所持しているクレジットカードを国際ブランド別に整理
現在所持しているクレジットカードについて、1枚ずつ紹介しようと思っているがまずは全体像として各ランク別に、どの国際ブランドが付いたものがあるかマトリックスにしてみた。
カードのランクについてはビミョーなところもあって、例えば年会費が掛からないゴールドカードはゴールドカードと呼んでよいのか、それはただの券面がゴールド色の平カードなんじゃないか、とか逆にそれなりの年会費が掛かる平カードはゴールドカード相当の扱いにしてもいいんじゃないか、などのモヤッとするところはあるので「券面の色」を判定基準とした。
例えば AMEX (American Express、アメリカン・エキスプレス) がプロパー発行するグリーンカードは月会費1,100円 (税込み) なので年会費換算で 13,200円 (税込み) 相当になり、これは他社であればゴールドカードとして発行されるランクになるが、ここでは平カードとして取り扱う。また楽天プレミアムカードであれば下のランクに楽天ゴールドカードがあるので、ゴールドより上プラチナ未満というあたりのランクという認識もあるかもしれないが、ここではゴールドカードとして取り扱う。
発行元がプロパーかの判断は「国際ブランド自体が発行」かではなく、「イシュア自体が発行」かを判定している。イシュア自身が各国際ブランドのプリンシパルメンバーなどで権利を有している場合 ( bin code を管理している、direct licensing ) をプロパー発行とした。
判断の難しいところとして、「ろうきんUCゴールドカード」を発行している株式会社労金カードサービスは Mastercard のプリンシパルイシュアとして登録されているが、私が所有しているクレジットカードについては UCカードの提携カード (フランチャイズ発行) という形で UCカードの bin code から発行されたものなので、提携カードという扱いとした。

この中で複数枚を所持しているのは VISA のゴールドカードだけで、あとは該当するものが 1枚ずつとなる。

JCB のプラチナカードは以前紹介した「ザ・クラス」で、Mastercard のゴールドカードは「ろうきんUCゴールドカード」だ。

まずクレジットカードの入会に当たっては「どこの国際ブランドを選ぶか」はそれなりに気になるファクターではある。
三菱UFJニコスカード、セゾンカード、楽天カードであれば JCB、VISA、Mastercard、American Express(以下、AMEX) の 4ブランドとも選べるといった場合もあるものの、大抵は 3ブランド程度か 2ブランド、または特定の国際ブランドが固定というクレジットカードもある。
銀行系で多い JCBフランチャイズであれば当然、JCB しか選べないし、VJAフランチャイズも VISA のみになる。
VJA は Mastercard のフランチャイズであるオムニカードを合併しているので、VJAフランチャイズ各社では Mastercard も取り扱いできるはずだが、VJA加盟社で Mastercard を発行しているのは三井住友カード、三井住友トラストクラブ(三井住友信託銀行系)、横浜銀行(平カードのみ)、スルガカード(スルガ銀行系)、九州カード(西日本シティ銀行、長崎銀行系)、アレコレカード(福岡銀行)、さぎん moteca カード(佐賀銀行) くらいしか見当たらない。
新しくクレジットカードを追加するときに、いま所持しているクレジットカードを見直してみて所持していない国際ブランドから選ぶ、という考え方もあると思う。
こうやってみてみると抜けがあるのは JCB や AMEX の付いたゴールドカード、VISA や Mastercard、Diners Club の付いたプラチナカードになる。
もちろん各国際ブランドごとにプラチナカードを揃えていけばサービス面で不足はないと思う (極端な話、プラチナカードを持っていれば上位互換になるのでゴールドカードは不要と考える) がプラチナカードは概ね年会費が高額なため、ベネフィットが重なりがちなプラチナカードを何枚も所持するのは現実的ではない。
私の場合、国際ブランドが VISA のカードはなるべく作らないようにしている。クレジットカード会社側の都合で VISA しか選べない場合は仕方なしに発行しているが自ら進んで選ぶことはない。
よく「国際ブランドは VISA か Mastercard を選んでおくと便利」という話を聞くことがあるが、個人的にはそんな雑な選び方はないと思っていて、そもそも VISA はあらゆる点で制約が多いと感じている。そんな 2択ではなく、1枚だけ持つならぜったいに Mastercard だろう、と思う。VISA は特にプリペイドへのチャージ系が欠点で、自社の囲い込みのためなのかわからないが VISAブランドのプリペイドにはチャージできても、それ以外は不可という場合が多い。またギフトカードの購入も自社の系列店のみ、という制約を課している。
最近で言えば便利に使えてポイントの溜められるプリペイドサービスである 「ANA Pay」 はプリペイドとしては VISA のネットワークを使うのにクレジットカードによるチャージは VISA に加えて Mastercard、JCB、Diners Club も対応する。もし、VISA でしか支払いを受けないお店があったとして (いまどき、そんな店は米国のローカルショップくらいしか無さそうだが)、手持ちが Mastearcard しかなければ一旦 ANA Pay へチャージして、それで VISA として支払ってしまえば良い。
逆に積極的に選びたいのが JCB で「JCB しか使えない」というお店やサービスはそれなりに存在する。2024年にもなれば決済代行業者を通して全国際ブランドの取り扱いが標準的になってきていると思うが、古くに開拓された個人店だと JCB がアクワイアラになっていて JCB のみだったり、また Diners Club が開拓してたりすると、JCB と Diners Club だけ受け付けている場合もあったりする。
ファミマのプリペイドサービス、「ファミペイ」のクレジットカードによるチャージは自社系 (ポケットカードの発行するファミマTカード) 以外だと JCB のみの対応になっている。
「ANA Pay」のライバルであり、よきパートナー(意味深)でもある「JAL Pay」の場合は自社の提携カード、セゾンカード、VIEWカードを除くと Mastercard、JCB、Diners Club のみ対応する。プリペイドとして支払いに使う場合は Mastercard のネットワークを使用する。
VISA しか持っていない場合は、ANA Pay への直接チャージはできるが、それ以外はできない。
(VISA → ANA Pay → VISA)
これが JCB や Mastercard であれば、一旦、JAL Pay へチャージして JAL Pay の (Mastercard 扱いの) プリペイドとして ANA Pay へチャージすることができる。
(JCB → JAL Pay → Mastearcard)
(JCB → JAL PAy → (Mastercard) → ANA Pay → VISA)
(Mastercard → JAL Pay → (Mastercard) → ANA Pay → VISA)
プリペイドサービスを使うことで国際ブランドのスイッチが可能になるわけだが、VISA の場合はこれが難しい。
また、JCB であれば ANA Pay、JAL Pay、ファミペイのいずれにも直接チャージができる上、ANA Pay を使えば VISA として、JAL Pay を使えば Mastercard として、店舗で使うこともできる。
追加で欲しい国際ブランド

現状から追加で欲しいクレジットカードで言えば Diners Club のプラチナ相当で三井住友トラストクラブがプロパー発行するダイナースクラブプレミアムカードか、提携カードの ANAダイナースクラブプレミアムだろう。
もちろん三井住友トラストクラブのプロパー発行するダイナースクラブプレミアムカードでもベネフィット的には十分な内容であるが、せっかくマイルが 1.5%還元と貯まりやすいのに、年間40,000マイルまでしか移行ができない。40,000マイル分といえば利用金額で 267万円相当なのでこれだとメインカードとしては心もとない。
年会費が少し高くなるものの、マイル移行の制限がない ANAダイナースクラブプレミアムにしておけば有効期限のないダイナースクラブポイントとして貯めておいて ANAマイルが必要になったときに、都度移行することができる。

現状のラインナップから考えて Mastercard のプラチナ相当が要るかは疑問があるものの、三井住友トラストクラブが発行する Mastercardワールドエリートカードはとても魅力的なクレジットカードだと感じる。
年会費は高いものの、Mastercard の最上位ランクである World Elite に相当するカードで、これはいわゆる「ブラックカード」なので Mastercard が提供しているすべてのベネフィットを受けることができる。
ANAダイナースクラブプレミアムがあれば使えるシチュエーションで重複するところが多いので、どちらかを持てば事足りると思う。
蛇足だが、プロパー発行のダイナースクラブプレミアムを所持すればコンパニオンカードという形で、(細かいサービス内容は違っているものの) 追加料金無しでこの Mastercardワールドエリートカードを持つことができるので、コストを抑えるならそういう選択肢もアリだと思う。

VISA のプラチナ相当については発行しているクレジットカード会社がたくさんあるので選び放題だと思うが特に VISA じゃないと受けられないベネフィットというのはあまり見当たらず、強いて言えば名古屋の街なかにある 「SMBCパーク栄のラウンジが使える権利」くらいか。
SMBCパーク栄のラウンジを使用するには、三井住友カードのプロパー発行する三井住友カード プラチナか、提携カードのいくつかのみが対応している。プロパー発行でも年会費の安いプラチナプリファードや Olive プラチナプリファードは対象外だ。(もちろん三井住友銀行の上得意客であればクレジットカードとは関係なく銀行から SMBCパーク栄のラウンジ会員権をもらえる)
VJAフランチャイズでもプラチナランクまで発行している銀行は少なく、例えば三井住友信託銀行系 (ちなみに名前が似ているが三井住友カードの親会社である三井住友フィナンシャルグループ系列の銀行ではない) の三井住友トラスト・カードが三井住友トラストVISAプラチナカードを、その兄弟会社である三井住友トラストクラブが TRUST CLUB プラチナ Visaカードを発行しているが、いずれも年会費が 38,500円(税込み)と安いものの、SMBCパーク栄のラウンジ使用権は付帯しない。
例外が三井住友フィナンシャルグループ系列の銀行、SMBC信託銀行PRESTIA (旧シティバンク) が発行する PRESTIA Visa PLATINUM CARD で、これは提携カードではあるものの SMBCパーク栄のラウンジ使用ができる。
このクレジットカードは誰でも発行してもらえるわけではなく、そもそも申込みの要件を満たすだけでも生半可ではない。まず、そもそも SMBC信託銀行PRESTIA の口座を持っている必要がある。
信託銀行ということで市中の普通銀行と比べると預け入れる資産の額はケタが違うと考えた方が良い。シティバンクのころだと (プライベートバンキングや SMA などの取引は) 最低でも金融資産 2億円以上、という話も聞いたが三井住友フィナンシャルグループの系列になったことで預け入れ資産 300万円程度からも取引できるようになった。
口座を持っているだけで申し込めるのは PRESTIA Visa GOLD CARD でこれは単にゴールドカードである。プラチナカードである PRESTIA Visa PLATINUM CARD を申し込むには銀行での運用資産が 1,000万円以上必要になる。運用とは投資信託の保有、外貨定期預金などの元本保証のない取引が該当する。
もちろんこちらも、申し込める権利が得られるだけであってクレジットカードとしての審査は別途行っているため、無理をして 1,000万円を運用にまわしたところで発行される保証はない。
個人的にはレアなクレジットカード、審査の厳しいクレジットカードを所有するということ自体は面白いと思える方だけど SMBCパーク栄のラウンジの使用権のためだけに年会費55,000円(税込み) + 1,000万円超の運用はベネフィットに合わない気がする。

レアなカードという意味ではユナイテッド航空のマイレージが 1.5% で貯まる、セゾンカードの MileagePlus セゾンプラチナカードは、国際ブランドで AMEX を選んだほうがベネフィットが多いのでわざわざ VISA の券面で持つ人はほとんど居ないだろう。
年会費は初年度から掛かってきて 55,000円(税込み)、年会費優待の多いセゾンカードだがこちらは提携カードということで利用額による割引制度などはない。
ANA と同じスターアライアンスなので、貯めたマイルを使って ANA国内便の特典航空券を発行することもできる。
日本だと ANA や JAL のマイルを貯めている人も多いと思うがいずれもマイルの有効期限が 3年のため、タイミングが合わないとマイルを使い切れずに失効してしまうが、MileagePlus はマイルの有効期限がないのであまり使わない人ならあえてこちらを選んでおくという考え方もある。(ただしユナイテッド航空が日本路線から撤退、もしくは他社と合併、またスターアライアンスからの脱退という可能性があるので貯めておくリスクはある)
