Lambda、AIインフラの雄が2026年IPOを視野に——CoreWeave上場成功を受け
近年、AIインフラストラクチャ市場が急速に拡大する中、GPUクラウドプロバイダーであるLambda(Lambda Labs)が、近くIPO(新規株式公開) に踏み切る観測が強まっています。これは、すでに上場を果たしたライバル企業CoreWeaveの成功を追う動きともいえます。本記事では、LambdaのIPOに至るまでの資金調達や収益動向、競合との比較、さらには市場が期待する背景要因とリスク要素について、わかりやすく整理し、具体的な数字や引用を交えて解説します。
1. LambdaのIPO準備状況と資金調達の歩み
1-1. IPO に向けた主幹事証券の選定
Lambdaは、2025年9月の報道によると、Morgan Stanley、J.P. Morgan、Citi をIPOの引受証券として起用し、2026年前半の上場を目指して準備を進めているといわれています。
1-2. 資金調達の実績
シリーズDラウンドとして、2025年2月に$480百万(約4.8億ドル) を調達し、企業評価額(バリュエーション)は$2.5 billionに達しました。
資金調達総額は、$1.7billionを超えるとも報じられています。
また、過去には、$500millionのGPU を担保とするローンをMacquarie Groupらから受けており、設備投資を銀行融資で賄う構造も構築しています。
1-3. 追加資金調達の模様
さらに、2025年8月時点では、IPO前のクロスオーバーラウンド(既存投資家と新規資金の間をつなぐ中間的ラウンド)を数億ドル規模で調整中であるとの報報もあります。
2. 財務状況とビジネス成長の実績
2-1. 売上高と利益率の推移
2025年上半期のクラウド事業売上は前年比+33%で約$250millionに達し、第2四半期単独では、$140million(前年比 +約60%)を記録しました。
粗利益率(グロスマージン)は全体で約50%、旧来のハードウェア事業を除くと61%と高水準を維持しています。
ただし、上半期の純損失は約$24millionと報告されています。
3. 競合CoreWeaveの上場成功と市場の追い風
3-1. CoreWeaveのIPO経緯と市場反応
CoreWeaveは、2025年3月末にNasdaq 上場を果たし、約$1.5 billionを調達しました。
さらに、OpenAIとの数十億ドル規模の契約、Weights & Biasesの買収など、上場後も成長を加速させています。
3-2. 成長市場の追い風
CoreWeaveの成功は、IPOに対する投資家の信頼と市場需要の証明となり、Lambdaも恩恵を受ける可能性があります。
4. なぜ今、LambdaのIPOは注目されるのか?
4-1. AIインフラ市場の爆発的成長
Wolf、AInvestによる分析では、AI向け GPU サーバー市場が2024年$6.57 billion → 2031年$19.13billion に成長するとされ、また、データセンター GPU市場は$16.94 billion → $192.68 billion(2034年) と巨大な成長余地が予測されています。
4-2. ハードウェアとインフラの分離:ニッチを狙う戦略
Lambdaは、Nvidiaとの緊密な関係を活かし、最先端GPUを資産として提供。また、「インフラ」を専業とすることにより、ハード主導の大手クラウドとの差別化を図っています。
結論
LambdaがIPOに向けて準備を進めていることは、AIインフラが次なる産業革新の基盤になるとの市場信号です。既に数多くの資金調達や収益拡大を実現し、CoreWeaveの成功に続こうとする姿勢は評価に値します。一方で、上場後の利益率維持や競争環境を注視しつつ、市場動向を見極める必要があります。
LambdaのIPO(予想:2026年前半)は、AIインフラ市場における重要なマイルストーンとなり得るでしょう。

