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獲物の分け前〜泉谷しげる『39°8‘+1』

 魚座生まれのギタリストが日本には多いという話はことあるごとにしていますが、ギタリストに限らず好きなミュージシャンも魚座生まれという方が案外多かったりします。
昨日、3月13日は佐野元春さんとFrancisこと小里誠さんの誕生日でしたし、今日3月14日は鈴木さえ子さん、杉真理さんにチューリップの安部俊幸さんの誕生日なんです。
ということで、鈴木さえ子が全面参加した泉谷しげるさんのアルバムです。
じゃ、行ってみよー。

・泉谷しげる『39°8‘+1』(UPCY-6985/ユニバーサルミュージック)

 泉谷しげるさんの音楽にはまったのはポリドール移籍後からなんです、私。
このアルバムの前のアルバム『NEWS』にムーンライダーズの白井良明さんと岡田徹さんが参加していると知って、とりあえずレンタル店でレコード借りたらメチャクチャ好きになったんです。
それまではCMに使われていた「眠れない夜」だけは好きでしたけど、他に聴きたい音楽が色々あって泉谷さんまで行かなかった記憶があります。
なので、ワーナーパイオニア時代やフォーライフ時代のアルバム聴いたのは、高校生だった頃ですね。遅っ。

 そんなわけで『39°8‘』は初めてリアル・タイムで聴いた泉谷さんのアルバムなんです。1983年でした。
ソロ・デビューした鈴木さえ子さんや白井良明さん、岡田徹さんに鈴木慶一さんと武川雅寛さんまで参加していると、当時の愛読誌「ミュージック・ステディ」で知りましたから、メチャクチャ楽しみにして聴いた記憶があります。
結果としては、ちょっとガッカリしちゃったんですよね。
勿論、大好きな曲もあったんですけど、前作ほどぶっ飛んだ楽曲がないように思えたのと、疾走感がないと思ったからでした。
タイトル曲でシングル・カットされた「39°8‘」とアルバム冒頭の「メディア」と「クラブ」は好きでしたね。
タイトル曲のライヴ映像がありましたから、ご覧いただきましょう。

 当時のライヴではなく、ギターに藤沼伸一さんが参加しているライヴ映像です。
この曲に限らず「メディア」「クラブ」に「しゃ・か・り・き」には次の(ライヴ)アルバムに収録されていて、それがメチャクチャ好きになった私です。
スタジオ・ヴァージョンに満足できなかったので、ようやく良さがわかった感じだったんですね。
特にタイトル曲は大サビが低い音だったのがライヴ故にキーを上げているのが好きでしたし、吉田建さんがヴォーカルに絡むところがホント最高に思いました。

 この時期から泉谷さんのライヴ・サポートはエキゾティックスの吉田建さん、柴山和彦にギターで柴山好正さん、ドラムスはさえ子さん、サックスに矢口博康さんと福原まりさんがリアル・フィッシュから参加するようになったんです。
それまでのバンドBANANAが男くさいというか、割とアーシーな感じだったのが、半分メンバーが入れ替わったことで洗練された音作りになったように思えた私でした。
今にして思えば泉谷さんのサポート・メンバーが東京マザーズの母体となったのかもしれない、と。

 『リアル・タイム』はこのアルバムからの曲や『NEWS』からの曲だけではなくて、過去のレパートリーからの曲がまたよかったんです。
ワーナーパイオニア時代の『80のバラッド』や『都会のランナー』はライヴ盤聴いて、買わなければと探した記憶があります。
なんだかんだでこのアルバムがなかったら、泉谷さんのファンになることはなかったかもしれないという意味で大切なアルバムです。

 ではまたー。

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