第1回|ハイブランドも注目する天然石。ファッションの先にある「石の力」と、ターコイズ・ローズクォーツの物語
パワーストーンが、おしゃれになってきた。でも、石の魅力はもっと奥にある
「パワーストーンって、なんかスピリチュアルすぎて…」
そう感じていた方も、最近ちょっと気になりはじめていませんか?
バレンチノやトリーバーチといった第一線のブランドのコレクションに、天然石を使ったアクセサリーが登場しています。チャンキーなビーズのブレスレット、原石をそのまま使ったようなリング。かつて「パワーストーン屋さんのもの」というイメージだったアイテムが、ランウェイに並ぶ時代になりました。
ウエスタンテイストの復活や、Y2Kビーズアクセサリーの再ブームも重なって、天然石はいまファッションとして改めて注目されています。
でも、この記事でお伝えしたいのはファッションの話だけじゃないんです。石には、トレンドとはまったく関係ないところで、人をそっと惹きつける力があります。今日はそこまで一緒に触れてみてほしいな、と思っています。
世界が石を身につけてきた理由
ナバホ族やズニ族がターコイズをシルバーに合わせてきたのは、おしゃれのためだけではありませんでした。石には守護や癒しの力があると信じられ、身につけることにはちゃんと意味があったんです。
ファッションブランドが天然石を取り上げることで、そういう人類と石の長い関係が改めて光を当てられている気がして、なんだかうれしくなります。
ターコイズ ―守ってくれる、青い石―

ウエスタンブームにより真っ先に光が当たった石、ターコイズは世界最古のパワーストーンのひとつで、5000年以上前から護符や装飾品として使われてきた歴史があります。古代エジプトでは王族が身につけ、ネイティブアメリカンの文化では「天と地をつなぐ石」として大切にされてきました。
スピリチュアルの世界では、自己表現・コミュニケーション・そして保護の石とされています。「自分の気持ちをうまく言葉にできない」「人間関係で消耗しやすい」と感じるとき、そっと力を貸してくれる石と言われていて、喉のチャクラとのつながりが深いとされています。
旅のお守りとして持ち歩く文化は世界各地に残っていて、持っているだけで「何かに守られている」という安心感がある、不思議な石です。
おしゃれとしてもいまがまさに旬。シルバーとの組み合わせでウエスタンスタイルに合わせてもいいし、チャンキーなリングとして主役にしても。「かわいい」と「お守り」が同時に成立する、そんな石だと思います。
ひとつだけ気をつけてほしいのが、偽物や染色品の多さ。天然ターコイズはとても希少で、市場には模造品も多く、安価なハウライトという石を染めたものが多く出回っています。「ナチュラルターコイズ」と明記された、信頼できるお店で選んでみてください。見分け方はまた別の記事でご紹介しますね。
ローズクォーツ ―自分を愛することを、思い出させてくれる石―

ローズクォーツは、パワーストーンの世界で長く愛と美の石と呼ばれてきました。古代ローマやギリシャでは美の女神と結びつけられ、肌に当てると美しさを保てると信じられていたほどです。
スピリチュアルな観点では、自己愛・癒し・人間関係の修復に働きかける石とされています。ポイントは「誰かを愛する」だけでなく、「自分自身を大切にする力」を育ててくれるとされているところ。自己否定が強いとき、誰かに気を使いすぎて疲れてしまったとき、そばに置いてあげたい石です。
ハートチャクラに対応していて、身につけていると感情が穏やかに整い、自然と表情が和らぐと言われています。枕元に置くようになってから眠りが深くなった、という声もよく聞きます。
淡くくすんだソフトなピンクは、いまのニュアンスカラーのトレンドとも自然に重なります。ゴールドと合わせるとぐっと大人っぽく、ラグジュアリーな雰囲気に。異素材と重ねづけしても今っぽいですし、大粒をひとつだけシンプルに身につけて石の存在感を楽しむのも素敵です。
「なんかこれ好き」という感覚を大切に
パワーストーンの世界には「石は呼ばれた人のところへやってくる」という考え方があります。
お店でなんとなく手に取った石、なぜか目が離せなかった石。そういう出会いには意味があると、わたしは思っています。
見た目が好きで選んだ石が、実はいまの自分にぴったりの意味を持っていた——そんなことが、石の世界ではよくあることなんです。
ファッションのトレンドをきっかけに石を手にした方にも、ぜひそういう感覚を体験してほしいな、と思います。石はただのアクセサリーじゃなくて、持ち主とちゃんと対話してくれるものだから。
次回は、さらに別の石をご紹介していく予定です。あなたが今、一番気になっている『石の色』は何色ですか?ぜひコメントで教えていただけると嬉しいです。
このnoteでは、パワーストーンをファッション・インテリア・スピリチュアルの視点からお伝えしていきます。
