違法薬物に関しての報道について思うこと
こんにちは、ソーシャルワーカー(精神保健福祉士)のすまです。
少し前回から間があく発信になりました。
今日有名人の違法薬物の逮捕などについての報道に関して思うことを書きたい思います(あくまで個人的な思いです)。
最近、この分野でのホットなニュースといえば、先日最終回を迎えた医療ドラマの主要キャストを務めていた俳優さんが麻薬及び向精神薬取締法違反の容疑で逮捕されたものでした。
麻薬及び向精神薬取締法とは日本において、旧法も含めれば始まりは戦後からある法律です。
総論には以下のように書かれています。
麻薬及び向精神薬の輸入、輸出、製造、製剤、譲渡し等について必要な取締りを行うとともに、麻薬中毒者について必要な医療を行う等の措置を講ずること等により、麻薬及び向精神薬の濫用による保健衛生上の危害を防止し、もつて公共の福祉の増進を図ることを目的とする。
この法律の目的は、国民の保健衛生上の危害を防止し、社会全体の福祉を増進するために個人の権利に関して介入すると言った趣旨であることが謳われています。
私も精神科におけるソーシャルワーカーの端くれですが、いわゆる違法薬物を含む薬物依存に関しての治療や国内の法律などについてそれほど詳しい分野ではなく、勉強不足ではあります。
そのことも白状した上で法律の総論などに目を通しました。その上で少し発信したいと思います。
改めて、今回の逮捕の根拠になっている法律を見てみると冒頭に述べたような目的のために制定されています。
ですが、実際のところ、そうした目的にまで触れている報道がどれほどあるのだろうかと思っています。
すまはテレビ無し生活になっているのであまりテレビのニュース報道を見る機会はなくネットニュースで情報を得ることが多いです。
実際に触れている媒体も、もしかしたらあるのかもしれませんが、印象に無いということはやはり情報の発信としてその点にインパクトがあるような内容構成ではないのだと思います。
今回のお話に限らず、過去の違法薬物に関しての報道(事実ではなく疑いなどの段階のものも含む)に関してもそうです。
勿論、有名人に限らず、違法薬物に関してのニュース報道はあります。
様々な福祉の専門団体が発起人となり10年ほど前からはネットワークを組みよりより方向へ対話していけるような動きもありました。
報道のあり方に関しても論じれられてきましたし、きっと少しずつ変化をしてきている部分もあるのでは無いかと思います。
ですが、やはり違法性、逮捕、経緯、今後どうなるのか、そのことによって影響する対象(参加していた作品や所属事務所など)の対応などに関してがクローズアップされる傾向は今回も含めて多分にあります。
その度に、違法性というようなメッセージやニュースになった当事者ご本人と周辺の方々への影響だけが強化されていっているのではないかと思います。
使用歴のある方々にとっては、こうした報道がある度にどこで自分事として捉える人はきっと多いと思います。
それが、もしかしたら再利用、または再犯の助長になってしまうかもしれません。
法律に沿って逮捕をした目的とは逆説的な結果に繋がってしまうかもしれません。
是非、「○○違反の容疑で逮捕」などの報道がされる際は、こうした目的についても触れていただき、個人や社会全体の保健衛生の増進への呼びかけのための報道が増えていって欲しいなと思います。
そうした報道が求められていくように私たち受信者の意識もきっと大切です。
合法な薬物であっても保健衛生上の危害はあります(アルコールやタバコ、市販薬など)し、適切に使用されなければ、場合によって健康被害は解消されず継続的に心身に影響します。
おそらく生きているうちに大小はあれど、殆どの人が危害は被っているのでは無いでしょうか。
そうした意味で、本質的には、誰にでも起きうることです。
私も含めて。
最後に今回俳優さんが出演されていたドラマは、すまも一視聴者としてネット配信で観ていたので、こうした形で本来の完成された作品に出会えなかったことは残念でしたし、何より作品に対して関わるキャストの方を含めた多くの方の思いにも考えを馳せると悔しさや怒りなど様々な思いもあるでしょう。
それでも、今回作品に降りかかった状況を受け入れ、再編集し世に届けることをしてもらえたことは嬉しかったです。
ドラマが社会に届けたかったメッセージが1人でも多くの方に届く願います。
本日のお話は以上です。
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