E∞Cトライアル 身近なエピソード#001 ー好きから始める、わたしの冒険記 第8回
「目的」から始めてもいいし、「いまあるもの」からでもいい。
ふたりの対話が教えてくれた、“はじめ方”はひとつじゃない。
目的から逆算して準備を進めるのもアリ。
手元にあるもので、できることから動くのもアリ。
考え方はちがっても、それぞれのやり方で進めばいい。
ふつうの会話から、わたし達らしい一歩が始まりました。
🌿ふつうの会話から動き出す、私たちらしい一歩
先日、家内と夕食後にゆっくりお茶を飲みながら話していたときのこと。
「いつか、アロマを使った何かができたらいいな」と、ふとしたきっかけでそんな話になりました。
彼女は、メディカルアロマのインストラクター資格を持っていて、今はハーバルフードの勉強も続けている人。
アロマオイルのブレンドも実践していて、部屋にふわっと香りが漂うとき、あぁこの家は彼女の手でできてるな、と感じることがあります。
🎯 目的があると、前に進みやすい
家内の話を聞きながら思ったのは、彼女は「目的を持って動く」タイプだということ。
目的が決まると「力とやる気」が出ると自分でも解っているそうです。
たとえば「アロマで何かをやってみたい」という気持ちがあると、そこから逆算して「そのためには何が必要か」をひとつひとつリストアップしていきながら準備を進められるタイプです。
これはいわゆる「コーゼーション(Causation)」の考え方で、目的を起点にした計画的アプローチと言えます。
つまり目指す山の頂が見えているぶん、登り方を考えやすいわけですね。
ただ一方で、「必要なものが全部そろうまでは始められない」と感じてしまう側面もあります。
やりたい気持ちはあるのに、なかなか動き出せない ―― 気持ちはあるのにそんな不要な “ 溜め ” が生まれてしまう可能性もあります。
🕊 いま手にしている“鳥”から始める
そんなとき、思い出したのが「エフェクチュエーション(Effectuation)」という考え方。
目的がはっきりしなくても、いま手の中にある “ 資源 ” から始めてみる ――というアプローチの方法です。
私は「すき∞らぼ」というプロジェクトでは、この考え方をベースに動いていて、“手中の鳥”を数えながら、自分が持っているもの・周りにいる人たちとの関係性から「小さく始める」ことを実践していて、皆さんにも記事を通じて発信している真っ最中です。
そこで彼女にも、「こんな考え方もあるよ」とシェアしてみました。
💡 例えばこんなふうに…
アロマは得意。ブレンドもできる。
でも、肌に塗ると薬事法に引っかかるから、本当はトリートメントなどがやりたいけれど、そのままでの販売は難しい。
「ルームフレッシュナーは大丈夫なんだよね?」
「直接肌に触れないから問題はない」
「じゃあ匂い袋はどう?」
「これから浴衣の季節だけど、着物につけるの?」
「小さく加工してかんざし風に髪に差して使えると面白くない?」
「歩きながらフワッと香るとお洒落だよね」
「髪型はアップが良いよね、うなじを見せなきゃ」(個人的意見です)
そんな風に、無作為にアイデアを投げ合っていく。
そこからさらに、
着付けができる仲の良いママ友がいる
いつもお願いしている美容師にヘアセットを頼めるかも
写真が撮れる夫がいる
これって、まさにクレイジーキルト(Crazy Quilt)の発想ですよね。
専門的な力は自分に全部なくても、それぞれが “ 自分の得意の持ち寄り ” でつながれば、ちゃんと形になる気がしませんか。
だったら全部合わせて「浴衣の着付けと匂い袋付きかんざし作りのワークショップでヘアセットして撮影会」って、なんでもありありの企画を想定しながら話を進めてみました。
💰 アフォーダブルロスの感覚で考える
ワークショップの原材料費を300円程度に抑えれば、会場費などの経費を入れても、5人くらい集まれば700円程度の参加費でも成立すると思う。
たとえば整髪サービスを提供してくれる美容師さんには、きれいに仕上がった状態を撮影して「モデル写真」として提供すれば、金銭的なやりとりを減らせる。
写真は私が撮るので、コストもかからない。
その写真を使わせてもらえれば、ポートフォリオのバリエーションが出るので、身内のチャレンジだし多少の持ち出しは許容範囲内だけど、採算を合わせることもできそう。
着付けの友人には、お礼に写真や匂い袋を進呈したりすればいい。
“頼めること”“頼めないこと”を整理しながら、「このくらいのリスクなら失敗しても許容できる」と思える予算感で動いてみる。
それがエフェクチュエーションの「アフォーダブルロス(許容可能な損失)」という考え方です。
その観点から言えば、たとえば利益を出すよりも、実績を作ることを優先して全額持ち出しでもいいわけです。
次回のための資金として、また自分たちをへのご褒美として利益を出すのであれば1000円会費でもなんでも良いと思います。
🛤 目的と偶発、両方あっていい
今回の会話で改めて思ったのは、「目的を持って計画的に進めるコーゼーションも、手の中の資源から即興的に進めるエフェクチュエーションも、どちらかを否定するものではない」ということです。
目的をしっかり見つめられる人こそ、エフェクチュエーション的な柔軟な一歩が「踏み出しやすさ」をくれるかもしれません。
逆に、パイロット・イン・ザ・プレーンのように、当初の目的とは違っとしても偶然から始まったことが、あとから別の目的に近づいていくことだってある。
すき∞らぼ、じぶん∞マップ に次ぐ新たな無限シリーズとしてのワード
E ∞ C 「エフェクチュエーションとコーゼーションの無限ループ」
―― この二つの考え方は、∞(無限)でつながっていていいのです。
それは、対立ではなく、往還の関係なのだと考えます。
📍 すき∞らぼの中から、ふつうの暮らしの中へ
すき∞らぼでは、こうした「手持ちの資源から始める」考え方をベースに、
やりたいことを、やれることにしていく試みをいくつも積み上げています。
でも、エフェクチュエーションは起業家だけのものではありません。
今回のように、家族の会話の中からだって動き出すヒントがあります。
ふつうの人が、ふつうの暮らしの中で、それぞれの “ やってみたい ” を形にしていく。
そんな思考と実践の循環を、これからも広げていけたらと思います。
さてフラッシュアイデアで話したことが、実際に動き出すのか?!
進展があれば、またご報告します。
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