第5章月15万円で回す生活設計の内訳

ここまでで、
「100才まで生きる前提」
「65〜70才は準備期間」
という考え方を書いてきました。

この章では、
その土台の上にある
月15万円の中身
具体的に整理します。


まず「理想の生活」は考えない

最初にやったのは、
理想の老後生活を描くことではありません。

旅行、外食、趣味、
そうした話は一旦横に置きました。

先に決めるべきなのは、
最低限、安心して生きていけるライン
です。

ここが決まらないと、
どんな計画も
不安定になります。


生活費12万円の内訳イメージ

私が設定した
月12万円の生活費は、
「我慢の限界」ではなく、
無理なく続く水準です。

目安は以下の通りです。

  • 家賃・住居費:4〜5万円

  • 食費:3〜4万円

  • 光熱費・通信費:1.5〜2万円

  • 日用品・雑費:1万円前後

合計して、
おおよそ12万円。

地域や住環境で
多少の差はありますが、
「これなら現実的」と
感じられるラインです。


医療費は別枠で考える

医療費を
生活費に含めなかったのは、
理由があります。

年齢を重ねると、
医療費は
不定期かつ変動が大きいからです。

そこで、
毎月1〜2万円を
最初から別枠で確保しました。

使わなければ残るし、
使えば想定内。

この考え方だけで、
医療費に対する不安は
かなり小さくなりました。


「貯金1〜2万円」は保険のようなもの

月15万円の中に含めた
貯金1〜2万円は、
将来のための投資というより、
生活のクッションです。

・家電が壊れた
・急な出費があった
・医療費が多かった月

こうしたときに、
気持ちを守ってくれます。

老後の貯金は、
増やすためより、
慌てないためにあると
考えました。


合計15万円が意味するもの

この設計で大切なのは、
金額そのものよりも、
意味です。

月15万円あれば、

  • 生きていける

  • 医療にも対応できる

  • 多少の予備がある

つまり、
詰まない

この安心感が、
働き方や
年金の受け取り方を
自由にしてくれます。


贅沢は「あとから足す」

ここで誤解してほしくないのは、
月15万円で
人生を終えるわけではない、
という点です。

これは
最低ラインです。

・余裕があれば使う
・調子が良ければ働く
・収入があれば足す

余白を
最初から残しておくことで、
生活はむしろ
柔らかくなります。


「足りない不安」より「足りる確信」

老後の不安は、
「足りないかもしれない」
という想像から生まれます。

でも、
最低限の数字が見えてくると、
不安は
「具体的な調整」に変わります。

足りないかどうかではなく、
どう補うか
に頭を使えるようになります。


第5章のまとめ

月15万円という数字は、
節約の結果ではありません。

安心して生きるために
必要最低限を積み上げた結果

です。

  • 生活費12万円

  • 医療費1〜2万円

  • 貯金1〜2万円

この土台があってこそ、
年金を70才から受け取る
という選択も、
無理のないものになります。

次の章では、
いよいよ
「年金をいつから受け取るか」
について、
この数字を使って整理します。


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