覚える前に、見えない壁がある
2026/6/2/火曜日
今日もいつものように、簿記の学習を進めていた。
最初は、目の前にあるものをひとつずつ追っていた。
書かれていることは、まったく分からないわけではない。
けれど、少し進むと、どこかで位置が分からなくなる感覚があった。
その場では分かった気がする。
でも、少し形が変わると、さっきまで見えていたものが脳内から離れていく。
最初は、ただ慣れていないだけなのだと思っていた。
もっと反復すればいいのか。
もっと覚えればいいのか。
もっと素直に進めればいいのか。
そう考えていた。
でも、今日は少し違う見方をした。
自分が探していたのは、目の前の答えではなく、その奥にあるつながりだったのかもしれない。
ひとつひとつを別々に見ていると、情報は増えていく。
けれど、それだけでは頭の中で散らばってしまう。
どこかに、全体をゆるく結んでいる線がある。
その線が見えないまま進むと、何度も同じ場所で立ち止まる。
分かったはずなのに、別の場面では分からなくなる。
覚えたはずなのに、少し形が変わると手が止まる。
それは、目の前にあるものを見ていないからではなく、まだ見えていない壁にぶつかっているからなのかもしれない。
今日の学習では、その壁の存在を少し感じた。
はっきり見えたわけではない。
でも、見ようとしている場所は少し変わった。
目の前の形だけを追うのではなく、その奥にある流れを感じようとする。
それだけで、学習の重さが少し変わる。
分からないものを無理に押し込むのではなく、散らばっていたものが少しずつ近づいてくるのを待つ。
今日の学習は、そういう時間だった。
まだ完成ではない。
でも、ただ進めるだけでは見えなかったものに、少し触れた気がする。
急がず、でも止まらず。
覚える前にある、見えない壁。
その壁を、少しずつ見える形にしていく。
