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トレーラーハウスマガジン⑤ 団地の再生に「可動産」を活用してみよう!

こんにちは。
スタジオスケッチです。
トレーラーハウスの新たな提案を発信する【トレーラーハウスマガジン】。

今回はトレーラーハウスを活用した「団地の再生」を提案します。

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課題を抱える集合団地

昭和に建てられた集合団地が多くの課題に直面しています。ネットニュースでも、建て替え・高齢化・世帯間交流の減少など、社会課題としても取り上げられています。最近では高島平団地の建て替えがニュースで取り上げられていました。

集合団地は日本が誇る素晴らしい資産であると思います。敷地のゆとり、共有スペースの広さ、豊かな自然環境にめぐまれた住環境、その環境から生まれる住人どうしの繋がり。しかし時代と共に老朽化し、今の社会に必要とされるインフラも足りていない現状があります。

そこで、改めて集合団地の課題を私なりに調べてみました。いくつかの情報の中で、国土交通省が公開している「住宅団地再生の手引き」が大変参考になりました。本資料の9ページにわかりやすく課題が整理されています。


住宅団地再生の手引き(国土交通省HP引用)

集合団地を取り巻く課題は建物の老朽化だけではなく、建設場所によるもの(駅から遠い)、建物の安全性によるもの(災害対策等)、入居世代の偏り(高齢化の傾向)、入居者間のコミュニティ機会の減少(時代の変化)等の様々な側面があるということがわかります。


新たなインフラ整備の必要性

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この課題を解決してゆくには、規模の大きさに関わらず新しいインフラの整備が必要であると思います。

駅から離れている団地や老朽化している団地では、生活物資の購入・役所への手続き・医療機関への通院などは深刻な問題です。社会情勢の変化による、共働きでの子育て・介護・在宅ワーク等への対応も必要です。

それでは団地内に必要なインフラを新しく作れば良いのでは?と思われるかもしれません。しかし集合団地に新しいインフラをつくることは簡単ではありません。

具体的には、

①建築基準法や条例などの法律の課題
団地がある地域と新たにつくるインフラの用途よっては許認可が必要であり、内容によっては建てられないケースもあります。

②工事に関する騒音の課題
建築工事においては騒音は必ず発生します。多くの世帯が暮らす団地では事前の承諾はもちろんのこと、承諾を得た後でも工事中には住民の方々への配慮が必要でしょう。

④運営の課題
例えば商業施設として空き部屋をリノベーションした時、不特定多数の人が入る故の修繕費の分配、防犯対策、住民とのコミュニケーションなどの課題があります。

③住民の合意、許可の課題
上記①~③、すべてにおいて住民の合意が必要になります。それらを住民・組合・運営者とで進めてゆくことは、決して低いハードルではありません。


団地トレーラーハウスによる課題解決

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そこでトレーラーハウスの提案です。

トレーラーハウスは建築物ではないので、課題の内容よっては建築物よりも解決しやすい場合があります。

具体的には、

①建築基準法や条例などの法律の課題
トレーラーハウスは建築物ではないため、法律や条例によって建築物では設置できない場合でも、設置できるケースがあります。ただし車両としての法律を遵守する必要があります。例えば集合団地の共有スペースに設置する場合、牽引して公道に出るためのルートを確保しておく必要があります。

②工事に関する騒音の課題
騒音は建築と比べると大幅に少ないといえます。トレーラーハウスは工場で製造したものを牽引設置するので、騒音が発生する恐れのある現地工事は、電源引込み、給排水工事、階段デッキの設置、等です。

③運営の課題
空き室をリノベするのではなく、団地敷地内の共有屋外スペースに設置することで、居住ゾーンと分けて運営管理することができます。ゾーンが分かれることで防犯面でのリスクも下がります。修繕費(維持管理費)においても居住ゾーンと分けて考えることができるでしょう。

③住民の合意、許可の課題
①から③の課題が建築物よりハードルが低いため、住民の合意が取りやすいのではないでしょうか。万一、撤去しなくてはならない事態が起きてもトレーラーハウスは移動することができますので、運営者も住民も安心です。

このように、トレーラーハウスは団地再生における新たなインフラづくりに対して、有効な手段の一つであると思います。


団地トレーラーハウスの活用提案

それでは団地トレーラーハウスの具体的な活用提案をイメージしてみましょう。

①保育施設トレーラー

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子育て世代の為の保育施設トレーラーハウスです。新しい入居者の応募にも効果的です。

②デイサービストレーラー

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高齢者の方々へのデイサービストレーラーハウスです。住居と近くなので、ご家族も安心です。

③コンビニトレーラー

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車の運転ができない方も安心のコンビニトレーラーハウスです。団地に空き室がある場合は、倉庫として使用することで取扱う商品を拡充することもできるでしょう。

④リモート行政サービストレーラー

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行政サービスをリモートで受けることができるトレーラーハウスです。月に数回、職員の方が来られての対面サービスを展開しても良いでしょう。

⑤リモートクリニックトレーラー

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健康相談やWEB診断をリモートで受けることができるトレーラーハウスです。月に数回、ドクターが来られての対面診断を展開しても良いでしょう。

⑥コワーキングトレーラー

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テレワークやスモールビジネスを行いたい方へのオフィストレーラーハウスです。団地発の新しいビジネスが誕生するかもしれません。

⑦コミュニティーカフェトレーラー

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多世代が暮らす団地内にコミュニティーカフェがあることで、世帯間・世代間の交流につながります。

⑧災害防犯対策トレーラー

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災害時の対策事務所としての機能を有しておくことで、有事での通信網・エネルギー・物資支援の要請や手配を迅速に行うことができます。日々の防犯対策として、不審者が敷地内に侵入した際のシェルタールームとして活用することもできます。


暮らし継がれる日本の団地文化

私は学生時代に集合住宅の研究をしていました。同潤会アパートや軍艦島の住居群を研究をしていたこともあります。研究では集合住宅の共有スペースが生み出す住民同士のコミュニティーを、研究テーマとして取り組んでいました。

大正から昭和に建てられた集合住宅、集合団地には今のマンションではなかなか取りずらい共有スペースが多く取られていて、住民どうしの貴重な交流の場となっていました。

集合団地にはこの「貴重なゆとりの空間」が今も残っています。トレーラーハウスという不動産にはない「動産」だからできる対策をご活用いただき、日本の素晴らしい団地文化がこれからも暮らし継がれるようになればと思います。