2026年5月某日 - 静岡県下田市(前編)【たまには旅行もいいもんだ】
現職はリフレッシュ休暇という制度がある。半年に一度、一週間(正確には5営業日)の連続休暇が付与されるのだ。業務の調整さえ問題なくできれば、自由に設定して取得することができる。
自分、このリフレッシュ休暇の中に一泊二日の一人旅を仕込むことが多い。仕事はもちろんだが、家のことでもいろいろ考えることが多く、何も考えない時間というのを作りたいと常々思ってた。妻に「行きたいんだが」と相談すると、「行ってきなよ」とすんなりOKをもらえた。向かう先は、首都圏近郊の温泉地が多い。これまで行ったのは"鬼怒川温泉"と"熱海"。
仕事の方は、ちょうど抱えていた巨大なタスクが終わるので、そのタイミングでリフレッシュ休暇を取得することにした。一人旅も組み込みたいが、どこに行こうか迷っていた。
そういえば以前熱海に行った時、移動に使った特急サフィール踊り子は、さらに伊豆半島を南下した"伊豆急下田"が終点だったことを思い出す。昔から、路線に関わらず終点には何があるんだろう、という好奇心を抱いたりする。じゃあちょうどいいから行ってみようじゃないか。
こうして、今回の一人旅の目的地は"下田"に決定した。
さて当日、東京駅の東海道線ホームへ。今回も、熱海の時と同様、特急サフィール踊り子を利用する。全席がグリーン車という非常にデラックスな観光列車だ。


一人旅には1列席は嬉しい
このグリーン席とは別に、プレミアムグリーン席というのもある。今回はちょっと運賃追加してプレミアムグリーンにしようかと思ったのだが、予約が埋まって取れなかった。早めの事前予約が必須のようだ。またチャレンジしてみたい。
伊豆急下田までは2時間半ほど。車窓の景色を眺めながら恒例の駅弁を堪能する。

横浜からは熱海までノンストップ。

熱海からは伊豆半島の東側を南下していく。進むごとに海沿いにヤシっぽい木が立ってるのが見えたりと、南国感が出てきたりする。
伊東を出ると、伊豆急行線へと入っていく。伊豆高原、伊豆熱川、伊豆稲取など伊豆急の途中駅では、結構多くの人が降りていく。終点に着く前に、車内はすっかりガラガラになっていた。
河津駅を出るとひたすら山の中を走る。たいぶ奥まで来たような気分だ。山を抜けると間もなく、伊豆急行線の終点、伊豆急下田駅に到着する。

今晩宿泊するホテルは歩いて5分程度とGoogleマップが言っているので、徒歩で移動。ついでに街並みを眺めてみる。
がっつり観光地、という感じでもないが、場所が近いからか、以前行った熱海の雰囲気を匂わせる、昭和が残っている感じの街並みだ。ギラギラしてないのが、自分的に逆にありがたい。
ホテルに行く途中、かなりきつめの坂があり、そこでだいぶ体力を消耗してしまった。荷物を預けて街中をふらふら見て回ろうと思ったが、それは明日に回すことにする。
明らかに5分以上、体感10分くらい歩いて、ようやく今回のホテル"下田海浜ホテル"に到着。

カラオケに行くと、歌と歌の間にCMがよく流れる"伊東園ホテルズ"系列のホテルである。あまりにコスパがよすぎるので、鬼怒川温泉、熱海でも系列を使ってたりとすっかりリピーターだ。夕食、朝食で飲み放題付きのバイキングがあるのに信じられないくらい安いのだ。
その代わり建物が古かったりするなどはあるが、正直一人旅で使うには全然いい。もっと綺麗なところは家族旅行で行けばいいし。
ホテル名の通り、目の前に海が広がっている。

早めに着いたので、少し待ってからチェックイン。鍵をもらって部屋までいくと、ちょうどいい和室。広縁からもいい感じに海が眺めることができる。部屋からでも波の音が聞こえてきたりして、とてもよい。

さて、部屋に入ってしまうと何もすることがない。手持ち無沙汰だ。そのために来ているというのにも関わらずだ。じゃあ仕方ない、歌うか。
伊東園ホテルズは歌広場と親会社が同じなので、カラオケ設備が(おそらく)必ず用意されている。共用と個室があるが、個室は予約制。めんどくさいので共用で歌う。午後とかは利用者が誰もいないので、だだっ広いスペースで一人で歌う、誰かが入ってきてもその人たちに混じって歌う、というのを鬼怒川温泉でも熱海でもやった。
今回もそれに則って、地下にある共用カラオケスペースで歌う。やはり他の利用者はいない。これまでの経験から予測するに、他の人たちが使うのは夕食後辺りからになるだろう。
しかし、これだと東京にいる時とやってること変わらないので、1時間くらいで切り上げた。
ちょっとだけホテルの周りを散策。曇り空なのが残念ではあるけど、それでも海の周りを歩くのは気持ちいい。
狭いながらも砂浜が形成されていて、そこに降りる階段も設置されていた。砂が入らないように気をつけながら砂浜に降りてみたり。


部屋に戻って一人。
夕食バイキングはあと2時間後。目的通り部屋でぼーっとしてみる。最近は頭フル回転させるのがデフォルトになっているので、意識しないと何も考えない状態にするのが難しい(それもおかしな話だが)。
しかし、前述した通り部屋の中にまで入ってくる波の音がとても心地よい。ちょっとした環境音あるかないかだけで、思考を落ち着ける難易度がだいぶ変わる。
夕食のバイキングと酒と、その後の風呂のことだけに思いを馳せつつ、ただただ窓の外に広がる海だけを眺めることにした。
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