AST SpaceMobileが「第三極」として浮上:AmazonがGlobalstar買収合意、衛星通信の競争軸が変化
2026年の衛星通信市場では、これまで中心視されてきた単純な競争構図に変化が見え始めている。従来は、先行して大規模な低軌道衛星網を構築してきたSpaceXのStarlinkと、それを追うAmazonの低軌道衛星計画との対立が注目されやすかった。しかし、足元では競争の軸がやや広がりつつある。そうした中で、2026年4月14日に伝わったAmazonによるGlobalstar買収合意のニュースは、市場構造の変化を考えるうえで重要な材料となった。Globalstarは、Appleの「緊急SOS」機能などを支える衛星通信事業者として知られており、今回の動きは、衛星通信市場における競争が、単に衛星の打ち上げ数やネットワーク規模だけでなく、周波数資産、既存顧客との関係、そして地上通信インフラとの連携まで含めた総合戦へと移りつつあることを示す出来事として受け止められている。
こうした巨大資本による垂直統合型の市場支配が進む中で、従来の二強対立の枠組みでは語りきれない新たな対抗軸として急速に浮上しているのが、AST SpaceMobile(以下、AST)である。
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