10年間ありがとう、Hawaii five O!
短期派遣仕事も少しだけ慣れてきてひと段落。先週は一ヶ月振りにアマプラをノンビリ観まして。国内のドラマやアニメを録画していたけど、どれも退屈でほとんど全部すぐ消去してしまった。
「ハワイファイブオー」シリーズは、70年代に12年間に渡りアメリカで放送されていたテレビドラマのリメイク版。10年前の新シリーズプレミアム初回上映会には古くからの根強いファンが一万人押し寄せて、ハワイ美しい海岸にて大画面上映された世界的な規模のイベント開催された告知も凄かった!
プロデューサーで、他にも数々の伝説的TVドラマの生みの親であるジェリー・ブラッカイマーの「このドラマで、TVはハリウッドを越える!」と宣言した自信満々なあの笑顔は忘れられない。一話の製作費用は映画レベルの一千万ドルがつぎ込まれて、物凄いクオリティがハワイの美しい海と空、そして密林、かつての戦争跡を背景に展開されます。
ハワイの歴史文化、米国海軍の軍事力について。
私が偶然AXN無料放送を観たのは、2016年。母の介護に疲れている日々に夜から朝にかけて心を救われて、結局Blu-rayBOXを全購入してしまいました。大好きなコノやチンなど初回からのアジアンメンバーが入れ替わったり、主演のアレックス・ブローリンが長年のアクションで大怪我や無理が重なり、また出演者達も撮影現場のハワイにて子育てをしなければならない事情など。とにかくキャストやスタッフが大変な苦労しつつ、愛いっぱいに製作していたTVドラマだったんです。
日本の311についてもハワイの人々が祈りを捧げるお話や、日系人収容所への歴史にも深く言及。歴史を真摯に見つめる、勇気ある若手脚本家達の情熱が溢れています。

ハワイのキャプテン・アメリカ!マグギャレット少佐!
主人公のスティーヴ・マグギャレット少佐は、祖父が真珠湾で活躍し命を落とした英雄兵士。父も筋金入りの警察官という超エリートの「元ネイビーシールズ」。湾岸戦争や対北朝鮮秘密工作など数々の武勲を上げていた彼は、熱帯地方から重犯罪テロリストを輸送中に謎の軍隊に襲われる。
ハワイで引退生活していた父を電話越しに人質に取られて「俺に構うな! お前は俺のようにはなるな! 自分を信じて生きろ!」と最期に告げて父親は射殺され、復讐を誓うスティーヴ。
生まれ育ったハワイに帰国した彼の前に女性知事が現れ「貴方に、ハワイを守る特殊精鋭部隊を編成して欲しい」と勅命を受けつつ、父親の遺言に何か引っかかりを拭えずに断ってしまう。
父親が生前に整理していた謎のメモや写真を調べているスティーヴの前に、ジャージー週出身のニューヨーカーである刑事、ダニー・ウィリアムズが立ち塞がり、二人はお互いを闇組織と誤解して銃を向け合うことに。
殴り合いという最悪の出会いから、いつの間か最高のパートナーとして素晴らしい絆で結ばれていくスティーヴとダノ! 地元警察から濡れ衣を着せられて引退していたチン、その従姉妹で警察学校在学中のコノの四人が「特殊警察ハワイファイブオー」を設立!

男二人の、永遠の友情!
主人公のスティーヴには悲しき宿命があり、母親は幼い頃にハワイにて交通事故で死亡。その後は父と離れ妹と一緒にアメリカ本土を転々とします。実はこの母の死には後々大どんでん返しがあるので控えますが、とにかく情が深い優しいマッチョマンなのに家庭運がとことん無いんですね。
そんなスティーヴが父をも失い久し振りに生まれ故郷のハワイに戻った時、運命的に出会ったのは、その後彼の半身とも言える存在になるダニーでした。

ドラマの中で「お約束」になっているのが、二人がダニーの高級スポーツカーの中でグダグダと「夫婦喧嘩」をするシーンが必ずあるんですよ。内容はダニーがスティーヴの余りの過激な操作に嫌味を垂れ流したり、ダニーが元嫁との間で幼い一人娘グレースの養育権で揉めたり。それこそお互いの肉親や他の仲間には聞かせられない下らないネタから、真剣な話し合いをします。本当の夫婦みたいに。
ダニーは時々えらくその〜あ〜、過剰反応する。何でそう思うかって?性格だからじゃない? こっちは親切で言ってるのに大げさに嫌がらせだ〜なんだって、個人攻撃だと受け取る。あれは本当にヤだ、ウンザリだよ。

母と早くに死に別れて父も殺され、たった一人の妹はフラフラと定職にも就けず、トラブルを起こしては兄の足を引っ張る。これほどまでに家族に恵まれないスティーヴの、最初のハワイファミリーになってくれたのが、何があっても背中合わせでフォローしてくれる相棒のダニーなのです。
二人目のヒロインだったスティーヴの恋人である海軍女性士官が、女優さんの都合で途中退場してしまうんですが、その時も彼女を海の見える丘に呼び出し「アイツを思うなら行かないでくれ。アイツから離れないでやってくれ」と説得するのもダニーだし、海軍の秘密作戦で北朝鮮軍に捕まり拷問された満身創痍のスティーヴを、苦手な軍用機に長時間、大勢のネイビーシールズに囲まれつつ危険空域の中を揺られて迎えに行くのもダニー!
「ダノ……」「な〜に」「来てくれてありがとうなあ?」「うん」
海軍の特殊空輸機の中で、寝台に寝かされているスティーヴが、ダニーにお礼を伝えるシーン、なんだか羨ましくなってしまいましたわ。
ダニーの娘であるグレイスが人質になった時も、いつもはタフガイ爆裂なスティーヴが半泣きになって、解放された彼女を抱きしめにいきます。既に彼にとってもグレイスは大切な娘であり家族。そうそう未来話もあって、グレイスの結婚式や老人になったスティーヴとダニーが、孫達の将来について語り合う場面もとても素敵。

卓越した脚本と、カメラ技術!
特に逸脱しているのはアクションは当然として、映像の持つ可能性を見せつけてくれる展開。重軽を問わず様々な犯罪に立ち向かうファイブオーチームも、時々絶句するような恐怖と悲劇に打ちのめされます。
まだ10歳程の子供達が誘拐されて、暴行を受けてたくさん地下で殺されているという事件。そのまま悲惨な映像を流すのではなく、視聴者には見えない遺体の写真を一枚ずつスティーヴがめくっていく。少しずつ歪んでいく彼の顔と涙、嗚咽。普段どんなに過酷な拷問に掛けられても挫けないあの鋼のタフマン、スティーヴが……。どれだけ壮絶な写真なのか、その表情だけで理解できるんです。

家族や友達との在り方、愛する人との別れや死、重い過去との闘争と逃げられない現実を突きつけられながらも、ハワイファイブオーチームは正義を貫く為に、弱い人々を守る為に戦い続けます。心身共に傷だらけになりながら……。
ハワイ特有の食文化や歴史なども学べる!
ハワイの昔からの独自文化や、先住民から米国が勝手に土地を取り上げた歴史、オアフ系、サモア系など他種マフィアが存在する事。海辺の平穏な高級住宅街は白人や中国人、日本人のエリートが居住していて、貧困層は天候の荒い山奥でテント生活をしている現状がよく分かりました。
犯罪者がGPSの通じない噴火山の頂上付近森林に車で逃亡しても、潜水艦を通じて軍事衛星監視システムで難無く捕捉出来る。移動は重量軍用搬送機。ハワイは米国海軍の65%の戦闘力を有しているので、北朝鮮や南米に怪しい動きがあれば速攻、ミサイルを搭載した空母と潜水艦が駆け付けられるんです。
海ばかり印象に残るハワイですが、実際に敷地を広大に展開させているのは熱帯雨林の森。突然激しいスコールが降って来たり、朝晩の気温差も激しい。ハワイ政府も感染騒ぎのせいで、観光業保持に本当に苦しんだでしょうね……。

是非、吹き替え版をご覧あれ!
吹き替えも「夫婦コンビ」であるスティーヴが綱島郷太郎さん、ダニーが山路和弘さんで10年、二人三脚でアフレコされて来ました。スティーヴ郷ちゃんの「良いじゃない!」が大好き! 実に感慨深いし寂しい。でも中途半端に終わるのではなく、メイン出演者が納得して終幕出来た最終話。私は個人的に本当に良いラストだったと思います。
長い間、豪華なゲスト俳優もたくさん出演したなあ。ダニー役のスコット・カーンの父であるジェームズ・カーン。「ミザリー」の主演の人ですね。それからドン・ジョンソンとアントニオ・バンデラスの前妻で、「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」主演ダコタ・ジョンソンの母であるメラニー・グリフィスも!他にもいっぱいいっぱい!

愛するコンビよ、永遠に!

グレイス、よく聞いて。ダノを信じてやって。あんないい奴はいない。ダノが何かしたなら、それは愛する者を守るためだ。何があっても、それだけは信じて。 約束する、ダノは絶対連れ戻すから。
小さな子役だったグレイスも大人になって、「二人の父」である主演のアレックスとトニー・スコットもすっかり壮年に。今はちょうど年一で放送される「ハロウィンストーリー」を観ています。長い間、みんな本当にお疲れ様でした! そして素晴らしいドラマを、仲間達との友愛をありがとう!!! さよならは言わないし、私は泣かないよ! スティーヴ&ダノ!! ずっと愛してるぜ!!!
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マダム、ムッシュ、貧しい哀れなガンダムオタクにお恵みを……。