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86_shibuki
ガラスのショーケース #鬱ノート
十年前のボロボロになったドライフラワーが、地べたに置かれたガラスのショーケースに飾られていた。
それと一緒に水晶の球体、陶器でできた偶像のようなものが数体陳列されている。
抽象的でまるで小さなモアイ像のような見た目をした偶像は、
それぞれ微妙に異なる方角をむいてボケーっと突っ立っている。
ショーケースの透明なガラスの天井には小さな燭台が二つと、
銅でできたグロッケンがごちゃっとおかれていた。
ショーケースの縁は安っぽい木製の材で、
すでに古くなってたくさんの傷がついている。
⋯この文章を書き始めて気づいた。
これ、書き終わるタイミングつかめなくなるパターン。
きっとこのガラスケースも偶像も、
捨てるタイミングがつかめずに長く持ち越してしまったんだろう。
この文章だって、オチなんて作れないしだらだらと書いてしまう。
意味も分からない、大したことのない情景をただ終わりなく書き連ねる⋯そんなの嫌だ。
だから、こうやって唐突に書くのをやめちゃうしかない。
それも嫌だな。
鬱ノート
日常の些細な気持ちを、毎日綴っています。
辛いときにそっと寄り添える場所。
