見出し画像

【創作】幸手権現堂秋祭り🍁秋物語-その6-

みなさま
こんにちは。

下記のイベントに参加したいと思います。
興味がある方は一緒に参加しましょう👀。


青い彼岸花と赤い靴

なんのはなしでしょうか(⋈◍>◡<◍)。✧♡🔥

幸手権現堂の秋祭りは、人々の笑い声と太鼓の響きに包まれていた。
屋台の灯りが並木を照らし、
夜空にはほのかに赤く染まる彼岸花の影が揺れている。

その賑わいから少し離れた野原に、一人の少女が立っていた。
銀色の長い髪に大きなリボン。
赤いフリルが幾重にも重なるドレスを纏い、足元には艶やかな赤い靴。
彼女は優雅に立ちながらも、どこか恥じらうように目を伏せていた。

Σ(゚Д゚;❣❣❣❣❣❣

周囲に咲き誇るのは、赤ではなく、青い彼岸花だった。
祭りの人々はその存在に気づかない。
けれど彼女には、青の花々が未来を映す鏡のように見えていた。

「みんな浮かれているわね……」
彼女は小さく呟いた。

町では連日のニュースが流れていた。
日経平均が史上最高値を更新し、株価の上昇に人々は沸き立っている。
屋台でもその話題が笑い声と共に飛び交っていた。
けれど少女は微笑めなかった。

「高く舞い上がったものは、必ず落ちる。青い炎のように……」

青い彼岸花の花弁が風に揺れ、まるで燃える炎のように揺らめく。
その姿に、彼女は近い未来に訪れるであろう暴落を重ねていた。
人々が信じて疑わぬ繁栄の影に潜む、不意の崩壊。

やがて、遠くから祭り囃子が響いてきた。
少女は野原を離れ、灯籠が連なる参道へと歩き出す。
赤い靴が石畳に触れるたび、かすかな音が夜に溶けた。

「だからこそ、祭りは美しいのかもしれない」

人々は今を楽しむために踊り、笑い、未来の不安を忘れている。
青い花が告げる暗い影を知りながらも、少女はふと口元を和らげた。
憂いは消えない。
だがそれでも、祭りの光が一夜の救いを与えてくれる。

青い彼岸花が揺れる野原の端で、少女は振り返る。
銀の髪が月光を受けてきらめき、赤いドレスの裾が夜風に舞った。

「どうか、人々がこの祭りの温もりを忘れませんように」

その願いを胸に、少女は人々の群れへと歩み入った。
太鼓の音が鳴り響き、祭りの夜はなお深まっていった。


以上
よろしくお願いいたしますφ(..)メモメモ☘🍀。


【滅】

いいなと思ったら応援しよう!

studio_maki🍀note.2025.4.17_φ(・_・☘ 応援いただき誠にありがとうございます。 これからもよろしくお願いします。

この記事が参加している募集