【創作】幸手権現堂秋祭り🍁秋物語-その6-
みなさま
こんにちは。
下記のイベントに参加したいと思います。
興味がある方は一緒に参加しましょう👀。
青い彼岸花と赤い靴
幸手権現堂の秋祭りは、人々の笑い声と太鼓の響きに包まれていた。
屋台の灯りが並木を照らし、
夜空にはほのかに赤く染まる彼岸花の影が揺れている。
その賑わいから少し離れた野原に、一人の少女が立っていた。
銀色の長い髪に大きなリボン。
赤いフリルが幾重にも重なるドレスを纏い、足元には艶やかな赤い靴。
彼女は優雅に立ちながらも、どこか恥じらうように目を伏せていた。

周囲に咲き誇るのは、赤ではなく、青い彼岸花だった。
祭りの人々はその存在に気づかない。
けれど彼女には、青の花々が未来を映す鏡のように見えていた。
「みんな浮かれているわね……」
彼女は小さく呟いた。
町では連日のニュースが流れていた。
日経平均が史上最高値を更新し、株価の上昇に人々は沸き立っている。
屋台でもその話題が笑い声と共に飛び交っていた。
けれど少女は微笑めなかった。
「高く舞い上がったものは、必ず落ちる。青い炎のように……」
青い彼岸花の花弁が風に揺れ、まるで燃える炎のように揺らめく。
その姿に、彼女は近い未来に訪れるであろう暴落を重ねていた。
人々が信じて疑わぬ繁栄の影に潜む、不意の崩壊。
やがて、遠くから祭り囃子が響いてきた。
少女は野原を離れ、灯籠が連なる参道へと歩き出す。
赤い靴が石畳に触れるたび、かすかな音が夜に溶けた。
「だからこそ、祭りは美しいのかもしれない」
人々は今を楽しむために踊り、笑い、未来の不安を忘れている。
青い花が告げる暗い影を知りながらも、少女はふと口元を和らげた。
憂いは消えない。
だがそれでも、祭りの光が一夜の救いを与えてくれる。
青い彼岸花が揺れる野原の端で、少女は振り返る。
銀の髪が月光を受けてきらめき、赤いドレスの裾が夜風に舞った。
「どうか、人々がこの祭りの温もりを忘れませんように」
その願いを胸に、少女は人々の群れへと歩み入った。
太鼓の音が鳴り響き、祭りの夜はなお深まっていった。
以上
よろしくお願いいたしますφ(..)メモメモ☘🍀。
【滅】
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