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プライドが削られる場所を、越えた話

こんにちは、サチです。

現在フィリピンに親子留学に来ていますが、生活に慣れることと英語の課題に精一杯で、なかなかゆっくりと言葉をまとめる時間が取れずにいました。

でもその分、頭の中ではずっと、いろいろな変化が起きていたように思います。

先日、その変化をはっきり自覚する出来事がありました。


人と比べても、心が削られなかった

スクールで、英語でのプレゼンテーションの時間がありました。
子どもたちの発表のあと、親たちが順番に発表する流れです。

私の前の順番のママさんが、とても上手でした。
抑揚があって、ユニークで、見ている人たちを惹きつける話し方。

正直、「すごいな」と思いました。

以前の私だったら、ここで一気に緊張していたと思います。

「私はあんなふうにできない」
「どうしよう、次は私の番だ」
「恥をかいたらどうしよう」

人と比べて、
自分のプライドが削られる予感に怯えて、
声が小さくなり、汗をかき、
終わったあとには自己嫌悪でいっぱいになる。

今なら、その光景がありありと想像できます。

でも今回は、違いました。


「彼女はすごい」で、終われた

頭に浮かんだのは、「彼女、すごいなぁ。」
それだけでした。

そして次の瞬間、「あ、私の番。」

必要以上に自分と比べることもなく、プライドを守るための言い訳も出てこない。
人のすごさを見ても、自分が削られない。

この感覚は、私にとって初めてでした。


私は、私の発表をしただけ

まったく緊張しなかったわけではありません。
でも、以前のような「恐怖」は全くありませんでした。

私は、私が用意してきたプレゼンテーションを、みんなの方を見ながら、気持ち声を大きく出して発表しました。

前に出て話すことは、昔の私にとっては超絶嫌なシチュエーションでした。

でも今回考えていたのは、「どう見られるか」ではなく、「これを伝えよう」。人の評価は、ほとんど頭にありませんでした。

誰かがどう感じるかは、その人の世界の話。
私は「私がやること」をやるだけ。


オンライン英会話が続かなかった理由

この変化は、英語との向き合い方にもはっきり表れていました。

以前の私は、オンライン英会話に臨むとき、準備100%、いや100%以上で臨んでいました。
言いたいことはすべて事前に英語にして、想定問答もシミュレーションして、30分のレッスン中はずっと超緊張。

終わった瞬間ぐったり疲れているのに、そこから一人反省会が始まります(地獄)。

「あそこ、もっと言えたはず」
「なんであんな言い方したんだろう」
「やっぱり私、英語無理かも」

レッスンの録画動画をチェックして、さらに自己嫌悪が始まります。
英検準1級を頑張って取得したはずなのに、こんなんじゃ「英検準1級を持っている」って誰かにバレたら恥ずかしすぎる…

そして次のレッスンを思うだけで気が重くなって、予約ができなくなり、そのうちフェードアウト。
この流れを、何度も繰り返してきました。


「伝わればOK」が、できなかった理由

「伝わればOK」。
英語学習を始めた頃から頭では分かっていました。

でも、正解じゃない英語を話す自分を、どうしても許せなかったのです。
文法がぐちゃぐちゃな英語。語彙が幼い英語。考えていることの10%くらいしか話せない。

それを口に出すたびに、自分のプライドがゴリゴリ削られて、恥ずかしくて、見下されるのが怖かった。
だから私は、無意識に選んでいました。

「完璧じゃないなら出さない」
「ちゃんと準備できないなら、やらない」

英語が続かなかった理由は、能力不足ではなく、自分のプライドを守るために、動けなくなっていたことだったのだと思います。


未完成なまま、外に出す

今回は、準備ゼロでレッスンに参加して、途中で詰まって、言い直して、それでもその時考えたことを外に出しています(レッスン時に翻訳アプリは使わない)。

英語はめちゃくちゃ拙いです。自分でも、その未完成さ、間違い度合いがよく分かります。(I went to…market…many things buy,  It's enjoy!とか普通に喋ってます(笑)英検準1級どこ行った?🤣)

それでも、逃げずに話して、文法間違えまくってもOKだと思えています。

英語が上達したというよりも、プライドが削られる場所に立つことを、もう怖がらなくなった。
その変化の方が、私にとってはずっとずっと大きいものでした。


要らない不安を、生きなくていい場所へ

この変化は、フィリピンに来たから起きたものではなく、すでに私の中で起きていた変化を、フィリピンで気づけた、という感じです。

そしてこの状態でフィリピンに来られたのは、本当によかったと思います。

もし自己理解を後回しにしたまま、厳しいタスクだけを自分に課していたら、潰れていたか、自己否定がえぐかったかもしれません。

椰子の木と海と夕日を眺めながら、44歳にして、なんだか人間生まれ変わったような気分になりました。

大きな何かを手に入れたわけではありません。
ただ、要らない不安や、過剰なプライドを抱えて生きなくていい場所に来ただけ。
それだけで、人生はずいぶん楽になるのだと感じました。


最後まで読んでいただきありがとうございました。

追記:

この感覚の背景にあるフィリピン親子留学の体験を、Kindle本にまとめました。親子留学のリアルと、その中で私に起きた変化も含めて、一冊にしています。

気になる方は、こちらから読んでいただけたら嬉しいです。


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