推しよ、願わくば永遠であれ(匿名ラジオ10周年イベント『あつあつGOGOパラダイス!!』感想)
※この記事は匿名ラジオ10周年記念イベント『あつあつGOGOパラダイス!!』のネタバレを含みます。最高のイベントなので、できれば何も知らずに一度見てくれると嬉しいです。
10年間ずっと推してきたラジオのイベントに参加してきた。
私と同じくらい長期間、匿名ラジオを推している妹と一緒に現地参戦。
午前中から別の用事があったため、妹とは現地集合。妹は私の代わりに物販も並んでペンライトの代行をしてくれた。さすがに神だった。
17時。台風の近づく気配がするSGCホール有明の正面にたどり着くと、溢れんばかりの人間が並んでいる。一瞬「物販2部制だったのに、2部の時間帯でこんなに並ぶのか……?」と戦慄した。私みたいに計画性のないオタクがヌーの群れくらいいるのかもしれない。
実際はちょうどイベント入場が始まった時間だったので、その待機列だった。ただ、中に入ると普通に物販もクソ並んでいてウケてしまった。やっぱり計画性のないヌーの群れだった。物販列は(物販担当の方々の練度なのか)あり得ん速さで進んでいたので、無事にアロハシャツと、突発的にほしくなったステッカーを買って席に着いて妹とも合流できてよかった。
で、イベントである。
基本常に大爆笑だったのだが、特に幕間映像では前半の記憶が全部飛ぶくらいの笑いと悲鳴を上げた。
ドライブデート、という前振りで「なるほどサイドカー付きゴーカートorバギーね」と思ってたので、マジの車が来るとは本当に恐れ入った。
人生で初めて「自動車免許とっといてよかった……」と心から思った。
恐山さんのドライビングテクニックを心底味わうためには、運転が身にしみてたほうが絶対にいい。運転がピンと来ていればいるほど、怖すぎる。最高だ。臨死体験に限りなく近いという理由でジェットコースターが好きな人間なので、全然メロつきとかじゃない理由で助手席に乗りたくなった。
散々なことは言ったが、あの状況でアクセルをべた踏みできるのは本当にすごい才能だと思う。技能実習の1コマ目(教官に「怖がらずに30キロ出せるようになれ」って言われるやつ)だけマジで無双できる。その後は……うん……
正直、映像終わりでだいぶ疲れ切っていた(本当に涙が出るほど笑ったので)。
だけどその後、さらにオリジナル格ゲーで腹筋が攣るほど笑い(恐山さんの反撃ターンが来ずに終わるの、匿名ラジオだな……と思った。オモチャンだったらいずれ「省」の者が来るから)、そして
歌のターンである。
正直、「Don’t Stop Me Now」と「踊るポンポコリン」は普通に「最高最高最高~~~~!」だった。ARuFaさんの歌が上手すぎること自体にもうウケていたし、2曲目は椎名林檎&宮本浩二の幻覚が何故か見えたし。なんで会社員のライブで「現地で聞いた方が音圧がいい」なんて感想が出るんだろうね。本当に。あと本当に1曲目で興奮しすぎて「2曲目は恐山が主体」と言われたときに「来るのか、ワールドイズマイン……!?」と一瞬本気で思った。
で、その後来た3曲目「こんにちは、ARuFaです。」からの「こんにちは、恐山です。」
最高最高最高~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!
こんな夢みたいなことあるんだ……あまりにも特殊ED回だった。本当におっきい声が出た。「ラジオを録ってみようよ、10年」良すぎる。録ってみようよ、で10年続くなんて最高じゃん……奇跡の話だ。
4曲目「匿名ユーエンミー」が最高なことは、まあ感想に起こすまでもない。正直、匿名ラジオならワンチャン新曲やらずの可能性を否定しきれなかったけど、ちゃんとやってくれて心から感謝。王道はちゃんとおさえるARuFaさんの構成が大好き。
誇張なしにイベントまでに100回は聴いたし、人生の名曲10選に入るくらいお気に入り曲。ピノキオピーって天才だ。8月は別の推しの曲も作ってくれたのに、神曲が月に2曲も増えるの嬉しすぎる。
この曲を聞いて、さらにエンディングの「ジジイになっても続けよう」「20年、30年、40年、50年!」というお二人の台詞を聞いて、私はふと別ジャンルの推しのライブを思い返していた。
「DGSEXPO」である。
すみません、唐突に別ジャンルの話を始めるんですけど。
私は匿名ラジオを聴きはじめる前から、ずっと「神谷浩史・小野大輔のDear Girl ~Stories~(略してDGS)」というラジオを聴いていた。今も聴いている。人生で、一番長いスパンで推しているコンテンツである。
匿名ラジオの開始とほぼ同時期、DGSは10周年イベントをやっていた。その時、さいたまスーパーアリーナにて彼らはイベントを締める言葉として「to the 20th」を掲げていた。
今でも、その言葉が私の娯楽に対する価値観を貫いている。10年後を一緒に迎えようと言ってくれることの、なんて尊いことか。そんなの、友達や、もしかしたら家族だって難しいのに。10年後なんて、永遠に等しいような約束をしてくれる娯楽が、大好きだと思った。
しかも、その夢は今年叶う。DGS20thイベントは来年の始めに迫っている。約束した20年が本当になったことが、何よりも嬉しい。
話を戻して、同じ希望を私は匿名ラジオに見た。「また来週」を積み重ねてくれている「匿名ユーエンミー」、20年後、30年後に一緒に行こうと言ってくれるふたりの言葉。
インターネットも娯楽も加速していくこの時代に、永遠を夢見させてくれることに何よりも救いを感じる。
推しは推せる時に推せ、当然のことである。推しにはちゃんと人間としてのライフステージがあり、娯楽を提供してくれる相手は概ね営利企業であり、年月の過ぎ去りと共にその在り方を変える。自明の理だ。
だとて、変わっていくものとは分かりつつ、娯楽と推しの首根っこを掴んで揺さぶりたくなってしまう。なるべく、なるべく永遠に近くあれと。20年後、30年後を無責任に放言してほしいよ。永遠を夢に見ていることを黙認していてくれ。
改めて、匿名ラジオ10周年おめでとうございます。10年間も、毎週気が向いてくれてありがとう。人生の+αであり、精神のおやつです。ずっとずっと、できるだけずっと、そうであってくれと勝手に願っています。
完全な余談だが、私の家には10年前に発行した同人誌の在庫がいまだに段ボール一箱分残っている。もはやそのジャンルで執筆しなくなってから8年近く(今でも好きだけど)、かつ二度の引越しを経ているのだが、なお在庫処分できない。娯楽、永遠であれかしという思想の賜である。
私が永遠を願っている間は、私もなるべく永遠を背負っていたい。いつか、20年後に在庫を求めてきた人が現れたときに、「ずっと待っていた」と言いたい。それは別に、願いが正当である理由にはならないんだけど。

