【作者ノート】第9話 モンスター側の視点で書くということ
こんにちは、きょうどんです。
以前、なぜ「苦情処理係」という物語を書いているのかについて少しお話ししましたが、今回はもう一歩踏み込んで、モンスター側の視点にこだわる理由について書いてみようと思います。
異世界ものの多くは、勇者やハンターといった人間側の視点で語られ、モンスターは倒される対象、あるいは鑑定される対象として描かれることがほとんどです。
それ自体は王道として好きなのですが、書いていて気になったのは、モンスター一体一体にも、きっと日々の暮らしや事情があるはずだ、という点でした。
暴れているように見える相手にも、実はそうせざるを得ない理由がある。
怖がられている存在にも、本人なりの言い分や困りごとがある。
そこに光を当てたとき、これまで「敵」「対象」としてしか描かれてこなかった相手が、急に一人の人格として立ち上がってくる感覚があります。
この物語を書きながら一番楽しいのは、まさにその瞬間です。
小柄なオークが群れの中で肩身の狭い思いをしていたり、幽霊が友人のために慰謝料を請求しに来たり――そういう、人間社会にもありそうな悩みを、モンスターという少しずらした視点で描くことで、意外と新鮮な景色が見えてくるのではないかと考えています。
しかも、対立や戦闘ではなく、対話によって物事が動いていく物語にしたかったので、主人公には剣も魔法も持たせませんでした。
代わりに武器にしたのは、相手の話をまず聞くという、地味だけれど確かな力です。
派手さのない解決の積み重ねではありますが、それぞれのモンスターが抱える事情に、少しでも「分かる」と思っていただける瞬間があれば、書き手としてこれほど嬉しいことはありません。
これからも、一体一体のモンスターに丁寧に向き合いながら、物語を紡いでいきたいと思っています。
書きながらよく思うのは、「怖い」と「困っている」は、実はそれほど遠くないということです。
見た目や噂だけで判断されてしまう相手ほど、本当の事情を聞いてもらえる機会が少ないのかもしれません。
まずは話を聞く、というミラの姿勢は、モンスターたちにとって単なる手続きではなく、初めて自分の事情を受け止めてもらえる経験でもあるのだと思います。
そういう小さな積み重ねを、これからも大事にしていきたいです。
※本文は、AIを活用して執筆しています。
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