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一級建築士の学科試験。直前でも点が伸びる「詰め込みポイント」。

今週末はついに、一級建築士の学科試験だ。
この時期の受験生は、そろそろ緊張感が高まって来るころかと思う。

直前になって、新しい範囲を一から覚えるのは、正直無理がある。
だが、「ここを詰めれば確実に点が伸びる」という場所は、はっきりある。

私は、直前1週間まで計算問題の公式なんてほとんど忘れていて、そこから詰め込んで合格した身として、この一週間で確認に覚えて得点するポイントを絞って書いておきたい。

試験前の、追い込みの参考になればうれしい。

構造:計算問題は「パターン」で取れる

まず、構造の計算問題。ここは、意外と狙い目だ。

というのも、出題のパターンが、かなり決まっているからだ。
モーメントの計算、トラス、断面二次モーメント。
この手の問題は、解き方の型が決まっている。だから、公式さえ頭に入れておけば、本番でも同じ手順を当てはめるだけで、確実に点が取れる。

正直に白状すると、私も試験前1週間くらいまでは、どうせ忘れるからと、公式を覚えていなかった。
直前になって一気に詰め込んで、それでも構造の計算問題は7問中5問取れた。
計算問題は、直前の暗記で十分に間に合う。

いま焦っている人は、まず構造の計算の公式を、もう一度手を動かして確認してほしい。
ここは、やった分だけ確実に返ってくる。


法規①:壁量・建ぺい率・容積率の計算は、やり方を覚えれば秒

法規にも、同じことが言える。

壁量計算、建ぺい率、容積率。
この3つは、毎年のように顔を出す。そして、たまに出る高さ制限の計算など。
この辺りは「やり方」さえ覚えてしまえば、あとは数字を当てはめるだけで解ける。理屈で悩むより、手順を身体に入れてしまうのが早い。

計算問題を「難しそう」と飛ばしてしまう人がいるが、もったいない。
ここは、覚えれば確実に取れる、周りよりも一段上を目指せる貴重な得点源だ。

 法規②:関係法令は、今からでも間に合う

そして、法規でぜひ拾ってほしいのが、関係法令だ。

建築基準法の「後ろ」についている、たくさんの法律。
建築士法、都市計画法をはじめ、バリアフリー法、消防法(ここはちょっと複雑だが)、建設リサイクル法、宅造法……。
この関係法令は、内容そのものが比較的シンプルなものが多い。
だから、今からでも十分に間に合う。ここを詰めれば、確実に1〜2点、上乗せできる。

構造や施工の難問に時間をかけるより、関係法令を1周するほうが、直前の得点効率はずっといい。

【裏技】法規で困ったら、「雑則」を見ろ

もう一つ、本番で使える小技を。

建築基準法の問題を解いていて、「これ、どこに書いてあるんだ?」と迷うことがある。
そういう、はっきりどこと言えない、細かくてつかみどころのない内容は、たいてい「雑則」に書いてある。

雑則は、建築基準法の第6章。
用語の定義まわりや、細かい手続き、こまごました例外。
そういう「どこにも収まらない話」の受け皿が、この雑則なのだ。
本番で1問、これに救われることがある。

私も試験前に、職場の先輩から言われて、1、2問取れた記憶がある。
とりあえず、困ったら雑則を読んでみる。だ。

施工:コンクリートの数値、もう一度覚え直して

最後に、施工。
ここで、意外とみんな抜けているのが、コンクリートまわりの数値だ。

かぶり厚さ。養生日数。打込み時の温度。そして、練混ぜから打込み終了までの時間。
この辺りは、一度やっても、直前になると記憶があいまいになりがちだ。
もう一度、覚え直しておいてほしい。

とくに、外気温25℃を境に数字が変わるものは、ひっかけで狙われやすい。混同しないように、頭のなかで整理しておくといい。

さいごに

直前期にやるべきは、「新しいことを覚える」ことではない。「取れるところを、確実に取れるようにする」ことだ。

構造と法規の計算、法規の関係法令、施工の数値。
今日挙げたのは、どれも直前の詰め込みが効きやすく、しかも配点として確実に拾える場所ばかりだ。
あれもこれもと欲張らず、この辺りを固めるだけでも、点数は変わる。

私自身、直前まで散々あがいて、それでも受かった。
だから、いま焦っている人にこそ言いたい。
最後まで、諦めなくていい。詰め込みは、ちゃんと点になる。

無事に突破して、もっと大変な製図試験へと進もう。

体調だけは崩さないように。
今週末、実力を出し切れることを、心から応援しています。


【著者注】
一級建築士・FP2級。建築行政で確認申請審査・公共工事の設計・工事監理を担当後、独立。建築の実務・法規・お金について発信しています。

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