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焼き鳥は「炎が出たら、負け。」

炭は、適当に置けばいいわけじゃない。
炎が上がらないように組む事が大切だ

火が上がっている状態は、
派手で一見カッコよく見える。
でも違う。

あれは、ただの下手だ。

焼き鳥で難しいとのは「脂身の多い皮」や「鴨』だと言われる。
でも実際は違う。
炎さえ上がらなければ、
そこまで難しくない。
皮が難しいとされる理由は、
炎を出してしまうからだ。

炎が出たときに、
本当に一番きついのは、
メンタルだ。
余裕がなくなる。
リズムが狂う。
それが焼きを崩す。
作業の立て直しが本当に疲れる。

炎の熱は強すぎる。
理想の焼き加減にはならない。
焼き直しの多くは、これが原因だ。
温度が暴れ、
煤がつき、
見た目も汚くなる。
焼きは、不安定になる。

応急処置はある。
ただ、それはあくまで応急だ。

基本は、組み直す。
その方がリズムを立て直し、
巻き返すのが一番早い。
慣れれば1分。
慣れていなければ10分かかる。

だから炎を出さないことより、
出たときに即座に組み直せることの方が、実は重要だったりする。

炎が上がる原因はシンプルだ。
炭を支える鉄芯に油が落ち、
着火する。
これだけだ。
つまり、炎をコントロールするということは、油の落ち方をコントロールするということでもある。

串の角度、
返すタイミング、
炭との距離。
全部がつながっている。

理想は、炭が静かに赤くなっている状態。
きちんと組めば、
炎はほとんど上がらない。

炭は、熱を出すために使うんじゃない。
熱を蓄えるために使う。
だから、組み方がすべてになる。

大きい炭は下。
中くらいは二層目。
小さい炭は上。
これが基本であり奥義だ。
手前の炭は、真っ直ぐなものを使う。
焼き台との隙間を作らない。
強い炭は一番下に置く。
ここがズレると、全部崩れる。

逆をやっては絶対にいけない。
小さい炭を下、
大きい炭を上に置くと、
熱がこもりすぎて暴れる。
炎が頻発する。
組み方ひとつで、
その日の焼きの安定度が決まる。

空気の通り道は、そこまで神経質にならなくていい。
備長炭は不揃いだ。
勝手に道はできている

大事なのは、炭の大きさと配置だ。

焼き台に蓄熱し続ける炭は、
時間とともに弱くなる。
だから定期的に交換する必要がある。
その際も順番は変えない。
大きい炭を下から足す。
小さい炭を上に足す。
この順番を守るだけで、
熱の暴れ方が全然違う。

焼き台の温度は、
できるだけ均一に近づける。
でも現実は違う。
手前は使い続けると弱くなる。
奥は高さや炭の不揃いで弱くなる。均一な焼き台など、存在しない。

だから毎回、探すしかない。
その日のベストを。

その熱源の中で、串を動かし続ける。
それが焼きだ。
焼き鳥は、部位も大きさも状態も違う。
同じ熱で焼けば、どこかが必ずズレる。
だから、炭で調整する。
串だけでコントロールするんじゃない。
炭の段階で、ほとんど決まっている。

いい焼き手は、
焼く前に勝っている。
炭を見れば、
その人のレベルが分かる。

燃やすな。整えろ。

それができたとき、
焼きは職人としての腕は確実に安定する。

🔗 公式サイト 
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