見出し画像

便利さと愛着のあいだで | デジタルとアナログを両立する暮らし

引き出しの奥で長く眠っていたアナログの腕時計を、再び使うことにした
​きっかけは、長年の悩みだった「スマートウォッチをやめると日々の活動量データ(ライフログ)が取れなくなる問題」が解消されたからだ。

​一度はスマートウォッチの利便性に押し切られ、出番を失っていたお気に入りの腕時計たち。だが、やはり手元で針が時を刻む佇まいや、味わいのあるデザインなどその魅力は捨てがたい。
今回はその試行錯誤の過程を書いていきます。

時計の概念を変えた時計

スマートウォッチを始めて手にしたのはApple Watch series3が発売された時。調べてみると2017年なので、もう10年近く前だった。
​最初は「スマホを取り出さずに通知が見られたら便利だろう」くらいの軽い気持ちだった。
ところが使い始めるうちに、歩数や睡眠時間といった身体のデータ(ライフログ)が取れる面白さにすっかりハマってしまった。
一度データを見る楽しさを知ってしまうと、記録が途切れる時間がなんだかもったいなく感じられてしまう。

歩数計や心拍計など、記録が貯まっていくと楽しい


その結果、それまで愛用していたアナログ時計たちは引き出しの奥で長い眠りにつくことになった。

Apple Watch series3

​現在のスマートウォッチ

Apple Watchから始まったスマートウォッチ生活。バッテリー持ちと、趣味のアウトドアや山登りなどとの相性が良いGarminの2機種を使っている。

​Instinct 2 Dual Power
ソーラーなしでも約28日間、太陽光があれば実質バッテリー無制限。無骨なミリタリーデザインを纏ったGarmin随一のタフネスモデル。米軍MIL規格クリアの超タフ構造に、ヘルスケア機能やGPSナビ、電子決済などを凝縮。カラー画面やタッチ操作をあえて捨て、過酷な現場での「見やすさ」「壊れにくさ」「バッテリー持ち」に極限まで特化した、唯一無二のモデル。
現在はデザインイメージはそのままに性能アップしたInstinct3が販売されています。

Venu
武骨なInstinctとは対極の、シンプルでミニマルなデザイン。ビジネスシーンでも違和感なく使える全面ディスプレイながら、最大約14日間のロングバッテリーは出張などにも持ち出しやすい。


高度なヘルスケア機能に加え、アウトドアで威力を発揮する正確なGPSログや、標高や気圧、気温、日没時間を手元でサッと確認できるのがGarminの良いところ。手元の情報がお出掛けを楽しくしてくれます。
出張先でInstinct をつけていると、取引先の担当者から「……もしかして、山登りされるんですか?」と声をかけられて会話が弾むこともしばしば。

標高が上がると気分も上がる
気温−22℃!
静岡県富士市にて。
Garminは近くの観測所の温度データを参照しているらしく、飲み屋にいたのですが、富士山頂の気象データが表示されていました。
スーツに合わせやすいvenu
ウォッチフェースは気分で変えられます。

​スマートウォッチとポイ活

そんなGarminライフに満足しつつも、日常運用でひとつ地味な悩みがあった。
歩数に応じて特典やポイントがもらえるアプリを使いたくても、Garminで測った歩数データがうまく連携できないのだ。
JALウェルネスという歩数に応じてマイルが貯まるアプリを使っているのだが、​せっかくスマートウォッチをしているのだが、アプリには「スマホ本体で計測した歩数」を使わざるを得ず、ジムで走る際もわざわざ邪魔なスマホをポケットでいれている。

解決方法はシンプルなバンド

​この不便さに終止符を打ってくれたのが、最近登場した「Google Fitbit Air」である。

​活動量計のみの機能に限定し、画面のない薄型・軽量なデザインを採用したFitbitの最新作。腕時計と一緒に使っても「腕時計を2つ着けている」ような違和感が出ない。

Googleのヘルスケアアプリを介して様々なデータ解析ができ、AIからの、トレーニングメニューの提案なども受けられる。もちろん、Google純正のデバイスのため、ヘルスケアデータを使用する第三者サービスとの連携も問題がない。

​これで、「スマートウォッチを外すとデータが途切れる」という長年の問題を解消することができた。

自由になった左腕と、懐かしい時計たち

​右手にFitbit Airを巻き、ライフログの計測をすべて任せたことで、左腕のスペースは一気に自由になった。スマートウォッチに縛られる必要がなくなり、その日の服装や気分に合わせて時計を選ぶという、昔当たりのようにやっていた楽しみが戻ってきたのだ。(もちろんスマートウォッチを選ぶ日もある)
​引き出しの奥から取り出した手持ちの時計たちは、それぞれに思い出でがあり、違った表情があって楽しい。

CASIO G-SHOCK(5600シリーズ) 
高校生の頃に手に入れてから、実に30年近く経つ一本。数年前にCASIOのレストアサービスに出したおかげでベルトも綺麗になり、購入した当初と変わらない雰囲気に。

90年代の映画、スピードで主演のキアヌ・リーブスが使っていたことで話題になったシリーズ。
当時の自分とほとんど変わらない年齢になった息子もたまに使っている。

WENGER コマンドクロノ
武骨なミリタリーデザインのクロノグラフ。これもかなり昔に購入したもの。
このシリーズは残念ながら廃盤のようです。

ミニマルデザインのスマートウォッチとは違うこのごちゃっと感が楽しい。

Hamilton カーキキング
文字盤の上に大きく入った曜日と日付が印象的なフィールドウォッチ。しっとりとした革ベルトが腕にしっくりと馴染み、日常使いにちょうどいい落ち着きを与えてくれる。

会社に入った頃に購入した1本。革製品をよく買うようになった時期でベルトも革にした。

OMEGA スピードマスター
アポロ計画で月へ行った歴史を持つ名作。何年経っても色褪せない完成されたデザインとメタルブレスの重厚感があり、フォーマルな場面でも間違いのない一本。

リューズを回してぜんまいを巻く儀式が機械式時計の楽しみ。(※このモデルは自動巻きなので、ぜんまいを巻くのは最初だけ)

​機能を「分担」させるという最適解

​スマートウォッチ1台に「時間の確認」「ライフログ」「通知」「電子決済」など、すべての機能が揃っている。それはとても機能的で便利だ。
でもたまには、ちょっと不便があってもいい。
スケジュールをデジタルで管理するのもいいけど、革の手帳を育てるのも楽しい、そんな感覚に近い。

​​デジタルとアナログ、それぞれの豊かさを楽しむ

​機能を道具ごとに切り分けたことで、合理的なデータ管理と「毎朝、どれを着けて出かけようか」と迷う小さな豊かさを、無理なく両立できるようになった。
​効率や便利さを突き詰めるデジタルの快適さも、手間を含めて道具を愛でるアナログの味わいも、どちらも捨てがたい魅力がある。

​両腕の「役割分担」という最適解を見つけた今、毎朝その日の装いに合わせて腕時計を選ぶ時間が、ちょっとした日常の楽しみに戻ってきている。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。​少しでも共感していただけたら、「スキ」やフォローをいただけると励みになります!


OMEGAは最近はかなり値上がりしていますが、SWATCHとのコラボはお求めやすくてとても良いです。(普段使い用に1本持っています。)

これまでの記事をまとめています。


いいなと思ったら応援しよう!

もちピロー 記事を読んでいただきありがとうございます!頂いたサポートは、新しい文房具との出会いや、より深く文具の魅力を伝えるための執筆活動(リフィルやインク代など)に大切に活用させて頂きます。 頂いたサポートはしっかりと記事に変換し皆様にお届け致します。応援よろしくお願いいたします。