クラス替えで『やっと友達ができた』と安心したのに…。高校生の子どもの人間関係を見守る中で親が学んだこと
はじめに
子どもの友達関係は、親にとって本当に悩みの尽きないものです。
勉強のことなら少しは力になれるかもしれない。でも、人間関係だけは代わってあげることができません。子どもが傷ついていても、親にできることはとても限られています。それがまた、もどかしくて、苦しいのです。
私もずっと、子どもの友達関係に悩み、心配し、
「今日も一人でお昼を食べたんじゃないか」「また落ち込んで帰ってくるんじゃないか」そんなことを一日中ぐるぐると考えていた時期もあります。
今回書くのは、わが家で実際に経験したことです。きれいごとではなく、親としての正直な気持ちと、そこから少しずつ気づいていったことを書き残しておきたいと思いました。
同じような思いを抱えている親御さんに、「うちだけじゃなかった」と感じてもらえたら、それだけでうれしいです。
クラス替えで感じた、あの重苦しい不安
新しいクラスが始まって数日が経った頃、子どもはぽつりとこう言いました。
「話せる子があまりいない。」
たった一言です。でもその一言だけで、親の胸はずっしりと重くなります。
お昼休みはどうしているんだろう。休み時間は一人じゃないかな。誰かと話せているのかな。廊下で一人でいたりしないかな。
考え始めると止まりません。子どもの学校での一日一日が、手に取るように心配でたまらなくなるのです。
それでも数日後、少しだけ安心できる出来事がありました。
もともと仲の良かった二人組のそばで過ごすようになり、その輪の中に自然と入れてもらえたようだったのです。
「今日は結構しゃべれた。」
「向こうから話しかけてくれた。」
その言葉を聞いた時のほっとした気持ちは、今でもよく覚えています。肩の力がすっと抜けるような感覚でした。「これで大丈夫かもしれない。」そう思っていました。
でも、安心したのも束の間でした
学校生活が少し落ち着いてきた6月頃のことです。子どもの様子が、また少しずつ変わってきました。
昔から仲の良い二人には、やはり二人ならではの空気があります。積み重ねてきた時間があって、共有している思い出があって、二人だけに通じる笑いがある。そういうものは、後から入っていこうとしてもなかなか難しいものです。
自然と二人だけで会話が弾む場面が増えていき、子どもは少し蚊帳の外に置かれるような形になっていきました。本人も「なんとなく入りづらい」と感じていたと思います。
その様子を見ていた私は、また不安になりました。
「また一人になってしまうんじゃないか。」
「また落ち込んでしまうんじゃないか。」
親というのは、どうしても悪い方向ばかりを先に想像してしまうものです。最悪のケースを何通りも頭の中でシミュレーションしてしまいます。
でも、そんな私とは反対に、子どもは以前とはまったく違う言葉を口にしました。
「まあ、あと一年やし。」
その一言を聞いた時、私は少し驚きました。そして同時に、「この子は少しずつ、自分の力で前を向けるようになっているんだな」と感じたのです。
子どもは、自分なりに前を向いていました
もちろん、何も感じていないわけではないと思います。
寂しい日もあるでしょう。うまくいかなくて悔しい日もあるでしょう。「どうして自分だけ」と思う瞬間もあるかもしれません。
それでも、以前のように深く落ち込んで何日も引きずることは、少なくなっていました。
他のクラスに話せる友達がいることも、支えになっているようでした。クラスの人間関係だけがすべてじゃない、という感覚を子ども自身が少しずつつかんでいたのかもしれません。
そして家では、時々ぽつりと本音を話してくれるようになりました。
「今日ちょっと、なんかな、って感じやった。」
そんな言葉を聞くたびに、私はかつての自分のように「じゃあこうしたら?」と解決策を急いで出すのではなく、まず最後まで聞くことだけを意識するようにしました。
すると、以前よりずっと自然に、ぽつりぽつりと話してくれるようになっていったのです。
高校生の人間関係に「ずっと同じ」はありません
昨日まで仲が良かった子と、なんとなく距離ができることがあります。
逆に、何気ないひとことをきっかけに、思いがけず新しい友達ができることもあります。
大人でも人間関係は変わり続けるのですから、高校生ならなおさらです。今この瞬間の状況だけを見て「もうダメだ」と決めつけなくてもいい。今日うまくいかなくても、来月にはまったく違う景色が広がっているかもしれない。
「今この瞬間の状況だけで、未来を決めつけなくてもいい。」
そう思えるようになってから、私自身の心も少し軽くなりました。
ここで一つ、正直に話しておきたいことがあります
この先を書こうとした時、私はためらいました。
なぜかというと、ここから先に書くことは、私が何年もかけて、たくさん失敗しながら、やっとたどり着いたことだからです。
「こうすれば大丈夫」という簡単なコツではありません。
むしろ逆で、「親がやりがちだけど、実は子どもを苦しめていたこと」に気づいた話です。
私自身、気づく前は毎日のように同じことを繰り返していました。子どものためと思ってやっていたのに、実はそれが子どもにとって一番しんどかった、ということがありました。
気づいた時は、正直ショックでした。
でも、気づいてから関わり方を少しずつ変えていくと、子どもの様子が目に見えて変わっていきました。表情が変わり、話してくれる内容が変わり、学校への向き合い方が変わっていきました。
具体的に何を変えたのか。そして「やってよかった」と感じた関わり方とは何か。
それをこの先の有料部分に、できるだけ正直に書きました。
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