突然の別れは私にとってあまりに重く、日々の暮らしにポッカリと穴があいたような気持ちで過ごしていました。 気丈に振る舞っていても、心の中では「もう二度と会えない」という事実に、ただただ苦しんでいたのです。

そんな私にとって、『リメンバー・ミー』との出会いは、まさに奇跡のような出来事でした。
物語の主人公・ミゲルは、音楽を禁じられた家族の中で育ちながら、音楽への情熱を捨てきれずにいました。ひょんなことから“死者の国”に迷い込み、亡くなった先祖たちと出会う中で、家族の真実、そして音楽と記憶のつながりを知っていきます。

映画の中で印象的だったのは、「人は二度死ぬ」と言われるシーン。
一度目は肉体が死んだとき。
そして二度目は、誰の記憶からも消えてしまったとき――。
この言葉に、ハッとしました。
母の姿は見えなくなっても、私が母を思い出している限り、母は“この世に存在し続ける”のだと。 私が母の話を子どもに伝えることで、母は私たち家族の中に生き続けるのだと。
私は今まで、死とは「終わり」だと思っていました。でもこの映画は、「死とは“記憶の中でのかたちを変えた存在”であり、“愛を通して続いていく関係”なのだ」と教えてくれたのです。

エンディングに流れる「リメンバー・ミー」の優しいメロディーは、まるで母がそっと語りかけてくれているようでした。 「忘れないで、いつもそばにいるよ」と。
涙が止まりませんでした。
映画を観終わったあと、子どもは「楽しかったね!」と笑っていました。私はその笑顔を見ながら、母から私へ、そして私から子どもへとつながっていく“家族の物語”の大切さを感じました。 それまで「母を亡くした悲しみ」に囚われていた私の心が、ふっと軽くなった気がしたのです。
何気なく観た映画が、こんなにも深く自分の心を癒し、希望を与えてくれることがあるのだと、私は初めて知りました。
それ以来、私は「大切な人を想うこと」「語り継ぐこと」の意味を、ずっと大事にしています。

『リメンバー・ミー』は、ただのアニメーション映画ではありません。
それは、「死別」と「記憶」、「愛」と「絆」という、誰もが避けて通れないテーマを、やさしく、けれど力強く語ってくれる作品です。
この映画が私に教えてくれたこと──
それは、「人は亡くなっても、決して一人にはならない。思い出がある限り、私たちは今も、つながっている」ということ。

心が震えた映画。

それは、涙と共にあたたかさを残してくれた『リメンバー・ミー』です。
これからも私は、母のことを思い続け、語り続けていきたいと思います。 そして、私もまた、いつか“忘れられない存在”になれるように、生きていきたいと願っています。

▼『リメンバー・ミー』の放送情報

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