(トラベラーズノート)旅の思い出をポケットに スパイラルリングノート
旅から戻って、少し落ち着いた頃。
デスクに旅先で集めた紙ものや写真を広げ、一冊のノートに向き合う時間は、私にとって何よりの贅沢だ。
描く、貼る、綴る。ジャーナリングの醍醐味


以前は、真っ白なノートを「作品」にするようなジャーナリングに夢中になっていた。旅先で撮ったお気に入りの写真をプリントし、その時の空気感を思い出しながらペンを走らせる。隙間には、現地のステッカーをあしらったりして。
自分の手でページが埋まっていく感覚は、単なる記録以上の喜びがある。一筆一筆にその時の景色が宿り、世界にたった一冊の「旅の本」が出来上がっていくプロセスは、文房具好きにはたまらない時間だ。


「切らずに残したい」というジレンマ
けれど、楽しい一方で悩みもあった。仕事や日常が忙しくなると、どうしてもまとまった時間を捻出するのが難しくなってくる。
それに、旅先で見つけたパンフレットや大きなチケットのデザインが素晴らしいとき、ハサミを入れて切り抜いてしまうのが、どうにも惜しく感じることがあった。
「このデザインのまま、綺麗に保管したい。でも、ノートとしての一体感も欲しい」
そんな今の私にちょうどいい「もうひとつの形」が、スパイラルリングノートの「ペーパーポケット」を使った方法だ。
「切り抜かずに、そのままの姿で残したい。でも、手軽にまとめたい」
そんなわがままな願いに応えてくれたのが、トラベラーズノートから発売されている「スパイラルリングノート ペーパーポケット」だった。


デザインを「借りる」という選択
このノートの最大の特徴は、ページの下半分が大きなポケットになっていることだ。
お気に入りのパンフレットや大きなチケットを、そのままこのポケットに差し込む。すると、差し込んだものがページの上半分を覆うようにして顔を出す。
自分でイラストを描かなくても、旅先のデザイナーが手掛けた素敵な表紙が、そのまま私のノートの「メインビジュアル」になってくれる。無理に描かなくていい。旅のセンスをそのまま借りて、ページを完成させる感覚だ。

ポケットの「表側」に、自分の足跡を
中身を差し込んで「顔」ができたら、あとは私の番だ。常に表側に見えている、下半分のポケットの表面。ここには、その時のちょっとした日記を書き留めたり、旅先で撮った写真を一枚貼ったりしている。道中でつい買ってしまったステッカーをあしらってみるのも、いいアクセントになる。
「上半分は旅先のデザインに任せて、下半分のポケットに自分の言葉を添える」
この役割分担があるおかげで、レイアウトに悩む時間はぐっと減り、純粋に思い出を振り返る余裕が生まれた。



膨らんでいくノートの心地よさ
一冊を使い終える頃には、あちこちから紙片が顔を出して、ノートはパンパンに膨らんでいる。
パンフレットを丸ごと飲み込んだその厚みは、そのまま旅の密度のようにも感じられて、なんとも愛着が湧くのだ。
頑張りすぎず、素材の良さをそのまま活かす。そんなライトな付き合い方が、今の自分にはちょうどいい。
まずは一歩、ポケットに滑り込ませるだけで。旅の記録をもっと自由に。
趣向を凝らして作り込むジャーナリングは、完成したときの達成感も、後で読み返す時間の密度も、やはり格別なものがあります。
けれど、もし「時間が取れないから」「センスがないから」と、その最初の一歩を迷っているのなら、それはあまりにも勿体ない。
大切なのは、立派な作品を作ることではなく、旅の記憶を自分の中に留めておくこと。
気が向いたときはじっくりペンを握り、忙しいときはポケットに思い出を預ける。そんな風に、二つのノートを使い分けながら、自分に合った「心地よい記録の形」を見つけてみませんか。まずはこのポケットに、お気に入りの一枚を滑り込ませることから、あなたの旅の物語を始めてみてほしいなと思います。
直営店のトラベラーズファクトリーにて販売されています。(他のところにもあるかもしれない。)
遠くていけない、すぐに手に入れたいという方はインターネットでも手に入ります。
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