GTA RPでの成長、Unban Request、KPP、そして「セカンドチャンス」を語る【Kick Talk Episode 101】(2026年8月8日)
2026年8月8日(土)、Kickの定例トーク番組「Kick Talk Episode 101 Ft. Chat」が配信された。
今回のメインスピーカーは、Kick CEOのEddie CravenとAndrew Santamaria。記念すべき100回目を終えた直後ということもあり、冒頭ではEpisode 100の振り返りから始まり、この1週間で起きたKickの成長、新機能、GTA RPカテゴリー、Unban Request、Kick Partner Program、さらに小規模ストリーマーの発見やコミュニティ運営に対する考え方まで、かなり幅広い話題が語られた。
一方で、全体を通して何度も繰り返されていたテーマがある。
それは、「Kickを使ってくれている人たちをどう大切にするか」ということだった。
「101回もやってきたなんて、クレイジーだ」
番組はいつものように、勢いのある挨拶から始まった。
「Guys, welcome, welcome, welcome, welcome, welcome to Kick Talk episode 101.」
101回。
Eddieたち自身も、ここまで続いていることについて「crazy」と表現している。
前週に行われたEpisode 100は、Kick Talkとしてもかなり大きな配信になった。
Andrewが近況を聞くと、Kick側からは、この1週間が非常に忙しかったことが語られた。
その中でも特に強調されたのが、GTAカテゴリーの成長だった。
Kickは現在、GTA RPクリエイターにとって非常に強いプラットフォームになっているという。
「We grew out the GTA category.」
そして、
「We are the top platform for GTA RP creators, man.」
とまで表現した。
さらに、直近の月についても大きな成果があった。
「We put up our best month this past month in terms of stats.」
ただし、すぐに、
「Our best month this year. Let me just make that clear.」
と訂正を加えている。
つまり、Kick史上最高という意味ではなく、2026年に入ってから最も良い月だったということだ。
GTA RPの成長と、今年最高の月間パフォーマンス。
この2つが、この1週間におけるKickの大きなハイライトとして紹介された。
Episode 100は「Kickを作ってきた人たち」への感謝
Episode 101では、前週の100回記念についてもかなり長く振り返っている。
Episode 100では、約2時間にわたって様々な配信者のチャンネルを回り、サブスクリプションをギフトする企画が行われた。
翌朝、Xを見ていたEddieたちは、その反応が非常に好意的だったことに触れた。
多くの配信者が喜び、感謝を伝えていたという。
ただ、Eddieたちがこの企画をどう捉えているのかという部分が興味深い。
それは、単なる「プレゼント企画」ではなかった。
「Kickを今の場所まで作るのを手伝ってくれた人たちに、少しでも返す」
そんな感覚だったようだ。
数年単位でKickを支えてきたOGだけではない。
最近Kickに参加し、活動を始めた新しい配信者も含めて、様々なクリエイターの元を訪れた。
Eddieは、
「Honestly, the very least we could do.」
というニュアンスで話している。
Kickを支えてきた人たちに数件サブスクをギフトするくらいは、むしろ最低限できる恩返しだ、という感覚なのだろう。
「えこひいき」と言われるリスクより、大切なこと
もちろん、プラットフォーム運営側が特定のストリーマーにサブスクを送れば、批判が出る可能性はある。
「You're playing favorites.」
つまり、「お気に入りだけを優遇しているのではないか」と見られることだ。
Eddie自身も、そのデメリットは理解している。
それでも、
「The upside far outweighs it.」
と語った。
そのメリットの方が圧倒的に大きいという。
そして、Kick Talkを普段から見ている人なら分かっているはずだ、と続ける。
Kickは、Kickを支持し、Kickで活動している人たちを広く祝福するプラットフォームなのだと。
「This platform celebrates everyone that's on, that fucks with Kick, man.」
非常にEddieらしい表現だ。
一部の有名ストリーマーだけを見るのではなく、Kickという場所に参加してくれている人そのものを大切にする。
少なくとも、今回のトークではその姿勢が何度も示されていた。
そして、今後は10エピソードごとくらいに、再び同様の企画をやってもいいのではないか、という話にもなった。
新しい顔を訪ねる。
そしてOGたちにも「ありがとう」と伝える。
「それだけでも大きな意味がある」という。
Stakeは9周年
その流れで、Stakeの誕生日についても触れられた。
「Happy birthday to Stake, man.」
Stakeは9周年を迎えた。
「Stake turns nine. Nine years old now.」
Eddieたちはこれを「incredible milestone」と表現している。
Eddie自身も誕生日を祝うStake配信を行っており、KickだけではなくStakeを含めて、かなり忙しい1週間だったようだ。
今週のKickで特に気に入っている新機能「Unban Request」
そこから話題は、Kickで最近追加された機能へと移る。
Eddieが今回、特に気に入っていると話したのが、
Unban Request
だ。
つまり、一度チャットからBANされたユーザーが、配信者に対してBAN解除をリクエストできる機能である。
Eddieは自分のStake配信でも、すでにUnban Requestをいくつか確認したという。
そして、その体験をかなり楽しんでいる。
解除申請を読んでから、そのユーザーの過去のチャットログを見る。
すると、
「これは面白すぎる」
と思うようなケースが出てくるらしい。
「They're so much fun.」
「There's some absolute gold there.」
単なる管理ツールとしてだけではなく、配信コンテンツとしてもかなり面白い、と話していた。
実際、Kick Talk内でもUnban Requestを見てみようか、という流れになっている。
「理想を言えば、人をBANしたくはない」
ただ、Unban RequestについてEddieが本当に評価していたのは、面白さだけではなかった。
「Even better yet, it does allow for people to come back to your stream.」
つまり、
一度BANされた人が、その配信に戻ってくる機会を作れる。
これが重要だという。
もちろん、配信者は時には人をBANしなければならない。
コミュニティを守るために必要なケースもある。
しかし、
「Ideally you don't want to ban people, right?」
とEddieは話している。
理想を言えば、視聴者を追い出したいわけではない。
チャットに積極的に参加し、配信に関わってくれる視聴者は、配信者にとって価値のある存在だ。
だからこそ、問題を起こしたユーザーであっても、どこかで折り合いをつけて戻ってくることができるなら、その方がいい。
「Find a middle ground, unban them, and then help them come back and be a positive member of the community.」
中間地点を見つける。
BANを解除する。
そして、そのユーザーが再びコミュニティのポジティブなメンバーになれるようにする。
Unban Requestは、そのための仕組みでもある。
EddieのチャットでBANされるのは、実はかなり難しい
Andrewはここで、
「EddieのチャットでBANされるのはかなり難しい」
と話した。
最も多いBAN理由の一つは、単純なスパムだという。
同じコメントを何度も何度も繰り返す。
それを続ければ、さすがにBANされる可能性が高い。
逆に言えば、普通に参加しているだけなら簡単にはBANしないという雰囲気が伝わってくる。
その後は、チャットにいる常連視聴者たちのWatch Time Badgeを見ながら盛り上がった。
40時間台、50時間台など、かなり長い時間Kick Talkや関連配信を見ている視聴者が続々と現れ、EddieとAndrewが名前を呼びながらリアクションしていく。
Kick Talkが、単に運営側からのお知らせ番組ではなく、チャット込みで成立している番組であることがよく分かる場面だった。
Kickは「セカンドチャンス」をどう考えているのか
Unban Requestの話は、やがてもっと根本的な話に広がっていく。
つまり、
人にセカンドチャンスを与えるべきか。
Eddieたちの考え方は比較的はっきりしている。一度問題を起こしたからといって、その人を永久に排除する必要があるのか。
人は変わらないのか。
過去に悪い行動を取った人は、二度と良いコミュニティメンバーにはなれないのか。
Eddieは、そうではないという方向で話している。
「Second chances」という言葉を軸に、人間には行動を変える余地があるという考えを示していた。
これはUnban Requestという一つの機能の話を超えている。
Kickがコミュニティをどう設計したいのかという思想に近い。
「BANできるからBANする」
ではなく、
「戻ってこられるなら、戻ってこられる道を残す」
という発想だ。
ユーザーのアイデアをKickへ
途中、Kickに対してアイデアを送ることについても触れられた。
Kickでは様々な機能を継続的に開発しており、ユーザーからの意見やアイデアも重要だという。
音声の一部が不明瞭なため具体的なメールアドレスまではここでは記載しないが、Kick側へアイデアを届ける方法について案内する場面もあった。
Eddieたちの会話からは、
「こういう機能が欲しい」
「ここを改善してほしい」
というコミュニティの声を、実際のプロダクト改善につなげたいという姿勢が見える。
Safari、Chrome、Firefox、Drops、Subscription周辺の改善にも言及
Kickの機能に関する会話の中では、Safari、Chrome、Firefoxなどのブラウザ名も登場した。
また、DropsやSubscription関連とみられる話題にも触れられている。
音声が不明瞭な部分が多いため、新機能として具体的に何が追加されたのかを断定することは避けたいが、Kickがブラウザ環境を含めた視聴体験や各種機能の改善を継続的に進めていることは伝わってくる。
そして、その機能改善の話からも、再びモデレーションの考え方につながっていった。
BANは簡単。でも、その判断は急ぐべきではない
チャット管理については、ユーザーに十分な情報や状況を確認する機会を与えた上で判断することの重要性も語られた。
誰かをチャンネルから追い出す。
これは技術的には簡単だ。
BANボタンを押せばいい。
しかし、本当にそれでいいのか。
その判断を急ぐ必要があるのか。
Eddieたちは、そうした部分に慎重であるべきだというニュアンスで話していた。
「セカンドチャンス」という考え方と同じで、コミュニティ運営においても「排除」を最初の選択肢にしない。
今回のEpisode 101では、そうした価値観が何度も繰り返されていた。
KPPと「小規模ストリーマー」
後半では、KPP、つまりKick Partner Programに関する話題も登場した。
特に興味深かったのは、すでに大きな視聴者数を持つストリーマーだけではなく、
まだ視聴者が少ないストリーマーにとって、どういう仕組みが必要なのか
という視点だ。
会話の中では、
「Let's say you have five viewers.」
つまり、
「例えば視聴者が5人だったとしよう」
という具体例が出ている。
ここから、小規模な配信者でも継続して活動できるような報酬設計やインセンティブについて話が広がっている。
「one dollar per hour」という金額も例として聞こえるが、これは正式なKPPの報酬条件を発表したというより、報酬制度を説明するための仮定・例示として語られた可能性が高い。
より重要なのは、
報酬制度がストリーマーにどんな行動を促すのか
という点だ。
「It incentivizes behavior.」
制度を作れば、人はその制度に合わせて行動する。
だからこそ、単純にお金を配るだけではなく、どういう配信行動やコミュニティ形成を促したいのかまで考える必要がある。
そのようなニュアンスの議論だった。
小さな配信者が見つかるプラットフォームにできるか
番組終盤になると、チャットからの質問にテンポよく答えるQ&A的な時間が増えていく。
そこで繰り返し出てきたテーマの一つが、
Discovery
だった。
つまり、視聴者が新しいストリーマーを見つける仕組みである。
会話の中では、
「discover streamer」
「new streamer」
といった言葉が聞かれた。
これはKickにとって非常に重要な問題だ。
すでに何万人もの視聴者を持つ有名ストリーマーであれば、どのプラットフォームに行っても一定の視聴者を集められる。
しかし、本当にプラットフォームとして強くなるためには、
まだ知られていないストリーマーを、視聴者が自然に見つけられる必要がある。
そして、気に入ったら簡単にフォローし、次回も戻ってこられる。
今回の話では、そうした視聴導線やDiscoveryの可能性についても議論されていた。
「良い質問があれば送って」
終盤、EddieとAndrewはチャットに向かって質問を募っていく。
「Good question」があれば送ってほしい。
残り時間も意識しながら、様々な質問に短く回答していく。
機能について。
Kickの今後について。
ストリーマーの発見について。
GTAについて。
すでに公開されている機能について。
将来的にKickがどこまで発展していくのか、という質問もあった。
何でも断言するのではなく、「I don't know」と率直に返す場面もあったように聞こえる。
Kick Talkの面白さは、この距離感にもある。
CEOや運営側が、完成されたPR文章を読み上げるのではない。
チャットを見て、その場で考え、笑い、時には分からないと言いながら答えていく。
だからこそ、その裏にあるKickの考え方が見えやすい。
GTAカテゴリーはEpisode 101でも重要なテーマ
終盤には、再びGTAの話題も出てきた。
特定の配信者について、Kick、YouTube、GTA配信などを交えながら雑談する場面があった。
固有名詞については音声が不鮮明で特定できないためここでは割愛するが、冒頭で語られたように、Kickにとって現在GTA、特にGTA RPカテゴリーは非常に重要な成長領域になっている。
今回、Eddieが「GTA RPクリエイターにとってトップのプラットフォーム」と表現したことからも、Kick側の自信がかなり強まっていることが分かる。
Episode 101を通して見えてきたもの
Episode 101は、一見するとかなり雑多な内容だった。
Episode 100の振り返り。
Stakeの9周年。
GTA RPの成長。
今年最高の月間実績。
Unban Request。
BANとセカンドチャンス。
ブラウザや機能改善。
KPP。
小規模ストリーマー。
Discovery。
チャットからのQ&A。
しかし、話を一本につなげてみると、かなり一貫したテーマがある。
それは、
Kickに参加している人を、できるだけ長くコミュニティの中に残したい
という考え方だ。
配信者に対しては、Episode 100のように直接「ありがとう」を伝える。
まだ小さい配信者にも成長できる仕組みを考える。
視聴者には新しいストリーマーを発見できる機会を作る。
問題を起こしてBANされたユーザーに対しても、戻ってくる道を用意する。
すべてが同じ方向を向いている。
Kickを単なる「配信する場所」にするのではなく、
配信者と視聴者が関係を作り、その関係を維持し、もう一度やり直すことさえできる場所にする。
今回のEddie CravenとAndrew Santamariaの会話からは、そんなプラットフォーム像が見えてきた。
Episode 100でKickのコミュニティに感謝を伝えた直後だからこそ、Episode 101では、そのコミュニティをこれからどう育てていくかという話に自然につながったのかもしれない。
101回目を迎えたKick Talk。
Kick自体も、次のフェーズに入りつつある。
そして少なくとも今回のトークを見る限り、その成長の中心に置かれているのは、依然として「人」だった。
最後まで見てくれてありがとう。

