#215 動き出しが遅い子に足りないのは、技術ではなく“準備”です。
「動き出しの一歩目が速い選手は有利だ」とよく言われますが、
この一歩目には実はいくつかの意味が込められています。
多くの選手が速さを意識する中で、そのスピードを生む要素には、身体的な才能だけでなく、
「準備」と「意識」の重要性が関わっていることを理解することが重要です。
1. 一歩目の爆発力:天性のもの
一つ目は、天性のものに基づく一歩目です。
これは、バネや反応速度など、先天的に優れた身体能力を持つ選手が見せる爆発的な動きです。
こうした選手は、ボールが来る前にすでに体が反応し、瞬時に動き出すことができます。
このタイプの選手は、特別な訓練をしなくても速い一歩目を踏み出せることが多いですが、
これはあくまで身体的な素質に依存している部分です。
このような才能がない選手でも、適切な準備を整えることで、
同じように速く動き出すことは可能です。
2. 準備による一歩目
次に、もう一つの要素は「準備による一歩目」です。
これは特別な技術を必要とするものではなく、シンプルに「どう準備するか」が鍵になります。
ボールを受け取る前から次の動作に向けて体を整えておくことで、
反応速度が飛躍的に向上します。
準備ができていない選手は、
「キャッチ、イチ、ニ」
の順番で動き始めます。
まずボールをキャッチし、その後で「イチ(踏み出し)」、さらに「ニ(次の動作)」と続きます。
このリズムでは、動き出すタイミングに遅れが生じ、結果として一歩目が遅れてしまいます。
3. 準備ができている選手のリズム
一方、準備ができている選手は、「キャッチ=イチ、ニ」という形でリズムが一体化します。
つまり、ボールを受け取る瞬間にはすでに次の動作に向けて体が準備されており、
即座に動き出すことができます。
ここで重要なのは、特別な技術や高度なトレーニングを必要とせず、
ただ「準備」を意識的に行うことで、誰でも速い一歩目を踏み出すことができるという点です。
準備ができていることで、ボールを受けた瞬間にスムーズに動き出し、
速い反応を見せることができるのです。
4. STEPでの指導法
STEPでは、この「準備」を意識的に身につけることを重視しています。
特別な技術を教えるわけではなく、誰でも再現可能な準備を意識的に行うことで、
スムーズな動き出しを実現できると考えています。
「準備ができている」というのは、単に「ボールを受ける前にどう身体を使うか」を意識することです。
これを意識的に行うことで、動き出しの一歩目が速くなり、次のプレーへすぐに移行できるようになります。
5. まとめ
動き出しの一歩目には、天性の才能に依存する部分と、準備による部分があります。
しかし、重要なのは後者の「準備」です。
この準備は特別な技術ではなく、意識的なトレーニングを通じて誰でも身につけることができます。
STEPでは、この「準備の意識」を高めることで、どんな選手でも速い一歩目を踏み出せるよう指導しています。
これにより、試合での動きがスムーズになり、次のプレーへと迅速に移行できるようになります。
