【閑古鳥百貨店のプク】このパン袋、ほんとうに“ただの袋”ですか? |ヘイコー 食パン袋
商品名を見ただけじゃ、きっとわかりません。
ただのパン袋です。透明で、ぺらぺらで、地味で。
でも——
理由を知ったとたん、「あら、そういうことだったのね」って。
今日は、そんな袋からぽこっと生まれた、”絵本のたね”のお話です。

今日は朝から、お店が静かです。
まあ、いつものことなんですけれど(笑)。
「カッコウ!カッコウ!」
誰もいない店内で、そんな音が聞こえてくるような気がします。
たぶん、脳内のどこかで閑古鳥が羽ばたいているんでしょうね。
さっき、お店の数少ない定番商品を品出ししました。
半斤用の透明な袋、パリッとしていて実用的な袋。
HEIKOのパン袋はお店では目立たない存在ですが、
「においが漏れにくい袋」として、ひそかに売れているんです。

パン袋なのに、生ごみを入れるのにぴったり。
おむつも、ペットの糞も、魚のパックも、くるっと結んでしまえば、
あの嫌なにおいが、すん…と消える。

それがなんだか不思議で、
使うたびに、こっそり思ってしまうんです。
——この袋の中に、ちいさな誰かがいるんじゃないかしら?
名前は、「ふくろのキュー」
耳が大きくて、手のひらは透明で、
くるくるしたしっぽをもつ、ちいさな生きもの。
においが袋に入ると、キューはすぐに目を覚まして、
くんくん、くんくん、と鼻を動かしながら確認します。
「これは…きのうのアジフライだね」
「今日はおむつ、3こめだよ」
ぶつぶつ言いながら、においをひとまとめにして、
ぐっと丸めて、ぽいっと、どこかに捨ててしまうのです。
お仕事を終えると、袋のすみっこで、
バタークッキーのかけらをこっそり食べて、
まるまって、すやすや眠ります。
においのしない袋の中で、静かに。
……うん、これ、絵本にできそう。
読んだ子が、
「うちのごみ袋にも、キューがいるかも」って思えるような話。
においの話なのに、なんだかあったかくて、
読んだあとに、台所に立つのがちょっと好きになるような。
わたしは、レジ横の紙ナプキンをぺらっとめくって、
急いでメモを書きました。
「ふくろのキュー」
「くんくん、くんくん、においをまるめてぽい」
「においを とじこめるのは、やさしさの しごと」
店内はまだ静か。
だけど、わたしの頭の中では、袋の中でキューが動きはじめていて、
ちいさな物語が、ぽこぽことふくらんでいきます。

夕方、紅茶をいれてひと息ついたとき、ふと気づきました。
そういえば——
さっきから、あの閑古鳥の声が聞こえていません。
もしかすると、
においだけじゃなくて、
寂しさまで、あの袋がそっと包んでくれていたのかもしれません。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
また思い出したときにでも、ふらりと遊びにいらしてくださいね。
もともとは、パン屋さんのテイクアウト用として作られた透明の袋。
でも今、SNSでは「防臭袋」として注目されているそうです。
食パン半斤がすっぽり入るサイズで、生ごみやオムツの処理にも大活躍。
においが外に漏れにくいので、気になるニオイもスッキリ。
シンプルだけど、頼りになる。そんな袋です。
パンだけじゃない、暮らしのあちこちで活躍してくれそうです。
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