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OpenAIのDeep Researchとは?

OpenAIは、複雑で高度なリサーチを実現するための新しいAIエージェント「Deep Research」をChatGPTプラットフォームに追加しました。従来の「ChatGPT Search」とは異なり、学術研究や金融、政策、エンジニアリングなどの専門分野で、より精密かつ入念な調査を必要とするケースに特化した機能が特徴です。たとえば、車や家具といった高額商品を購入する際、複数のウェブサイトや資料を比較検討するような場面でも威力を発揮すると期待されています。

「Deep Research」の主なポイント


  1. 多角的で深いリサーチ
    「Deep Research」は、短い回答や要約ではなく、複数の情報源を横断しながら綿密に調べ上げる機能を重視しています。実際の回答までに5~30分ほど時間がかかる場合がありますが、その分、得られる情報はより詳しく、信頼度の高い内容が期待できます。

  2. 利用条件とプラン

    • まずは、ChatGPT Proのユーザー向けに、月100件のクエリまで利用可能。

    • 次いでPlus、Team、そしてEnterpriseへと順次提供される予定で、クエリ数の上限は近い将来「大幅に増える」見込みとのこと。

    • 地域も限定的に開始され、イギリス、スイス、欧州経済地域(EEA)のリリース時期は未定です。

  3. 使い方
    現在は、ウェブブラウザ版のみ対応ですが、今月中にはモバイルやデスクトップアプリでも統合が進む見込みです。具体的には、ChatGPTの入力画面で「Deep Research」を選択し、リサーチしたいトピックを入力。必要に応じてファイルやスプレッドシートをアップロードできます。検索が終了すると通知が届く仕組みです。

  4. 強化されたAIモデル「o3」の活用
    OpenAIは、「Deep Research」に、独自の強化学習(リインフォースメントラーニング)によって訓練した特別仕様の「o3」モデルを採用。ウェブブラウジングとデータ分析に最適化され、テキストや画像、PDFなど幅広い情報ソースを参照し、Pythonツールを使ってグラフを作成できる能力を備えています。今後は、作成したグラフやウェブ上の画像の埋め込み表示にも対応し、出典となる文章や箇所の引用も明確に示す方針です。

  5. 「人類最後の試験」での検証結果
    OpenAIは、3,000以上の専門レベルの問題を集めた評価手法「Humanity’s Last Exam」を用いて、「Deep Research」で使用されるo3モデルをテストしました。その結果は正答率26.6%。一見すると高くないように見えますが、ほかのモデル(Gemini ThinkingやGrok-2、GPT-4oなど)と比べると大きく上回る成績を残しています。ただし、それでも間違いや推論の誤り、情報源の真偽判断の難しさなど、まだまだ課題があることも明らかにされています。

  6. 今後の展望と課題

    • 将来的には、報告をテキストだけでなく画像やデータビジュアライゼーションを使って提示する機能を実装予定。

    • 社内データベースや有料の専門情報へのアクセスなど、より広範なデータソースとの連携を視野に入れています。

    • 引用や思考過程のサマリを出力することで、情報の裏付けと検証のしやすさに配慮。ただし、ユーザー自身による最終的なチェックが欠かせません。

Googleも同様の機能を「Deep Research」という同じ名前で発表しており、各社がこの領域で競争を繰り広げています。より正確かつ信用のおけるデータを提供できるか、さらにはユーザーがきちんと検証しながら使えるかが、今後の大きな課題になるでしょう。それでも、より深い洞察や根拠を必要とするリサーチ作業にとって、OpenAIの「Deep Research」は新たなステージを切り開く存在と言えそうです。

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