良いものが売れるとは限らない理由| なぜ商売ではターゲットを絞る必要があるのか
良いものが売れるとは限らない
古着の買取や販売をしていると、常に考えることがあります。
それは「一体どういうものが売れるのか」ということです。
多くの人は何を求めているのか。
トレンドなのか、ヴィンテージで希少価値の高いものなのか、
それとも高品質なものなのか、あるいはとにかく安いものなのか。
ニーズは人それぞれで、正解は一つではありません。
ただ、売り手はどうしても「自分が売りたいもの」を売ろうとします。
それに共感してくれる人が多ければ仕事になりますし、
そうでなければ趣味で終わってしまいます。
仕事として継続していく以上、
商品が売れ、利益が出なければ成り立ちません。
そのためには「売りたいもの」にこだわるだけでなく、
「売れるもの」を扱う視点も必要になります。
誰かがお金を支払うとき、
それはその人の抱えている問題を、
その商品によって解決できると感じたときだと思います。
テレビを見たい人にエアコンは売れませんし、
すでにお腹がいっぱいの人にお弁当は売れません。
つまり、その人が今何に困っているのか、
どんなニーズを持っているのかを知る必要があります。
古着の販売も同じです。
安い服を探している人に、
いくら品質が良くても高い服は売れません。
寒い時期にTシャツのニーズが少ないのも、当然のことです。
オンラインで販売をする以上、
多くの人のニーズにマッチしそうな商品を
ある程度想定して並べる必要があります。
そうなると、自然と季節感やトレンドに敏感にならざるを得ません。
難しいのは、
ダサすぎても売れないし、
オシャレすぎても売れにくいという点です。
ダサい服が売れないのは想像しやすいですが、
実はオシャレすぎる服も同じように難い。
オシャレというのは希少性が高く、
全体の中ではごく一部の人にしか刺さらないからです。
多くの人が求めているのは、
ある程度の品質で、
ある程度のデザインで、
ある程度の価格であること。
そのバランスにあるように感じています。
古着の販売に限らず、
商品を売るというのは、
「良いものを用意すること」ではなく、
「必要としている人に、必要な形で届けること」なのだと思います。
ターゲットを絞る必要性
一体どんな人に向けて商品を販売していくのか。
これを決めることは、とても重要なことだと思います。
もし富裕層をターゲットにするのであれば、
金額の安さよりも希少性や品質が重視されるでしょう。
一方で、低所得層がターゲットであれば、
まず求められるのは価格の安さになります。
日本人の多くは中間層に分類されます。
そうなると、求められるのは
「ある程度の品質」と「ある程度の価格帯」。
極端に安すぎても不安になりますし、
高すぎれば手が出ません。
その中で売れるものとは何かと考えると、
費用対効果の高いものだと思います。
低価格で高品質。
これは、誰が考えても魅力的ですよね。
特に、今使っている物に置き換えられる商品については
その傾向が顕著だと感じます。
例えば、普段使っている歯ブラシや、
日常的に着ている洋服などです。
これが同じ価格で、より高品質な物であれば、
多くの人は自然と置き換えるはずです。
長く使っている物への愛着はあるかもしれませんが、
日用品や普段着は、いずれ必ず買い替えが起こります。
そう考えると、営業もしやすい商品だと言えます。
一方で、富裕層をターゲットにする場合は話が変わります。
富裕層はすでに、
お金で買えるものの多くを手に入れています。
そのため、単に「良い物」や「高い物」では
なかなかお金を使いません。
富裕層がお金を使うのは、
希少性のあるものや資産価値のあるもの、
そして生活をより豊かに、快適にしてくれるものです。
「お金持ちはすでに豊かで快適なのでは?」
と思う方もいるかもしれません。
もちろんそうだとは思いますが、
富裕層には富裕層なりの悩みや不便さもあります。
そうした問題を解決できる物や人に対して、
彼らはお金を使います。
わかりやすい例で言えば、自家用ジェットでしょう。
自分の都合で快適に移動でき、
移動時間を大幅に短縮することができます。
誰にとっても平等なものの一つが「時間」ですが、
それをお金で買っているとも言えます。
立場や収入に関係なく、
人は自分の問題を解決するためにお金を使います。
誰に向けて、
どんな問題を解決する商品なのか。
そこを少し意識するだけでも、
仕事はうまくいくのかもしれません。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
建設業の仕事をしながら、古着の買取・販売もしています。
仕事や日常の中で感じたことを、自分なりの視点で書いていますので、
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