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Palantir創業者設立のベンチャーキャピタル8VCが10億ドルの新ファンドを目指す

アメリカの著名なベンチャーキャピタル8VCが、新たに10億ドルの資金調達を目指していることが、規制当局への申請で明らかになった。このファンドは、2023年2月に8VCが立ち上げた8億8000万ドルのファンドから約14%の増額となる。

8VCは、Palantir(パランティア)創業者のジョー・ロンズデール(Joe Lonsdale)によって設立されたベンチャーキャピタルで、過去10年間で600社以上に投資してきた。そのポートフォリオには、AsanaFlexporthims & hersThe Boring Company(イーロン・マスクのトンネル掘削企業)といった有名企業が含まれる。


防衛技術への積極投資—SaronicとOverland AIの成長


ロンズデールは、防衛技術への投資を積極的に進めており、特に注目されるのはロボットボートドローンを製造するSaronic(サロニック)への出資だ。Saronicは、2022年に8VCの支援を受けた後、2回の資金調達を成功させ、現在は30億ドルの評価額で5億ドルを調達中だと報じられている。

さらに、自律型防衛車両の開発を手がけるOverland AIにも投資している。Overland AIは今月、シリーズAラウンドで3,200万ドルを調達し、ロンズデールは「次世代の防衛プライム企業(Defense Prime)」になり得ると評価している。

このような動きは、アメリカ国防総省が技術革新を進める中で、スタートアップへの関心が高まっていることを示している。8VCは、防衛技術の最前線で新たな企業を支援することで、同分野のリーダーとしての地位を確立しつつある。

ヘルステック・ライフサイエンス分野にも注力


防衛技術だけでなく、8VCは、ヘルステックやライフサイエンス分野への投資にも積極的だ。全体の投資案件の25%以上が医療関連とされており、Senti BioVir Biotechnologyなど、すでに上場しているバイオテクノロジー企業にも出資している。

この分野は、コロナ禍を経て急成長しており、革新的な医療技術や創薬技術への投資が拡大している。8VCの戦略は、単なるベンチャー投資にとどまらず、次世代の医療技術を支えるエコシステムの構築を目指している。

シリコンバレーからオースティンへ—ロンズデールの決断


8VCは、2020年に本拠地をシリコンバレーからオースティンへ移転している。その理由についてロンズデールは、「オースティンの方が思想的に多様性があり、ビジネスの自由度が高い」と語っている。

また、彼自身の経歴も注目されるポイントだ。ロンズデールは、PayPalマフィアには正式に属していないものの、PayPalで2回のインターンを経験した後、ピーター・ティールのヘッジファンド「Clarium Capital」にてエグゼクティブとして活躍。その後、Palantirを共同創業し、世界有数のデータ解析企業へと成長させた。

さらに、資産管理ソフトウェア企業「Addepar」を創業し、32.5億ドルの評価額で2億5,000万ドルの資金調達を達成するなど、数々の成功を収めている。

8VCは、今回の10億ドル規模の新ファンドを活用し、さらなる投資を加速する構えだ。特に、防衛技術とヘルステックの分野での成長企業を支援し、次世代のユニコーン企業を生み出すことが目標となる。

ロンズデールは、「これからの世界では、国家安全保障と医療技術の革新が極めて重要になる」と述べており、8VCはその最前線に立とうとしている。

今後、8VCの投資動向は、テクノロジー業界やスタートアップエコシステムに大きな影響を与えることが予想される。その行方に、世界中の投資家や起業家が注目している。

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