自己紹介 | ものづくりの世界で生きています 社会を支える化学者の仕事
noteを始めて3週間ほどになりました。3000ビュー300スキを突破しました。たくさんの方に読んで頂き感謝です。(4/10夜時点で3020ビュー、330スキ)
これまでは文房具、手帳の話がメインでしたが、せっかくなのであらためて自己紹介しようと思います。誰も興味がなさそうですが、たまには私の専門分野の話でも。
プロフィール
地方国立大学マスター卒、大手化学メーカーの機能性素材・R&D部門で20年超働いています。いわゆる氷河期世代。男の子、女の子の2人の子持ちです。
単身赴任をしており、関西と東京に拠点があります。
専門は化学工学。保有資格は技術士(化学部門)、危険物甲種、高圧ガス製造保安責任者、放射線取扱主任者、その他現場系の資格がいくつか。
これまで、プロセスエンジニアとしてプラントの生産設備の設計・立ち上げに携わったほか、機能性プラスチック製品の商品開発なども経験してきました。皆さんが日々使う物の中にも私が開発を担当したものが使われていたりします。例えば、このnoteを読んでるスマホやパソコンなどもその1つです。
化学工学とは
私の専門である「化学工学」は、理系学生の間でもあまり人気のない分野です。そもそも何をする学問か自体あまり知られていませんが、一言でいえば「モノを作る方法を科学する学問」です。
化学とついていますが、「熱や物質の流れ」を数式で捉えるという物理と数学の要素が強い学問で、構造式を眺めるような、一般的な化学のイメージとは少し違うかもしれません。(※化学も習います。)
例えて言うなら、実験室の「1グラムの成功」を、毎日「1トンの製品」として安定して作るための技術を生み出す仕事。
ちょっとイラストにしてみました。(※生成AIで作ったのでちょっと変な所があります)

同じ味、同じ大きさで大量に生み出すためには、緻密な計算があるのです。
化学工学とは、ものづくりを科学的に設計する、とても実直な学問です。
どんなに素晴らしい発見も、この「スケールアップ」の技術がなければ、世の中に届くことはありません。派手さはありませんが、「理論を現実に実装する」ために非常に重要な分野なのです。
技術立国の日本になくてはならない技術なので、もっと目指してくれる若者が増えるといいなと思っています。
現在の仕事:技術とビジネスを繋ぐ
ここ数年は自分で実験することは減り、マネジメントや技術営業、新事業のマーケティング、大学・研究機関との関係構築など、「技術とビジネスを繋ぐ」仕事がメインになっています。現場中心の世界から、より広い視点でプロジェクトを動かすフェーズへと役割が変わってきました。

技術職にこそ必要な「アウトプットする力」
私が仕事に取り組んでいるなかで大事にしていること。技術職に必要なスキルとは何か。もちろん高い専門性は前提ですが、それと同じくらい、あるいはそれ以上に重要だと考えているのが「アウトプットする力」です。
設備投資の予算を獲得したり、高額な実験(※工場での実験は時に1回で数千万円を使うことも)の承認を得たり。あるいは、外部の専門家と連携したり。
どんなに優れた知見を持っていても、それを「必要な相手に、必要な形で適切に届ける力」がなければ、物事は一歩も前に進みません。
一癖ある技術者の専門用語を、背景を知らない人にも分かるように「通訳」して合意を作る。そんな現場で磨いてきた「伝える技術」は、今では私にとって専門性と並ぶ大きな武器になっています。

技術がもたらすベネフィットをいかに伝えられるかが大事
これからのこと
文房具や旅の記事は、これからもマイペースに続けていきたいと思ってます。最近はトラベラーズノート関連が多いので違うことも出す予定です。
一方で、技術者という仕事の裾野が少しでも広がればという思いもあるので、仕事で培ってきた視点や考え方も、たまには書いてみようかなと思ったりしてます。
(読む人の層が全然違いそうなんで0スキとかになったりするかもしれないけど⋯。)
今日は少し違った話でした。
ここまで読んで頂いてありがとうございます。こんな仕事があるんだなって知っていただけたらうれしいです。
スキをつけて頂けると、励みになります。よろしくお願いします。
次の機会には趣味などの話をしようと思います。これからもよろしくお願いします。
これまでの記事を整理しなおしました。
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