伝えたいことがある [隕石の伯父さん]
隕石おじさんとは文字通り、隕石に乗ってやってくるおじさん達だ。たいていは大気圏で燃え尽きてしまう。なぜ隕石おじさんは地球へやってくるのか?
天文台の研究者によると、隕石おじさんは多様だが、その生態に一定の法則を見出すことができるのだそうだ。
最近の観測では、隕石の上でサイクリングや筋トレをしているおじさんが多いらしい。だが、そば打ちやハイキング、車いじりなども根強く人気だ。ある宇宙飛行士がおじさんに聞いたことがある。
「なぜ、そんなことをしてるのですか?」
「生きてる証を立てたいんだ」
今年の隕石は例年よりも多く、おじさん流星群となって夜空に引っかき傷を残していた。僕は今、丘の上に立ちそれを眺めている。その時だ。隕石のひとつがこちらへ向かってくる。
ズドーン!
焦げ付いたおじさんは弱々しく立ち上がり、満足気にこう言った。
「若いうちに何でもやっとけ⋯⋯」
僕はうなずき返し、隕石の伯父さんをポケットにしまった。
(了)
料理関係の趣味は、長く付き合えるのでおすすめなんでが、そばとかパンは専用道具が多くなり大変になりがち。
